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初めての大豆栽培🌱タンパク源も自給化❗への道

今回は、久しぶりに作物の栽培についてお話しします。

家庭菜園をやって18年目の今年、初めてダイズの栽培をしました🔰
エダマメは毎年のように作ってきたけれど。

ぷくぷくに膨らんで美味しそうなエダマメ(2020年)

枝豆と大豆

ご存じの方も多いでしょうが、実はエダマメってダイズの未熟果なんです
僕は自分で育てるまで知らなかった💧
かつて、未熟の豆をさやごと枝につけたまま売られていたから、「枝豆」。若緑色が美しい😍

これぞ「枝豆」という姿

これがやがて熟すと、莢もその中の豆も茶色くなり、カラカラに固く乾いてダイズらしくなります。
ちなみに、「エダマメ」として売っている種や苗は、エダマメに適したダイズの一種ということなんだと思います。

エダマメは春に種をまいて、夏には収穫できます。栽培期間が短く、手間いらずです。
これに対し、ダイズとして栽培すると、完熟するまで育てるので収穫は初冬となり、栽培期間が長くなります。僕の狭い家庭菜園だと、その場所で次の冬野菜をやりたいので、これまでダイズは栽培していませんでした。

初めてのダイズ栽培、その理由

ところで、僕の畑では冬野菜の収穫がピークを迎えています🥰
今春から地元の畑に加えて新たに大府市の畑「恵多農園」を始めたことで、耕作面積が数倍になって、収穫量も増えました。

地元(知立市)の既存の畑
今春から始めた大府市の畑
カラフルな根菜たちも収穫ラッシュ

その大府のほうの畑で、ダイズを大量に育てよう❗️と思い立ったのが、新たにここを借り始めたばかりの4月でした。
12月にダイズを収穫した後には、もはや冬野菜はできないけれど、畑が広いのでここは春まで休耕とすればよい。

そして、そもそものきっかけは、1月に妻が味噌作りの講座に参加したことでした。

ここで作った米味噌は、妻がその後自宅で何か月も発酵させて、家族で美味しくいただきました🥣🤤💕

この講座の時は、材料となるダイズもこうじもすべて用意してもらったんだけど、今度はダイズを自家栽培して、本当の「手前味噌」を作ろう❗😃
さらに収穫した豆の一部を種として取っておけば、翌年は種を買わずにまた栽培できる❗😄(ダイズは交雑がなく自家採種がしやすい)
これを繰り返して栽培量を増やしていけば、我が家の味噌をすべて自給化できるんじゃないだろうか😆 さらには味噌以外の大豆食品も。ワクワク😍

これまでにも書いてきましたが、僕が家庭菜園にハマっている理由の一つは、我が家の「食糧自給」を少しでも進めることの歓びです。
既に野菜はほとんど自給化している。次はタンパク源だ~❗😆🔥
とはいえ、肉や魚の自給はハードルが高い。周知のとおり、ダイズは「畑の肉」と呼ばれるほど植物性タンパク質が豊富なので、我が家の貴重なタンパク源として期待できるのです🥰

大豆好きなのに自給していない日本

考えてみたら、日本の人って世界でいちばん大豆を食べているんじゃないでしょうか。
和食には、煮豆やゆで豆はもとより、実に多様な大豆加工食品がありますね。味噌、醤油、納豆、豆腐、豆乳、湯葉、おから、油揚げ、きなこなど。大豆のスプラウト=もやしもある。
英語で大豆を「soy bean」「soy」と言いますが、その語源も醤油ですしね。

ダイズはもともと、日本を含む東アジアを中心に食品用として栽培されていたのが、20世紀になって主に油糧用として世界中へ広まったそうです。
現在、世界で生産されるダイズのほとんどは油糧用、つまり大豆油とその搾り粕(飼料・肥料)になっていて、食品用は数%に過ぎない。そして生産量の上位3カ国は、東アジアではなくアメリカ、ブラジル、アルゼンチンだそうです。

日本におけるダイズの生産は、作付面積でいうと1908年の49万haが最大で、輸入が増えるなか、2018年現在で15万haと激減しています
その国産ダイズのほぼ全量が食品用ですが、国産ダイズは日本で消費される食品用ダイズの25%しか満たしていない。つまり自給率25%で、残りは輸入に頼っています(2017年)。
なお油糧用のほうは、ほぼすべて輸入していて自給率0%。このため、ダイズ全体(油糧用+食品用)の自給率は7%しかありません。

日本ではこんなに大豆を食べてるんだから、もっと自給化に取り組んでもいいのでは。僕の大豆栽培には、そんな想いも込められています😌

※本項のお話の参照元は下記

畝の準備と種まき

また話が大きくなってしまった…😓
それでは、ダイズ栽培の経過を振り返っていきます。

6月上旬、大府の畑で種まきをしました🌱🌱
大量に育てて味噌にするといっても、いったい何株つくったらいいのか全く検討がつかない。1年目はひとまず、うね2本に2列ずつまくことにしました。

真ん中のサツマイモを挟んで、両側のトンネルがある2本がダイズの畝(一部には黒豆も)

エダマメ栽培の経験から、
🌱防虫ネットのトンネルを設置。まいた種が鳥に食べられるのを防ぐのと、栽培後半に必ずやってくるカメムシの被害を無農薬で防ぐため
🌱黒いマルチを張る。初期の保温と、その後の保湿、草よけのため
🌱無肥料で育てる。ダイズの根には「根粒菌」が寄生して、土中ではなく空気中から窒素をダイズに供給してくれる(窒素固定)ため、痩せた土でも結構育つ。(上写真のエダマメも無肥料)

種は、大府の自然栽培農家「つむぎて農園」さんが買ったものを一部いただきました。フクユタカという、西日本では最も一般的な品種。

ダイズの種。この半分ぐらいをまいた

1か所に3粒ずつ種を直まきして、発芽したら間引いて2本立てにします。
種のへそ(茶色い筋)を横向きにして、あまり深く埋めず、指でちょいと押し入れるのがコツ。

ダイズの発芽。粘土質の固い土を押し上げて、力強く出てきた

1週間後。やったー、きれいに芽が出そろったー。何度経験しても感動的な瞬間です😂
意外と発芽率が良かったので、来年からは2粒ずつまくことにしようかな。

間引き、中耕、土寄せ、摘心

子葉(双葉)、初生葉(2枚組)に次いで、第1葉(本葉、3枚組)が伸びてきた

その後しばらく順調に成長しました。7月前半の作業としては、
🌱間引きをして2本立てにした後、
🌱マルチの周囲の草を刈り
🌱ダイズの周囲を軽く耕して(中耕という)、根元に土寄せをする。

中耕をすることで、土の通気性が良くなって根っこに酸素が供給されます。茎の下部に土寄せをすると、そこにも新たな根っこが生えてきて、養分を吸収しやすくなるとともに、風で倒れにくくなります。
中耕と土寄せは同時にやります。マルチを張っているので、マルチの端から手を突っ込んでやるのが結構面倒くさい😫

写真は1回目の中耕・土寄せをしたところ。並木道みたいで、僕には「自給化への道」に見えました🤣

さらに7月半ば、
🌱本葉10か所ぐらいまで伸びたところで、主枝の先端をハサミでちょん切ってしまう✂ 摘心といいます。
こうすると側枝がしっかり成長して豆が多くなるとともに、全体が縦より横に伸びて倒れにくくなるらしい🤔 摘心は必須ではないけれど、僕はトンネルを設けていて、これ以上縦に伸びるのは困るのでやりました。

2本立てのそれぞれの主枝を摘心したところ

想定外の事態発生

ここまでは順調順調~と喜んでましたが、8月以降に2つの誤算が発生😱

一つは、大きめに作ったつもりのトンネルのキャパが足りず、葉が生い茂ってパンパンに膨れ上がってしまったことです。

7月下旬。すでにヤバい状況
9月中旬。トンネルが盛り上がっている💧

トンネルの中は、成長したダイズたちで過密状態😫 風通しが悪くて病気になりそう。
さらには膨れ上がったダイズがトンネルを押し上げて、防虫ネットのすそに隙間ができる始末。9月には台風も襲来し🌀、防虫ネットが強風で破れて穴だらけに。意味ねぇ~😭

とはいえ、トンネルの目的だったカメムシ除けについては、それなりに効果を実感しました。来年はどうしようかなあ🤔

そして誤算2つめ。代わりに、ハスモンヨトウという害虫が大発生したのです😱
今までのエダマメ栽培では、あまり経験したことがなかった事態。幼虫がものすごい勢いで葉を食べ尽くし、ボロボロにしてしまいます。ここまでひどいと光合成が十分できず、豆の成長にも影響が出ることは確実。いやぁ~😭

ハスモンヨトウの写真も撮ったが、気持ち悪いので載せません😓

ヨトウムシ(夜盗虫)類の幼虫は、夜に土の中から這い上がって来るので、元来トンネルの効果は今一つ。ここの土に元々いたんでしょうね。
加えて、夏から秋にかけて高温が続くと大発生しやすいそうです。今年の夏は記録的だったもんなあ🥵

そして収穫へ

それでも9月になると、花が咲いたあとに小さな莢たちがポツポツと出現。

10月末になると、全体が茶色く枯れたような状態になってきました。
そして12月初め。種まきから実に半年の月日を経て、ついに収穫の時を迎えました🥰

収穫期を迎えたダイズたち
結構莢がついてるものも。わ~い💗

まずは一斉に引き抜き、マルチの上に並べて10日間ほど干しました。
乾燥させることで、莢から豆をはじき出しやすくします。

そして最後の工程。ここが大変でした。
莢の中から豆を取り出す脱穀の作業です。
機械化していない僕は、棒で叩いて豆をはじき出すという、古式豊かな?手作業をコツコツとやったけど、これがちっとも終わらない😫

四周を高くしたビニールシートの上で、莢を棒で叩いて脱穀
脱穀した豆をふるいにかけて、細かいごみを落とす

先日ようやく完了。面白いけれど、これ以上増えたらやってられんな…💧
来年は、知り合いの農家さんから脱穀機をお借りしまーす😊

昨日、大府の自然栽培・種取り農家「青ノ木農縁」さんで、ダイズの収穫と脱穀を体験。来年はこの足踏み式の脱穀機をお借りする予定

果てしなき自給化への道

やっとのことで収穫した大豆ちゃんたち。僕には宝石のように見える💎✨
計量したところ3,130gでした。うーん、そんなもんか…😶

細かい計算をしたら、1株あたり平均33.3粒の豆が採れたことになる。
初めてのダイズ栽培。無農薬・無肥料で育て、ハスモンヨトウの大被害に遭ったにしては、まずまずの収量だったのかな。

「フクユタカ」とは別に、「丹波黒豆」も少し栽培しました。こちらは正月の煮豆用

ここから来年栽培するための種取りをして、残りで味噌を作ったら6~8kgぐらいになるのかな。もっと効率化して栽培量を増やしたい🔥
我が家の味噌の自給化、他の大豆食品、そしてタンパク源の自給化へ。その道は、長く果てしな~い🛣

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ご紹介いただきました。ありがとうございます😍

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