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コリ=思考癖

整体を習っていた時期があり、人間の骨格や筋肉のしくみを知る機会に恵まれました。

基本的な人体の構造を学ぶなかで、人間の不調の原因となる急所の箇所が2つあることを知りました。

それは、骨盤と首です。

骨盤は足を組む、座り方を後ろに重心を落とした姿勢や、どちらか一方に重心を偏らせた立ち姿勢などの、何気ない無意識的な日常動作の積み重ねによって、徐々にズレを引き起こしていき、そこに「凝り」として筋肉が固定化されていくことで、様々な症状が身体に現れていきます。

骨盤は他の様々な部位にも影響を与える体の土台に位置しており、コリができやすく、またヘルニアなどの深刻な症状にまで発展してしまう、重要な人体の屋台骨です。

なので、整体で習う主要な手技となるのが骨盤矯正ですが、まず骨を正位置に戻すまえに、筋肉のコリや癖を取ることで、骨盤矯正の効果をより高める準備が必要となるのです。

このコリは潜在意識で思い込んだ思考のパターンが、身体に現れた現象だと思っています。なぜかというと、そのコリが解消されたとき、人は余計な力が取れ、景色がクリアになり、一時的にせよ、その思い込みが解消されるという経験があるからです。
緩んだ身体には、様々な現象を捉える視座が柔軟になって、呼吸の深さに比例して、より幸せな心持ちを実感できる素晴らしい効用があります。

ですから、こういった人体の基礎的な知識や、コリやズレを作る要因を知り、適切に症状を治す手技の習得やセルフケアの修養を、学校の教育過程でも取り入れる必要性があることを切に感じました。

そこで学んだもう一つの大切な知識に、日々のズレやコリを自分でケアできる「枕運動」です。
それは半円型の枕を使った、とてもシンプルな運動です。

まずやり方の順番として腰、そして首の順に行うのですが、枕を腰の下に置き左右へ振るだけのシンプルな運動をしばらく行うことで、筋肉の癖を緩めながら、骨の矯正も行える大変優れた運動なのです。

その枕のカタチは、人体工学的に最適な角度でないと、最適な効果が発揮できないため、カイロプラクティックなどの専門店でしか、正規の枕は購入することができないと教わりました。

しかし、この枕は全家庭で必須なものになると思っています。

それぐらい、人類を悩ます骨盤や首のズレから来る様々な不調を、根本的に解決できる実用性にも優れたものだからです。

そして、身体の機能の回復によって、心理的な健やかさが取り戻され、より柔軟に物事を捉え、正常な認知機能が得られることで、真の意味で健やかな人が増えていくと思うからです。

それが、人類全体の緩やか目覚めにつながるのだと確信しています。


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