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【徳島の右下生活】#135日目 出口治明さん

「還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方」

本というものは価格以上の価値をもたらしてくれる。
知識は言わずもがな。言語化できていなかったことや、勇気をくれることさえある。出口さんは以前から知っていたが、こんなにも文字から波長が合うと感じるとは思わなかった。

まだ、一章しか読んでいないが、非常に満足度の高い読み応えのある本だと思う。
『第一章 社会とどう向き合うか』では、現代と社会課題を取り上げ、出口さんのアンサーが書かれてある。
例えば、「定年フリー」の考え方。
今の65歳と一昔前の65歳とでは衰え方が違うのだから、働けるまで働く方がいいだろうとのこと。確かに、昔より元気なご老人がたくさんいる気がする。
定年フリーのメリットとしては、人手不足が消され、年金など社会保障の税金を納める額が増え、介護対象者が元気のため被介護の母数が減少する。何より若い世代に背中を見せられ、全体の労働意欲向上になると考えられています。
また、仕事が生きがいという考え方も否定しています。人生の生活の中で働く時間は2割強しかないのだから、それよりも食べて寝て遊んで好きなところに行き、言いたいことを言えるのが幸福であり、なにより誰とするかが大切だと説きます。

定年フリーの考え方も、生きがいへの考え方もどちらも同意します。
何より、会社を辞めて徳島に来て幸福について考えると、出口さんのおっしゃる通りだと心底思います。人材不足や後継者不足と叫ばれているので働き口も探せばいくらでもあると思います。つまり、会社を辞めてプー太郎になろうが、単身田舎に来ようが極論どうにかなるのです。

そして出口さんはこう言います。

人間は自分の好きなように生きればいいのです。そもそも嫌いなことは長続きしませんし、人間の理想は好きなことをしてご飯を食べられることです。人間は次の世代のために生きていると理解したうえで、それぞれが好きなことをして一所懸命生きればそれで十分なのです。

『還暦からの底力』 出口治明

この文章を読んだとき、今の自分の行いが間違っていないと勇気づけられましたし、だからこそ今に集中し本気で取り組んでいこうと思えました。
人生は長い。80歳で死のうがあと55年ある。今の倍以上生きられる。あのままどうしようもなく会社にいても、生活の不自由はないにしても心に不自由さが残っただろう。
やりたい、行きたいと思えてここに来られてること。
流れるように身を任せつつ想いには忠実であること。
生きたいように生きられていること。
幸せを感じずにはいられない。

本の「はじめに」で自身のメールアドレスを記載されている本を始めて見ました。本を読み進めながら、何をお伝えしようかとワクワクしながら読んでいます。こうしてnoteに感想を書きながら、読み終えたらご連絡差し上げようと思います。

#買ってよかったもの

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