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他人のことが気になって仕方ない人たち

他人のことが放っておけない人がいるね。

放っておけないのは相手の感情をコントロールしたいという欲求の表れで、これは幼児性。自分と他者の境界線が曖昧なんだ。
自分を正当化したい気持ちを脇に置いて、放っておけるのが成熟した大人。自分の中の気持ち悪さを傍に置いておくことができる。
自分の気持ちをスッキリさせることが最優先ではない。
だから、情緒的に未成熟な人は自分以外の人の感情に絡んでいってしまうのです。
 
と、講座で母はよく伝えています。
が、親子の境界線になった途端、難しいなぁ…というのが正直なところ。
思春期は自立の時で、あなた達は独り立ちが始まっている。
子ども側からの親子の境界線がはっきりしてきていて、それは親としては喜ぶべきことなのだけど、私たち親の方がついていけない時がある。境界線が曖昧なのは親の方なのよね。だから、親を切ると書いて「親切」と言うんだよね。

しっかり切られている感じが寂しいけど、これが自立ということと自分に言い聞かせないと、あなた達をいつまでも子ども扱いしてしまう。あなた達が大人になってきているのを歓迎しているのに、想像していた通りの成長を望んでしまう。そう都合よくは行かないよね。だってあなた達は、私たちと同一化した人ではないもの。大人として扱い、現実原則に則ってやっていくことを念頭に付き合いかたを変えなくちゃ。

親子も含めて、他者の感情にまで首をつっこむのは何なのでしょう。そういう時は「あの人のためだ」とか「そんなことが許されていいのか」と自分が境界線を越えていることを正当化します。そこには何があるかというと、冒頭に書いたように、自分の意のままに相手の感情をコントロールしたいという欲求です。この感情そのものが幼児性なのは、そんなことはできないのに、できないことをできないと受け入れてないから。

それに、コントロールでは長期的に良い人間関係は作れません。支配する、されるといったことで関係は成り立つかもしれませんが、心の深い部分での交流といったことは起こりません。それどころか、人は離れていく。自分をコントロールしようとする人をそばに置いておきたいなんて人はいないから。

大人同士の関係性は他者との違いや距離を受け入れている。だから、放って置くことができる。子どもの場合であれば、見守ることができると書いた方がいいのかな。気にはなるがその気になる気持ちを脇に置いておくことができる。自分の中の気持ち悪さを取り扱えると書いたら良いかな。自分の気持ちをスッキリさせることが優先じゃない。あなた達は私にとって宝物です。だからこそ、デンとした態度で母も覚悟するわよ。




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