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タクシー(ドライバー:中村)

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中村さんが運転するタクシーの話
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#小説

妄想タクシー 4 真夜中の花屋さん 動物園デート編

妄想タクシー 4 真夜中の花屋さん 動物園デート編

【プロローグ】 それは月もない薄暗い夜のこと、人気のない病院の廊下をひとつの小さな光がふわりふわりと漂いながらある部屋に向かって進んでいた。
 途中、夜間勤務の看護師とすれ違ったもののその光の存在は誰の目に触れる事もなく目的の病室の前までたどり着いた。
 光は閉められた病室のドアの前を二度三度くるくると舞い、ちょっとした合図を送るとドアの隙間を難無く通り抜け、室内に入り込んだ。
 室内は空調が整え

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失恋タクシー

失恋タクシー

中村は、車道の脇で力なく腕を上げる彼女の隣に車をつけてから嫌な予感がしてしまい、申し訳ないけれどやってしまった、と内心で思っていた。

彼女はたいそう疲弊した様子で泣いているわけだが、こういう乗客を乗せるのはこちらとしても疲れるのだ。行き先や道を確認しても何を言っているかわからないし、何より後ろでずっと泣いている人がいたらタクシーの運転手じゃなくとも気になってしまうのが普通だろう。

間違えました

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思い出タクシー

思い出タクシー

見つけられるのは火曜日だけ。捕まえやすいのは青葉台三丁目のバス停付近。乗り場の目印は「婦人服いとうや」。時間は午前五時からしばらくの間。かえで通りを北上する水色のタクシー。運転手の名前は「中村」。

みゆきが思い出タクシーの見つけ方について持ち合わせている情報はそれだけだった。

あとわかっているのは、「思い出タクシーに乗れば、自分の好きな思い出に会いに行ける」ということ…。
行き先を聞かれたら、

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