『不動産業者の出来事17 』

『デジタル化から見えた事』

コロナによって、強制的にテレワークが進み、TV電話による会議や相談を行う事になった。

テレワークは楽ちんだ❗️
と喜ぶのも束の間。

次の様に、実際に会った方が良い事にも気づけた。

1、感情の理解は面談が勝る。
 特に不安感情を持っている人は、面談による感情の吐露を受け取ってくれる人が実際に目の前にいるか居ないかは大きな違いである。
TV電話でもできるとお伝えしても、会いたい。という。
私は『温度感』が重要なのかと思う。
人が存在すれば気配なり、体温によって、その存在を感じる。
相談の受け手にしてみれば、相談内容は「情報」でしかないので、デジタル的に処理できれば問題ない。

しかし、相談者は、先ず「気持ち」を理解して貰いたいのだ、下手すると情報がお座なりになるが、まずは「気持ち」なのだ。

この「気持ち」を理解する事が傾聴だ。

面談でなければならぬ理由は、空気の振動と表情だと思う。
声の大きさや、安定。身振り手振りによる空気の振動が、情報の受け手にダイレクトに伝わり、その振動を通じて、受け手の感覚に同化する。

表情は一瞬の事なので時差と解像度に影響を与える今のデジタルでは伝わりきらない。

特に、不安の解消は、面談の方が効果があると私は思う。

2、恊働創造性は面談が勝る。
建築工事関係の打ち合わせをした時の事。
それまではメールでやり取りをしていたが、イマイチ速度感が足りない。
質問の回答に時間差があるので、気持ち的に萎える。この気持ちの萎えが、創造性を下げていた事に気がつく。

テンポよくパスとリターンが繰り返されると集中力が増し、(感覚的に)頭の回転も上がってくる。
ラグビーやサッカーのパスが繋がってゆく流れの様な感覚です。

高速の対話が創造力を一気高める。

TV電話は時差が課題だ。
「  声が   遅れて   くるよ  」
ではダメな事も有る。

他方で、実際の面談行為は、移動や予定調整のコストが掛かる。

だからこそ、面談会議は価値あるものにしなければならない。

そして、面談による相談は、しっかり報酬をいただくだけの価値を提供する必要がある。
単なる情報収集と情報提供は文書や電話でも良い。

不安という感情をどれだけ受け止めるか?受け止めた不安に共感できている事をその場で返す事がお客様への付加価値の提供となるのではないだろうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?