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活字アレルギーがKindle読み放題をはじめて克服されたワケ

「読書嫌い」「若者の読書離れ」なんて言われても四六時中SNSなどの活字に触れまくってるわけで、情報アクセス量はネット社会に触れて増加している印象です。

でもどこかにしっかりとある活字アレルギーというコンプレックス。

そんな活字アレルギー克服の実感をKindleの読み放題サービスには感じており、ぜひ今回はその理由を話させていただければと思います。


不便すぎる読書

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本は、動画のように受動的に体験することもできないし、再生速度を変えることもできない。一冊購入すると隅々まで見ないといけないという強迫観念に駆られる。

一冊読むのに一ヶ月かけてしまうほど読むのが遅い自分にとって、本は苦手意識の塊です。高校のテスト期間はあまりに読むのが嫌で、YouTubeの朗読で代替していたほどです。

内容自体は面白いのになんて不便な媒体なんだろうと思っていました。

苦手意識克服に速読を覚えようとする場合もあると思いますが、問題はもっと根本にあると思っています。そのためには読書環境そのものを変える必要があります。


メディアとしての本

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◆ 本屋
私は本屋が好きです。

ジャンルごとに構造化され、言葉同士が縦横無尽に繋がりあった3次元空間。そのなかをふわふわと歩きながら、過剰なまでにビジュアル化された表紙を見て回る体験。ふと気になるものは手にとってじっくり読める。

情報メディアとして、これほど偶発性が高く、面白みをもったものはないと思っています。

noteも本屋のようなメディアを双方向化させることを目指した、良質なSNSだと思い使っていますが、コンテンツごとに質のバラつきがどうしても大きいですね。その分偶然掘り出し物を見つけたときは興奮します。


◆ 図書館
また、図書館も好きです。

図書館の魅力は貸し出しシステムです。数冊の自分だけのコレクションを作って、一定期間が過ぎたら更新していく、今気になってる分野が逐一変わっていくのが可視化されます。

このとき本を読む必要性はなく、図鑑を見たり、参考資料から別のものを順繰りに追っていくという、活字アレルギーに優しい方法も許されます。

ブックカフェが普及し、本屋でも図書館のような一時的な貸し出しシステムにより立ち読み体験が近年向上しています。

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読み放題は新時代の本屋

◆ 郊外での書店の終焉
立ち読みとしての本屋の魅力は今後も安定なのかというと、徐々に消えていく風景でしょう。

1995年Amazonにより本を配送する形が作られ、2007年Kindleにより電子書籍の配信が可能になりました。そして2016年にKindle Unlimitedにより、電子書籍の読み放題が始まりました。

蔦屋書店のような蔵書数や快適性を追求した都市圏の店舗には敵わないものの、住宅街の本屋はかなり危機的状況です。


◆ 電子書籍の立ち読み化
読み放題サービスは、本屋と図書館の性質を組み合わせた魅力を持っています。

Kindleストアでは本屋のようなリアルタイムのオススメ機能により、読書体験の受動性を向上してくれます。また読み放題では、10冊の同時ダウンロード制限により読書が目的化せずSNSを漁るように水平的な読書体験を実現します。

本はどうしても読書をするためのデバイスとして完結してしまい、電子書籍化してもデジタルデバイスならではの柔軟さがありませんでした。しかし立ち読み的なサービスに切り替えることで、新しい本や情報に出会うということを目的とした読書環境が整えらました。

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予測不能の時代に本はいらない

ここで、あらためて本は必要なのか?

そのことを考えるために一冊だけKindle Unlimitedで読める本を紹介します。


ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer)は19世紀に活躍したドイツの哲学者です。

「読書について」が書かれた当時のドイツは、新聞の高額な税が廃止され、労働者階級でも新聞を安価に入手できるようになりました。活字に触れる層が増えたために、低俗化しつつある著者や読者について批判的に書かれたものです。ネットでのデマや誹謗中傷が広がる今に重なる部分が多く、とても心に刺さります。

予測不可能な時代だからこそ、本に真実を求めるのではなく、まずは読む前に自分で考えることをショーペンハウアーは訴えました。自分に臓器のように機能する思想体系が確立していないと、本は消化されず何も残らないから、まずは「本の前に世界を読め」というのです。

また近年の本は、「〇〇が9割」「最強の〇〇」など新聞記事のようなインパクト重視のものがどうしても増えています。それは当時のドイツも同じだったようで、より本質を捉え、かつ比喩表現に富んだものを書かなくてはいけないと言いました。noteを書いている立場でもこのあたりからはグサグサと心がえぐられます。

そしてそれでも読書をするなら、最新刊を追い求めるなといいます。まずは古典を読んでリフレッシュすることを勧めました。

ショーペンハウアーは今どきの説教おじさんのような口の悪さで意見を展開していますが、200年経ってまだ色褪せない普遍性を持っています。それは彼は自分で考え、表現を熟考したからこそです。


個性のある読書を

読み放題サービスにより水平的に本を読むことが手軽にできるようになりました。しかしどうしても本には読むべき優先順位がありそうなのがわかってきました。

まず小手先の方法論は、いくら読んでも状況に合わせて変化してしまいます。では理論を学べばよいのかというと、それも分野を超えた途端に通用しなくなります。

なので横断的に学問をつなぎ合わせる哲学を身につけることが最優先です。哲学は自分のフィルターとして機能し、様々な情報を通すことで、自分だけの個性を出力できるようになるはずです。

そういった考え方を教えてくれる、だれか正しい教師がいるわけではありません。正しい考え方は、自分自身で想起しなくてはなりません。古代ギリシャの時代、ソクラテスやプラトンが語ったこの説にショーペンハウアーは影響を受け、そして今私達に受け継がれています。

前回話したニューラルネットワーク思考というのが、それにあたるものです。AIでいうところの「教師なし学習」のようなものです。

ニューラルネットワーク思考


情報が溢れかえった今、事実に即した情報を貯める以上に、多少盛られてでも個性をもった考え方が作られることが大切です。自身の思想体系を身につけることで、読書はより効果的になります


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