day5:妻子の退院とこれからのスタート。核出産育児で得られたもの。
注:「核出産育児」とは、核家族のみで親の援助なく出産したという意味で私が便宜上定義した言葉です。
このマガジンでは猪突猛進タイプのワーカホリックな私が、育休を取得して、第2子出産の、リアルな体験と感じたこと、生活で工夫したことなどを書いていくマガジンです。
私がnoteを始めた理由としてはこちらをご参照ください。どんなやつが書いているのか、わかっていただけるかもしれません。
・私と同じ、仕事をしながら育児に苦悩しているパパさん、ママさん。
・これからパパさんママさんになる人
・それを支えるすべての人
に、リアルな体験を伝えていきたいと思います。
単純な育児記録と異なる点としては、教育に対するポリシーや、仕事を家事に応用する工夫、熱い、という点でしょうか。
気軽に読んでいただければ幸いです。
バックナンバーはこちら。
退院日
完璧にしようと家事に励んだ
朝から子供の大便の波がやってきた。
朝から快便
しめしめ、お風呂掃除を昨日やっておかなくて良かったぜ。
子供のシャワーを済ませてから、お風呂掃除をした。
我が家では子供が大をしたときに、お尻をお風呂で流してあげることにしている。
大便はトイレに流し、お尻はシャワーで洗ってあげる。
家具が汚れる可能性もあるし、おしりふきを何枚も使用して、汚れがとるまで確認しながらやるよりも
1発、シャワーでさっとやってしまったほうが早いと感じているからだ。
お風呂は昨日入った分のゴミがあり、昨日の夜にやるか、本日やるかというふうに迷っていたが、今日にとって置いてちょうど良かったと思う。
これで
そろそろやるかーとスイッチが入ったので、
まず洗濯から。
何度もいうがこれが律速
これが律速段階になります
キッチンに関しても、同様で
昨日の食後には、本日の朝食の生ゴミが出る可能性があり、本日まで取っておいた。
朝食が終わった所で、生ゴミがない状態で妻を迎えるために、掃除を始めた。
生ゴミを処理
生ゴミネットは毎日~2日に1回位の頻度で交換するようにしていまる。
溜まった状態で交換する抵抗感が強く、溜まりにくく、汚れにくい予防にもなる。
シンクを食器用洗剤で掃除する
(こまめにシンクを食器用洗剤で掃除しているが、
特別シンク用の洗剤を使用することなく、食器用洗剤で一緒にやっている。
こまめにやることで、まずは汚れにくくする。
食器用洗剤を使用することで、特別な準備もいらなくなり、掃除までのハードルが下がる。
食品を扱うところで有りながら、強い洗剤を使うのも、子供もいるし少し抵抗がある。
また、そうすることで、、食材がシンクに落ちても嫌悪感がなくなる。
だって食器を洗っているのと同じ状態に近い環境である。
もちろん落ちた食材は洗うが。
シンクの周りに、水が飛び散っているのも気になると思うので、その後、
キッチン、電子レンジ、コンロ、テーブル何でも使える、キッチン用ウエットシートを使用する。
これも順番が大切で、
シンクまわり⇨電子レンジ⇨炊飯器の周り⇨コンロ
と、汚れが弱い順に行っていくことで、何度もウエットシートを変えることなく終わらせることができる。
毎日のルーティンにしておくと、これも汚れが溜まりにくい。
家事を終え、息子とダラダラしていると、
「準備が早く終わったので、退院の予定より早く退院できるかも」
と連絡が来た。
普段時間ギリギリの妻が珍しい。。
息子に会いたいという気持ちが、強くて、強くてという理由だそう。
「ママお迎えに行こっか!」
「行くーーー!」
念願のママとあって、息子は飛びついてきた。
外に行く服に着替え、お迎えの準備完了。
病院に向かう前に行くところが1箇所ある。
花屋だ。
花が好きで、なんでもない日に時々買って帰ったりしていた。
「今日は、絶対お花でしょ。」
息子から渡してもらおうと、密かに企画していたのだった。
出産となると、すべからく、赤ちゃんに目が行きがちだ。
しかし、一番ねぎらうべきは母であろう。
これまで何ヶ月という間、
つわりに苦しみ、
腰痛に苦しみ、
重い体を動かして、わがままな息子と、大量の家事をやってくれていたのだ。
一番のお祝いは妻へ。
お気にいりの色のバラを買ってお迎えに。
「ボクが持つーー!」
もちろん、君から渡してね!
病院に着くと妻の退院を少し車で待った。
息子は待ちきれなくて遅いね遅いねと言っている。
待つこと30分ほど妻が第2子と看護師と一緒に出てきた。
子供と花を一緒に持って外へ出る。
感動の再会である。
新生児を私が抱っこする。
すごく懐かしい感覚だ息子もこんなに小さかったんだなあと思い出す。
息子を妻が抱っこする。
二人とも嬉しそうな満面の笑みだ。
「あのねあのねお花!」
「えーありがとう!」
またさらに嬉しそうな笑みが増す。
退院の時の写真をみんなで撮って家路につくことにした。
お昼ご飯は途中で買ったローストビーフ
ずっと我慢してたもんね
この4日間で慣れた手付きで食事の準備をする。
「もう完璧じゃん。」
お昼の準備をしていると
子供が構ってほしそうに妻に話しかける
「これこれ!見て!見てよー!!!」
息子がいつものように暴れだす
帰ってきた実感と、これだこれだと入院前の日常を思い出し、
妻が
「出た出た」笑
戻ってきたなーと、苦笑いしている妻がいる。
「おかえり、帰ってきたね。」
と不気味な笑みを浮かべる自分。
我々夫婦の本当の始まりはやはりここからなのだ。
仲間意識がより強まった気がした。
私はというと、
「入院中、大変だったよ」
その大変さを共感できる相手がいることが嬉しい
「でも、共感する相手がいることが嬉しいわー」
「この4日間乗り切ってくれて、そう思ってくれること私も嬉しいよ。」
妻もそう思ってくれることが嬉しいと言ってくれた
この入院中を乗り切ったことは本当に大きい
妻の共感も得ることができるからだ
相手の立場を想像して共感することも出来るが、本当に同じ立場を経験しないと出来ない共感もある。
想像するうわべだけの共感は、相手にも、なんとなく伝わってしまうのだろう。
「息子が赤ちゃん返りしてなくて元気そうで本当に良かった」
妻はそう言ってくれた
この困難を乗り越えたことでさらなる信頼を得ることができた。
夕方は4人だけでゆっくり過ごした。
この4日であったことを妻に話したり、
絵本をみんなで読んだりしてまったりと過ごした。
妻の膝の上で嬉しそうに絵本を見ている息子を見ると、惚れ惚れする。
自分の理想的な家族を築けているのではないかと感じる。
なんとなく、過ごしていると、なんとなくの家族になってしまう気がする。
本や調べて得た情報で、理想とすべき家族はどうなのかというイメージ作りと、それに向けての努力や話し合い。
そういった結果、今があるのではないか。
夜ご飯はお寿司にした。
あらかじめ予約していたものだ。
妊娠中は生の魚を避けるようにしていたので。
(調理済みの魚のみを食べるように医学的にも勧められている 参照:UpToDate)
かなり久しぶりだった。
今日はゆっくりご飯を食べたかったので子供を先に寝かしつけてからご飯にした。
(我が家では同時に食べる時と後で食べる時と使い分けている。
特別な食事やお祝い事の時などは子供を寝かしつけてから、食べるようにしている。)
もし入院中に容態が急変したら駆けつけなければならないとアルコールを控えていたので
私はこれまで我慢していたビールと
妻は買っておいたのアルコールワインで乾杯。
1人家族が増えたことにお祝いした。
娘をまじまじと
ゆっくりと見られるのは帰ってきてから初めてだった。
出産の時は一瞬だったし。
息子と一緒にいる時にまじまじと見ていると嫉妬を買ってしまうからだ。
意識的に息子と一緒にいる時間を増やすようにした。
実際、息子もそうすることでご満悦な様子だった。
しかし、そうすると第2子とゆっくり一緒にいられる時間はなかなか取れない。
生まれてこれだけしか時間が経っていないのに。
すでにかわいい。
女の子の顔をしている。
くりくりした目で自分の顔をじっと見てくる。
手も体も小さく簡単に壊れてしまいそう。
宝物、守るものが1つ増えた。
息子もこんな感じだったな
大きくなったなあと二人で話し
息子はだいぶ目を離しても大丈夫になったが
また新たなスタートだねと2人で認識し合った。
我が家は、お互いの親も比較的近くにいたものの、
わざと、選択して、我々のみで出産を乗り切ろうと決意した。
その理由については、こちらに記載してあるので参照されたい。
よい単語が思いつかなかったので、核家族のみで出産、その時の育児をすることを「核出産育児」と便宜上名付けることとする。
同様の境遇の方はたくさんおみえだろう。
核家族化が進み、遠方で里帰りできない、親の援助も受けられないという境遇の方は増えていることと思う。
我が家では、いずれも選択することは出来たが、
あえて、「核出産育児」を選択することによって、感じることがあった。
核家族のみで出産を乗り越えて、結果的に非常に良かったと感じた。
結果的にと書いたのは、やっているときには非常に大変だからだ。
また、これだけのテーマとして、別の記事にも書こうかと思っているが、
自信と信頼につながったと思う。
私個人で、子供と生活していくことが出来るという自信。
家事もやっていけるという自信。
予め備えあれば憂いなしという教訓、またこれからの生活にも応用して、さらに生活しやすくなるシステム。
妻からの信頼。
完全に子供と2人きりという大変さの共感。
望まずして、このような境遇の方も見えるだろう。
「親がいたらどれほど楽だろう、どれほど苦労を分かち合えるだろう」と。
思われるかもしれないが、これはこれでいいことである。
選択できたから感じられたことかもしれない。
望まずして、この境遇に有る方には、
いいこと、いい経験。
どちらか選べたとしても、「核出産育児」を選択するくらいいいことなのだと、思っていただきたい。
娘と妻と3人で過ごしているときに、妻から思いもよらない言葉が飛び出した。
「この恩は一生忘れない」
育休、ことさら出産時は今後の家族生活に大きな影響を与えることだと思う。
いいも悪いも思い出は強く刻まれる。
それだけ大きなイベントなのだ。
男はと言うと記憶はすぐ忘れてしまうが。
女性は一つ一つの記憶を鮮明に覚えている。
大きなイベントの時の感情となるとさらに強いのだろう。
この時に自分の全身全霊をかけて。
完璧を目指そうと、
子供が楽しくいてくれるようにと。
知力を振り絞った結果ついてきた結果なのだと思う。
その結果、妻に先のような言葉をもらうことができて、本当に嬉しかった。
結婚すると新しい悩みも増えるし、
子供は生まれると新しい悩みも増えるし、
良いことも悪いことも、
どちらも増える。
結婚するまでの生活と比べて、
嬉しいこと、辛いことの振れ幅が大きくなるイメージだ。
しかし、結婚して、子供が生まれて本当に嬉しかったし、感謝している
結婚も、結婚生活も周りの人にも理解してもらって、協力していただいているおかげだ。
両親にかぎらず、職場や、環境など、
完全に独立して生きていくことはできない。
人間は社会性のある動物だからだ。
結婚は、もちろん辛いこともいっぱいある。
そんな辛い話しを聞くと、嫌だなという人もいっぱいいることだろう。
しかし、家族を持つということは、自分にとってはすごくいいことだった。
人間的にも成長するきっかけにもなった。
最終的には家族を持ちたいという意思は固かったし、
相手もこの人だという人に早く出会うことができた。
まだ若手の間に結婚するのはどうなのかという意見もあるだろうし、
実際自分も、まだまだ勉強したいが、家族のこともあり、そちらを優先しないといけないときもある。
若いうちのほうが、無理も効くし、
相手をもう決めていて、子供を持つことを考えるなら、早く結婚したほうがいいと考えた。
結婚して本当に良かったと、改めて実感した。
妻と結婚して、生活している時も幸せだが、子供が生まれるとさらに倍増する。
この幸せは、1人で行きていたら得られないほど大きなものだった。
(幸せ自慢みたいで本当に申し訳ありません。
私としては、結婚するもしないも個人の自由だと考えています。
生きたいように生きるのが、それが理想です。
誰に言われて、生き方を変えるものでもありません。
しかし、私が結婚して感じているのはこのような感覚です。
迷われている方がみえたら、参考になれば幸いです。)
辛いことも多かったが、息子と2人という貴重な4日間が終わった。
乗り越えるまでは、早く終わってほしい、大変すぎると思っていたが、
こういった自信や妻の信頼を更に得ることに繋がり、
自分たちの親に頼ることなく、頑張って良かったと思った。
遠方で頼ることすら困難というご家庭もあることだろう。
皆様1人ではありません。
パートナーだけでもありません。
noteには様々な境遇の方が記事を書かれており、
似たような境遇の方もたくさんおみえです。
私もいます。
ともに頑張りましょう。
「まとめ」みたいだが。
もちろんこれからが始まり。
4人に増え、更に増える苦難、葛藤を今後ともお楽しみください。
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