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雀始巣‥すずめはじめてすくう

『雀始巣‥すずめはじめてすくう』

           3月21日から25日頃


二十四節気の「春分の初侯」にあたり
雀が巣を作り始める頃となりました。

窓の外からチュンチュンとかわいらしいさえずりが聞こえ、その声に誘われるように目が覚める朝は清々しく

まるで雀同士がおはようと挨拶を交わしているようで心癒されます。 

うつらうつらした意識の中そっと耳を澄ますと通りを走る車の音
カラスの声                 ピッピッピッ鳥たちのさえずり‥。

春眠暁を覚えず‥。
いつまでもその心地よさに
浸っていたくなりますよね。


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しかしそんなかわいらしい雀の数も
近年減少しており、この20年間で一万羽以上減ってしまったそうです。

その理由として挙げられるのは
環境開発、木造住宅の減少など巣を作れる場所がなくなってしまったことなど。


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アスファルトに覆われた街で
餌もなく子育てできる環境もなく
雀たちは居場所を失ってしまったのです。

雀が減れば害虫が増え
雀を餌にしているハイタカ、ハヤブサなどの猛禽類が減り‥

環境開発などにより
便利になっていく反面、それがもたらす影響は雀だけでなく他の鳥や生物などにも     多かれ少なかれあり‥
そんな風に連鎖していく先で
いつか私達人間にもそれは回り回って返ってくるのではないか‥と怖くもなります。



この先‥どんな未来が
待っているのか分かりません。
最先端の技術やAIと共存する未来であることも大切かもしれませんが
やはり人としての『心』が
失くなることのないよう‥
動物や鳥たちが絶滅することないよう‥
そんな未来であってほしいと心から願っています。


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さて、三月も半ばを過ぎ
寒の戻りで寒かったと思えば
4月中旬のような気候で暖かかったりと‥。
三寒四温の今日この頃‥。

春と冬を行ったり来たりの
この時期は寒暖差がはげしく
毎朝着る服にも悩み
体調管理も難しい時でもありますよね。
体調崩されていませんか。


最近わたし自身もどこか不調で
毎日のように頭が重くスッキリせず
少し疲れを感じています。 

気候、人間関係
情報過多によるストレス。

ストレスとは目に見えないものなのに    とても強い力があり、日に日に蓄積していても
自分でさえ抑えることもどのくらいの量なのか上手く把握することもできず
どうにもできないのが現状であったりします。


心の中も頭の中も実際手に取り
撫でることも包むこともできないけれど‥   誰にとってもとても繊細で大切な部分であることには変わりなく‥。


自分自身や周りの人たちが
抱えている悩みや問題を
すぐに解決することは難しくても

それをプラスに転換できる自分で
あれたら‥と思うのです。

同じ物事でも受け取り方
受け止め方で全然違ったものになる。

そんな風に‥。


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冬の間、あんなにも待ち望んでいた春は悲しいほどに一日一日変わりやすい季節でもあります。

そして出発、新たな道への旅立ちなど別れと出逢いの季節でもあります。


決して柔らかな風が吹く
穏やかな日ばかりではなく

暴風雨の吹き荒れる日
黄砂で黄色く霞む日
強風に煽られ車の運転すら
ままならない日‥。


生きていると日々
いろんなことがあり
なにもない日なんてどこにもありません。


しかしそれすら本当は
実態のないもの。

目に見えるものにどれだけ心揺られ
それがどんなにざわざわと音を鳴らしていたとしても‥

それは川の流れように一瞬一瞬‥
姿かたちを変え同じことなど
実体もなく存在しない。


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しかし、実体のないものこそが
わたしたちのこの目に今映る
すべて‥。

色即是空、空即是色。

もし本当に
姿かたちないものならば
何者にも固執せず
『今』この瞬間をただ真っ直ぐに
生きていきたい。

生きていこう‥。


春の空が教えてくれたこと‥。


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雀始巣‥すずめはじめてすくう

雀が巣を作り始める頃





読んでいただきありがとうございます





          photographer‥あお

              writer‥るん

 


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