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Mikoto
2024年3月30日 12:32
タハトの背筋は凍るように冷たくなる。急いで近くの草むらに隠れた。 背広服を着た黒装束のあいつらがいなくなるまで待った。 そしていなくなった時に、恐る恐る草むらからでると、タハトは家に向かって行った。玄関から家の中をのぞくと、それはおどろおどろしくまき散らされた血と、お母さんの亡骸が転がってあった。 お母さんのそばでタハトは崩れるように膝を地面につける。涙は、赤くなった地面に落ちると、
2024年2月28日 23:58
新連載予定 「スピリット地雷ワールド」 あらすじ〜地雷系女子、闇葉のありとあらゆる爆発のせいで高校生の青春が再建不可能にまで破壊されていく愛音。ある日家の前で奇妙な色をした謎のパイナップルとメモを見つける。メモには、「このパイナップルを食べると、食べた後一番初めに見た人の精神世界に入ることができるようになる。副作用で、見られた人は見た人の人生が上書きされます」と書かれていた。信じる、信じない関
2024年2月19日 08:33
この小説は第十一章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓((一章ずつが短く、読みやすいのでぜひ!第十一章 愛してやまない人 少しだけ、水が電気で焼けたような匂いのする路地裏にいた。「いったいどうしたんだ、急にこんなこと初めてさ。なあ、お前は何者なんだ?」月夜に輝く、金色の髪がなびいた。街灯
2024年2月6日 23:51
_________本編_________第一章 僕の面倒なところ、勤勉なところ 僕には娘が二人いる。しかしそれをついさっき伝えられた。今まで伝えられなかったのは、僕が罪人だからだろう。僕はたくさんの人を殺した。守れなかったんだ。 そんな僕に、今更娘の存在を明かして来たということは、何か困ったことが起きたのだろう。正直面倒ごとはごめんだ。できることならこのまま牢獄の中で一生を終えたい。誰
2024年2月1日 23:57
「私だけを見ていて」真剣な眼差しでそう言われた。「絶対にひとりにしないでね」 それが彼女の僕が最後に聞いた言葉だ。 その人は自分のことをよく話す人だった。自慢ばかりするというわけではない。「昨日、お風呂に入らないで寝た」とか「昨日と同じ服を着ているとか」本来隠しておくべきことをよく話してくる。何が目的なのか、僕にはわからない。でも、彼女は何か別のことを伝えようとしているように感じた。