相続不動産調整士

不動産業者です。ジャンルは不動産権利調整という少し聞き慣れないジャンルです。様々な難あ…

相続不動産調整士

不動産業者です。ジャンルは不動産権利調整という少し聞き慣れないジャンルです。様々な難あり物件の課題を改善して一般流通できる不動産に変える事です。日々の活動や、物件毎に様々なドラマがありますので、そのドラマや対応時の技術等を発信して行けたらと思うのです。

最近の記事

『不動産業者の出来事25』

『分割協議未了の相続人6人(代襲相続人3人)が共有する、秋田県大館市界隈の田、畑、山林&空き家、空き地の相続分割と不動産処分』 その4。 今日から二泊三日の現地調査と権利調整。 写真は調査対象物件ではありませんが、調査途中で見つけた絵になる空き家。 依頼者の叔父との面談終了後「物件まで追いてきて」と、80歳を超た老人の千鳥足運転に、幾度も冷や汗。 日本の運転免許制度に課題を感じるも、現場にもしっかり課題が山積。 物件には仏壇、位牌、残置物(山盛り)。 神仏系の処

    • 『不動産業者の出来事24』

      『分割協議未了の相続人6人(代襲相続人3人)が共有する、秋田県大館市界隈の田、畑、山林&空き家、空き地の相続分割と不動産処分』 その3。 『給付金の活用方法』 今日は今後の作業の打ち合わせ。 不動産財産を一覧にして(1)換金出来そうなもの、と(2)換金できないもの、と分類。 (2)は、処分できるか、できないか。に再分類し、プロジェクト完了までの作業量とコストを伝えます。 そのコスト(私の報酬の)捻出方法を伝えてゆきます。 特に初動費用は、不動産が換金できない場合

      • 『不動産業者の出来事22』

        秋田県大館市の、空き家、空き地、山林、畑の処分。これらは毎年13万円程の固定資産税を払い続けていた負動産。 しかし、日本の不動産業者はポジティブだ。 大館市の不動産業者が空き家を見つけ、周辺住民に聞き取りをしながら親族筋を伝に東京に住む私の依頼者に手紙を送ってきた。 探偵の様だ。笑笑 元々、相続人は14人、半数が亡くなり代襲相続も発生し困っていた負動産。 相続人同士も東京、秋田、北海道と広範囲に散らばり、過去の経緯から親族間でギクシャク。 相続分割と不動産の処分を

        • 『不動産業者の出来事23』

          『分割協議未了の相続人6人(代襲相続人3人)が共有する、秋田県大館市界隈の田、畑、山林&空き家、空き地の相続分割と不動産処分』その2。 今日は相続不動産の整理と状況把握。 問い合わせてきた不動産業者は売りたい物件だけ関わりたくコンサル業務は経験ない様子。 なので、私が動く事になり先ずは状況確認。 祖父名義のままのもの、父名義のままもの、父の弟の養父名義のままのもの。 様々な経緯の不動産があります。 依頼者が持参した納税通知書から、謄本、公図、測量図をネットで取得し

        『不動産業者の出来事25』

          『不動産業者の出来事21』

          『何故ですか?』 今日は夫の母(祖母)の代襲相続のご相談。 妻は相続人ではないが、スタートから興奮しており、同行した相続人の次女は私と母親のやりとりを冷静に聞いていた。 遺言書があり不動産は貸地が殆ど。 不動産の評価は路線価と異なる事、遺留分の説明をした。 要は、相続の総額と自分の権利を知りたい様子。 細かい説明をしながら、依頼者の母親は、当初より「決めつけ」系の方で「揉めそうだなぁ」と感じたので、 「自分が感じた事は伝えても良いですが、決めつけたり、良い悪いの判

          『不動産業者の出来事21』

          『不動産業者の出来事20』

          『マッチング』 以前、マッチングビジネスをしているという若い子と話しをする機会があった。 私もコンサル業務の中で士業を紹介する事があるので、興味があり、どのようにビジネスになっているのかを聞いてみた。 初めは体の良い事を言っていたが、深く突っ込んで聞いて行くと、しどろもどろになる。 簡単に言えば、客を紹介して小遣い程度の紹介料を貰うのだ。 ところがその彼自身がマッチングビジネスのカモにされ、相場の倍の価格で不動産を購入、融資は違法融資、更に、投資サギの損害を補填する

          『不動産業者の出来事20』

          『不動産業者の出来事19』

          『プロからの相談も嬉しい😃』 殆どの不動産業者が加盟している団体が幾つかあるのですが、そのうちの一つ「全日本不動産協会」という公益法人があります。 その神奈川県支部の研修会で、2年ほど前に『権利調整のイロハ』という講座の講師を務めました。 私はすっかり忘れていたのですが、その時の受講者から「困っている。」とメール相談が。 売り出し中の物件が複合的な問題で売れないとの事。 問題の一つは「売り物件が道路との地盤差があり行政から擁壁のやり直しを求めれており、擁壁改修工事費を

          『不動産業者の出来事19』

          『不動産業者の出来事18』

          『トンカチを持つと釘を打ちたくなる』 コンサル業務で意識している事。 なまじっか、知識を持つと使いたくなる。 (知識がトンカチ) 接合せずともよい材木同士を接合したくなる。 トンカチ持った瞬間から釘を探しているときがある。(釘を打ちたいだけ。) 又は、抜かなくてもよい釘を探している。 (釘抜き付きトンカチ) 『何々?今だけ空間を囲いたいの? それなら強化ダンボールで良いのでは? テントでも良くない?』 必要な釘を打ちまくっていると、不要な時は、「面倒だな。」とい

          『不動産業者の出来事18』

          『不動産業者の出来事17 』

          『デジタル化から見えた事』 コロナによって、強制的にテレワークが進み、TV電話による会議や相談を行う事になった。 テレワークは楽ちんだ❗️ と喜ぶのも束の間。 次の様に、実際に会った方が良い事にも気づけた。 1、感情の理解は面談が勝る。  特に不安感情を持っている人は、面談による感情の吐露を受け取ってくれる人が実際に目の前にいるか居ないかは大きな違いである。 TV電話でもできるとお伝えしても、会いたい。という。 私は『温度感』が重要なのかと思う。 人が存在すれば気配な

          『不動産業者の出来事17 』

          『不動産業者の出来事16』

          『今日の相談』 秋田県大館市の、空き家、空き地、山林、畑の処分。これらは毎年13万円程の固定資産税を払い続けていた負動産。 しかし、日本の不動産業者はポジティブだ。 大館市の不動産業者が空き家を見つけ、周辺住民に聞き取りをしながら親族筋を伝に東京に住む私の依頼者に手紙を送ってきた。 探偵の様だ。笑笑 元々、相続人は14人、半数が亡くなり代襲相続も発生し困っていた負動産。 相続人同士も東京、秋田、北海道と広範囲に散らばり、過去の経緯から親族間でギクシャク。 相続分

          『不動産業者の出来事16』

          『不動産業者の出来事15』

          『いきなりステーキ的土地売却からの・・』 最低敷地面積100㎡の規制がある区域で「290㎡の土地売ってるよ!」と売り出した土地。 100㎡を3宅地に分筆できないので、分譲用地には厳しい。 昨年、消費者から「160㎡程欲しいんだけど、一部売って!」と懇願されましたので、いきなりステーキで、好きな重さにお肉を切り売りする様に、土地を分筆して売却して差し上げました。 そして、残りの130㎡を売り出していました。 少し時間が掛かってしまいましたが、本日、注文住宅を作りた

          『不動産業者の出来事15』

          『不動産業者の出来事14』

          『暗黙知』 不動産業に関わらず、全ての業務において暗黙知の技術は存在する。 この暗黙知とは、経験的に使っている知識だが簡単に言葉で説明できない知識のことで、経験知と身体知の中に含まれている概念。 との事。 暗黙知に対するのは、言葉で説明できる形式知という。 暗黙知としての身体動作は説明しにくいが、形式知では認識の過程を言葉で表すことができる。との事。 さて、以前勤めていた企業に経営コンサルが業務改善として参画してきた。 彼らは業務の可視化が重要だという。そして『人に

          『不動産業者の出来事14』

          『自粛中の契約』

          自宅待機(穴熊)しながら買付と売渡の交付まで済んでいた仲介案件。 GW明けに準備していた売買契約を急遽今月内の4/30に前倒す事になった。 コロナ影響によって買主法人の買付意思が変わらない様に契約締結をしてしまいたいと買主の担当から連絡が。 (大手開発業者の翻意は、有事の時は当たり前。できる担当は予測して備えます) 早々に書類は準備終了しておいて良かったです。 さて、締結のやり方をどうするかが重要。 巨大な応接室で四方角に離れて座り、ドアと窓開けてやれ

          『自粛中の契約』

          『高卒問題』

          ある議員さんの発言で、高卒が云々と問題になった様ですが私も高卒です。 学歴の全く関係ない世界で生きてきて、高卒社長は結構多いので、余り気にしていませんが、昨年、取材を受けた某大学経済学部の教授から、私が作成した資料を今年も授業で使いたい旨のご連絡を頂きました。 自身の仕事の資料が、お客様だけでなく、大学の勉強の資料に使っていただけるのは、高卒社長としては、嬉しい限りです。😃

          『ABC理論』

          靴屋さんでも、男女性の関係でもないという。 A=出来事 Acrivating event B=認識(捉え方) Belief C=感情 Consequence ある現象をどの様に認識するかで感情は変わる。 という理論。 私の仕事の場合では、相手の感情が現れる表情や言動を1つ1つ確認しながら相手の認識を把握し、私が伝えた理解して貰いたい事と、相手の認識差異を知り、それらの原因を探り、原因の改

          『不動産権利調整コンサルってこんな仕事②』

          『パレードの法則』と『仏の顔も三度まで』 権利調整の仕事をしていると、近隣住民から様々な要望を受けることがある。 今回は位置指定道路の利用に関して、共有者同士の不安解消を目的とした”協定書“の作成。 私が権利者だからできるコンサル。 その要望に応える義務はないものの、弊社の『不動産に悩める人を笑顔にしたい』という理念にそって対応することが間々ある。 この①段階では80%の人は義務がない仕事について感謝して頂ける。 ところが、稀にこの善意を“当然”

          『不動産権利調整コンサルってこんな仕事②』