『不動産権利調整コンサルってこんな仕事②』

『パレードの法則』と『仏の顔も三度まで』

権利調整の仕事をしていると、近隣住民から様々な要望を受けることがある。

今回は位置指定道路の利用に関して、共有者同士の不安解消を目的とした”協定書“の作成。
私が権利者だからできるコンサル。

その要望に応える義務はないものの、弊社の『不動産に悩める人を笑顔にしたい』という理念にそって対応することが間々ある。

この①段階では80%の人は義務がない仕事について感謝して頂ける。

ところが、稀にこの善意を“当然”と勘違いする人が現れる。(20%の人)こちらは慣れっこだし、無知の場合もあるので「仕方ないですね」と言いながら、対応する。

この②段階では先の80%の人から、深い謝礼の言葉が出る。

しかし、ごく稀(20%の20%=4%)に、更なる要求を求めてくる稀有な人が現れる。

私は、柔らかい表現であるが“そもそも義務ははいですよ。”と伝える。表情も真面目に目を見て返答する。

この③段階では「◯◯さん良くないよ」「堀田さん、なさらないで結構ですから」という言葉が出始める(当初の80%の人)

しかし『最後ですよ』と私は対応する。

まあ、一般的には、ここまでで終わるのだが、稀の稀(上記の4%の20%=0.8%)の人が現れる。

今回ある現場で、この0.8%の人が現れた。
理解できない要求を行い、行わない場合は弊社の依頼を受けない。という交渉を受けた。

私の経験値では、この様なタイプの人は(1)自己中心的な思考(2)権威主義の者が多い。(威張りたい人)

私の仕事はここからが大切で、99.2%の人が行わない事をしてくるというのは、残念ながら強制的に力で抑えこむ必要がある。

弁護士に頼むのも良いが、それはそれで強制力が高まるので、権利調整のプロとしては話し合いで終わらしたい。

この段階では当初の80%の人の中には怒りはじめる人もいる。仏の顔も三度まで。というのはこの事だ。

ではどのようにして話し合いで解決するか。
住民同士の意思で行動して頂く事だ。

そのためには、当事者全員に、私が怒っている事を明確に伝え、後は法律による解決しかないことを住民に理解して頂く方法が重要となる。
(当初の80%の方は私の怒りに賛同して頂ける)

そしてその原因の全ては、0.8%の人の行動にあると全員に伝えて本人にも理解させる。

正しく伝われば、当初の80%の賛同を得られ、多数決の理論でも優位になるし、法律というより大きな権力の前に、権威主義の者は屈する

思考の特性の場合は、当初80%の中から、0.8%の人を諭してくれる人が現れる。

この様になれば、コンサルは不要となります。

我々の仕事、権利調整コンサルってこんな仕事です。

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