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[現代詩]燐光

少し考えて霧

投げうって左

金縛りの合図、回復して檻の中

正しくても相対的

坂道の上を転がるようにして、とりつく島もない倦怠

安堵、灯台下暗しの絶望

口外せず、何かになりたかった


日に日に短くなる影を踏んで

罫線に差し込んだ願望

まどろんで、数回投げだした結果の安堵


今夜だけでも君に会えないだろうか


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