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2020年3月の記事一覧

世阿弥の時代も、アイドル戦国時代だった

世阿弥の時代も、アイドル戦国時代だった

西野春雄 伊海孝充
「日本人のこころの言葉 世阿弥」
メモ

●足利義満より、4代目 義持の方が能の審美眼あった

●世阿弥がいう花、とは
役者の演技演奏が、観客の感動を呼び起こした状態を指す

●しかし、観客は気まぐれ、鑑賞眼もまちまち、時代思潮や美意識も変化


当時の能は、2グループで3日間バトルとかやってたらしい。1日に3演目やって、最後は客が投票とか。

まさにアイドル戦国

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世阿弥と文化庁長官、ゆるふわなのはどっち?

世阿弥と文化庁長官、ゆるふわなのはどっち?

世阿弥の具体的な指導イイ
コロナ支援具体的な案ゼロ、ゆるふわ文化庁長官ポエムと大違い!!!!!

夏川賀央 訳「風姿花伝」メモ
●1番よい能の脚本
 古典の典拠をもって、新鮮な趣向を凝らし、山場を設け、演出に幽玄さを出す

●2番目によい脚本
 新鮮さはなくても複雑でなく、すぐ理解できる上に面白い物


世阿弥は、1ミリも抽象的なことは書かない。後世の自分の流派を守る人たちへ、具体的な

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秀吉にリストラされない工夫 #オフィス諸行無常

秀吉にリストラされない工夫 #オフィス諸行無常

綿抜豊昭「戦国綿抜豊昭「戦国武将と連歌師」より

連歌エピ

●連歌会で秀吉が「蛍が鳴く」と詠む

●添削する連歌師が「蛍は鳴かない」と指摘→空気が悪くなる

●細川幽斎が咄嗟に「蛍が鳴くって古歌聞いたことある」とフォローして、場の空気なごむ

●実はそんな歌はなく、連歌師が殺されないように幽斎がでっち上げたデマw
#戦国武将の気苦労ww


細川幽斎でさえ、上司のフォ

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日本画の絵の具で現代のイケメンを描く木村了子さんが最高すぎる!千年続く日本のアイドル文化

日本画の絵の具で現代のイケメンを描く木村了子さんが最高すぎる!千年続く日本のアイドル文化

日本画の絵の具と手法で、イケメンを描くアーティスト、木村了子さんがおもしろすぎる!

日本橋三越の企画展「数寄景」を見にいきました。木村了子さんの作品はこちら。

お寺に飾ってありそうな立派な屏風。
よく見ると..

イケメンが描いてある!!
浮世絵とも女性誌の漫画とも違う、絶妙な顔つきだ。

展覧会にあった、木村了子さんの自己分析テキストが最高。

当方、茶道の家元(仮)を名乗りつつ、じつは

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能楽師の師匠は、だらしない面を弟子に見せた方が良い...なぜか?独特の師弟関係とは

能楽師の師匠は、だらしない面を弟子に見せた方が良い...なぜか?独特の師弟関係とは

金子直樹「僕らの能・狂言」より

能楽師 片山九郎右衛門さんコメント要約

・自分の先生にとにかくへばりついて、先生の生理にもぐりまないと一流になれない

・でも先生を神様と奉るのはNG。先生に冷静な目を持たないと、習ったことを自分なりに生かせないから

・だから先生は自ら隙、だらしないところ見せるのが大事。


これジャニーさんやん!
ジャニーさんがスターの原石を見抜く技は神とあがめ

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