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デザインアシスタントの仕事
旭川の家具メーカーの匠工芸でのインハウスデザイナー、喜多俊之氏のデザイン事務所、IDKデザイン研究所と喜多俊之設計工作室での裏方で費やした10年間で、家具設計とデザインのスキルやノウハウという大きな経験値とバックグラウンドを得ることができた。
2013年に、中国の順徳から北海道の旭川に戻り、意気揚々と自身のデザインスタジオを立ち上げたのは良いが、会社という看板がはずれ、デザインの仕事になかなかあ
デザインの師匠-#05 デザインの力-
さて、デザインの師匠編は、今回で最終のお話しとなります。2021年コロナ禍が長引く中、何かしら自分のこれからの未来を考えるなかで、まずは自身のデザインのDNAを整理したいと考えて始めたnoteへの投稿、過去の想い出は、今回で一区切りさせて、今後は、現在進行形のデザインの日々を書き留めていければと考えてます。
表題の件ですが、私のデザインの最初の師匠であり、最後の師匠でもある特別な存在。それは、学
デザインの師匠-#04 工業デザイナーからの脱却-
「#03 プロダクトデザイン」で話しをした、アッシュコンセプトの名児耶秀美氏と一緒に商品開発したマッシュルームスツール。匠工芸の中井啓二郎氏のデザインで、私はアシスタントとして尽力した製品。プロダクト的な家具デザイナーとしてではないが、自分もチームの一員として手掛けたはじめてのデザインプロジェクトであった。
発売当初から、マッシュルームスツールの主要な販売店であるセンプレデザインの田村昌紀氏との
デザインの師匠-#03 プロダクトデザイン-
2009年、旭川市の工芸センターが手掛ける人材育成事業で2人のデザインの専門家に出逢う事が出来た。その2人は、萩原修氏(シュウヘンカ)と名児耶秀美氏(アッシュコンセプト)だ。
前回は萩原修さんから学んだことを書いたので、今回は名児耶秀美さんから学んだ事を書いていこうと思う。
アッシュコンセプト代表でもある名児耶さんからは、商品開発の一連の流れ、商品を企画して、開発して、リリースするまでの全てを
デザインの師匠-#02 コミュニティデザイン-
「デザインの師匠」では、20代から30代に出逢って、デザインに対する考え方やスタンスに多大な影響を受けた人達を師匠と呼び、当時のできごとを書き留めて、私のデザインのルーツを探っていこうと思う。
新卒で入社した旭川の家具メーカーでは、企画開発と言う役割を与えられたが、30名の中小零細企業では、専門性に特化した仕事のみに没頭はできず、日々雑務をこなしながら、意義を感じる仕事を作らなければならなかった
ものづくりの師匠-#01 家具メーカーでの企画開発-
日本で有数の家具産地、旭川の家具メーカーである、株式会社匠工芸に入社する為に、大阪の大学を卒業とともに、2003年に23歳で北海道の旭川市に移住。
同期入社は3人。私以外の2人は、旭川高等技術専門学校と北見高等技術専門学校出身で、家具職人になるべく勉強をしてきていた即戦力。会社の募集内容は、工場での家具製作に従事する正社員。面接事に初めて木工の技術を専門的に勉強する学校の存在を知った。私の大学で
デザイナーを自称するということ
大学時代の講義で今でも覚えている話しがある。当時、唯一の現役プロダクトデザイナーの教授の「デザイナーになるには何が必要か?」という質問に対する回答。
「コンペに応募する?デザイン事務所でアルバイトやインターンで経験を積む?」いやいや、なによりもまず「デザイナー」と肩書きが入った名刺をつくる事が大切だという回答。結構無謀な話しだし、答えになってるのかな?と当時は感じた記憶がある。
今になって「デ