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教師のバトンを誰の手に? ~不平不満からしか生まれない希望~
昨年ツイッターで話題になった「#教師のバトン」というプロジェクト。現役の教師から、未来の教師に向けて教師の魅力を伝えてほしいとして、教員不足に悩む文科省が始めた「リレー」だ。当然のように、大炎上。教師のバトンは火炎瓶となり、文科省に投げ込まれた。当たり前だ。僕が最初に思ったのは、こうなることを読めなかった文科省の現状把握能力は、ここまで皆無だったのかということだった。文科省は、教育先進国と言われ
もっとみる彼女は左回りの夢を見る She is in Counterclockwise
「君、死ぬの?」
背後から声がして振り向く。モデルのような長身ですらりと長い脚が、一歩ずつこちらに向かってくる。低く少し籠ったような声が、不思議とよく聞こえた。
「来ないで」
飛び降り自殺をしようする人間がよく言うセリフを、まさか自分が同じ状況で言うことになるとは思わなかった。そう、私はビルの屋上のフェンスの外側にいるのだ。
「君は本気じゃないだろう。ちょっと魔が差しただけだ」
風下にいるは