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教育業界に勤めています。 読んだ本や観た映画について備忘録的に示す手段としてnoteを…

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教育業界に勤めています。 読んだ本や観た映画について備忘録的に示す手段としてnoteを使っています。 特に面白かったものには✨をつけて強調してありますが、満足したものしか読み終える見終えることはしないので、好みのもののみを紹介しています。

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最近の記事

📖✨ 30代を無駄に生きるな

30代になって、2年経ちました。気づけばあと4ヶ月も経たないうちに33歳になるんだなと思うと時の流れの早さに驚きます。 いわゆるジャネーの法則というやつですね。時間の速度の体感は、年齢に反比例するという。 ということで、30代に向けた本を読んでみました。 30代のうちに礼節を身につけよ 教員として働く上で、大切にしていることの一つに「礼節」があります。 具体的に言うと、まず挨拶ですね。挨拶がしっかりできるクラスは、授業の雰囲気が良くなります。 引き算にならない努力という表

    • シンプルで合理的な人生設計

      昨今、未来が読めないですよね。と言うと、昔が読めるみたいな感じもします。 昔の方が、まあまだ未来を読めたように思います。大学を出て、一般企業に就職して、終身雇用をしてみたいな。 他方、現在は大学を出たあと、就職先も多種多様化。ベンチャー企業もあるし、大企業もあるし。 働き始めたら、職場で働く、家で働く、海外で働くもよし。大学院に入ってリスキリングするっていうこともありますよね。 選択肢が増えれば増えるほど、自分の選択の責任が伴います。そんな社会に対してどのように、人生設計を行

      • 感情的な人に負けない本

        生きていると、感情的な人に遭遇することがあります。 感情的っていうのって、マイナスですよね。マイナスの感情を出すっていうのが、感情的って意味ですから。 私も働いていると、同僚だったり、生徒だったり、保護者だったり、感情的な人によく遭遇します。 感情的な人に対して感情で返しても全く意味がないというか、火に油を注ぐだけなので、常に冷静でいなきゃなぁと思います。はらわたが煮えくり返りそうな時はありますけど。 そんなこんなで精神科医の和田秀樹さんの本です。この方の本は面白いというか

        • 🎥✨ インサイドヘッド

          めちゃめちゃ推されたので見てみました。 ピクサーだし、子ども向け映画かなって思ってたんですけど、全然違いました……驚きの連続でした。 ネタバレもあるので、注意してください。 人生に悲しみは必要なのか? 映画の趣旨は、一貫してこれ。主人公の脳内で色々な感情のキャラクターが錯綜するのですが、とにかくカナシミの不遇さがすごい。 喜びちゃんが基本的にクラスのリーダー的な存在で引っ張っていってみたいな。 悲しみは、ここから出ないでねみたいに全体のためを、理由とされながら感情を発露し

        📖✨ 30代を無駄に生きるな

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        • Book Review
          36本
        • Movie
          17本
        • Museum
          2本
        • Drama
          0本

        記事

          📖 あなたはあなたが使っている言葉でできている

          六月は本当に本を読む時間がなくて、常に自分自身とも向き合い続ける戦いのひと月でした。 そんな1ヶ月を乗り越えてようやくカフェで読書したりみたいな生活習慣を取り戻すことができました。 ストレスって体にも出てくるんだなっていうのを痛感した1ヶ月だったので、いわゆる感情労働を避けて生きていかなければいけないなと再認識する、いい機会でした。 というか、世の中っていい機会でしたって思うようにしないと生きていけない。傷つかないと成長しないとか言うけど、傷ついただけで終わらせることが腹立つ

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          あの日、選ばれなかった君へ

          よく成功経験の話って聞きますよね。合格体験談とか。 不合格体験談とかも必要だと思うんです。なんちゃって合格はあるけど、なんちゃって不合格はないから。 今回はコピーライターさんの自伝的なお話です。 第一章 孤独は、人生の起点になる 孤独って、学生の中で、マイナスのイメージが大きいものだと思います。現に、私も大学生くらいの頃までは、とっても孤独が嫌いでした。 一人と一人ぼっちの違いがわからなかったんです。SNSを見たら、みんながなんだか楽しそうにしていて、自分が終電で帰った

          あの日、選ばれなかった君へ

          科学的に幸せになれる脳磨き 人生の豊かさを決める島皮質の鍛え方

          脳科学にはまっています。おもしろい。 自分の理性とかじゃないな、と最近感じます。 学歴と経済力 学歴×経済力は関連があると思いますが、学歴というより「受験でねばった力」とかが関係しているように思います。 学校生活って何かを粘り強く頑張り成果を出すことって大事だと思うんですよね。成果は自分の中で見れれば、客観的じゃなくてもいいと思います。人に説得力を持って説明したいなら数字は必要ですが。 勉強した内容(教養)ももちろんですが、教養を身に着けることで得られるものってあるんです

          科学的に幸せになれる脳磨き 人生の豊かさを決める島皮質の鍛え方

          脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体

          心理学を学んでいると、どうしても勝てないというか、太刀打ちできないのが生物学でした。 例えば、男性と女性の話を論じるときに、社会心理学では「ジェンダー」と呼ばれる社会規範(社会で作られた男らしさ/女らしさ)について論じることができます。 一方、男性のほうが力は強いし、女性のほうが言語能力は高い。これはゆるぎない生物学的事実です。まあ平均値の話ですけど。 可変性のある部分を変えていこうぜ、社会!みたいなのが社会心理学なのですが、生物学は「そんなこと言われたら元も子もないよ・・・

          脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体

          📖東大の先生!わかりやすくビジネスに効くアートを教えてください

          アートというか、芸術に関わるものは基本的に好きなんですが そもそもアートってなんだろうっていう疑問にたどり着きました。 ということで、アートに関する本をご紹介します。 アートとデザインの違い アーティストとデザイナーの違いって何かっていうと、実用性であるというところがとても驚きでした。 確かに純粋芸術みたいなものって何の役にも立たないんですよね。日常生活の中で。 私も海外で買った皿を家に飾ってありますが、皿なのに皿として機能していません。 教室掲示もデザイン性を高めていき

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          バカと無知

          私は評価が高い作品を見る癖があります。 みんながいいって言ってるものって大抵いいんですよね。映画とかも同じような感想を抱きます。 ということで、ネットにいいって書いてあった本を紹介します。最終的にはそんなに感動する本ではありませんでした。 この時点で自分と相性が悪いことに気づけばよかったです。 私は結構綺麗事が好きです。なぜなら、教師という仕事は綺麗事を語る仕事だからです。 不条理の事も世の中にはありますが、それが当然だと思いたくありません。自分たちでそういう不条理な世の中

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          なぜヒトは学ぶのか

          大学院時代、安藤先生という恩師がいらっしゃいました。 安藤先生は遺伝学を研究されており、自分が全く興味関心のない分野だったので、聞く話が全て新鮮でした。 その大学院の授業では、教育心理学の鹿毛先生、行動遺伝学の安藤先生が修論に対して色々コメントをして下さり 専門的知見から発言してくれるって、こんなに説得力があるんだと感動した覚えがあります。 そんな感動先生が、上梓した一冊です。 そもそも学習とは何か 学習っていうと学校の勉強みたいなイメージを持つ人はたくさんいると思いま

          なぜヒトは学ぶのか

          生贄探し 暴走する脳

          とんでもないタイトルの本だという印象がありますが、最近ハマっている中野信子さんの本です。 中野信子さんって、ジャンルは何になるんだろう、脳科学者なのかな。 この本は共著でヤマザキマリさん、テルマエ・ロマエの作者さんと対談形式ですすんでいきます。 今回は日本人の狭苦しい生き方についての本です。 わ協調性という名のアリ地獄 ちょっと話はズレるかもしれないですが、クラスでよく「勉強していない合戦」が繰り広げられます。 今日のテストに向けて、全然勉強してなかったっていう、やってな

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          (Museum)モネ 連作の情景

          久しぶりに美術館に行ったので、色々書いてみようと思います。 美術館に行くのは好きなんですよね。答えがなくて。 なんでこの絵はこんな描き方なんだろうなーとか色々かんがえると 画家とコミュニケーションをしている感じがします。なんで?みたいな問いかけをしているというか。 答えはもちろん返ってこないんですよね。でも、大体こんな感じなんじゃないかな〜って考えてみて、それに正義も悪もなくて。とっても好きです。 今日は印象派の代表といっても過言ではないモネ。印象派の作品は、写実的じゃな

          (Museum)モネ 連作の情景

          ✨📖勉強するのは何のため?ー僕らの答えのつくりかたー

          高校1年生の生徒たちを教えていると、勉強する意味についてよく分かっていないんだなぁって思うことが多くあります。 かくいう私も高校生の時に勉強する意味なんてわかりませんでした。 浪人した時に、知識を得て成長するのって面白い!って感じてから、知識の吸収だとかにハマった気がします。 ということで、勉強する意味が見いだせない状態に戻すためにこちらの本を読みました。 一般化の罠と心理学 大学受験をする際に、父に心理学を学びたいと伝えたら 「心理学なんてやって何になるの?理系に行った

          ✨📖勉強するのは何のため?ー僕らの答えのつくりかたー

          📖仕事ができるとはどういうことか?

          文化祭が終わったということは、読書シーズンです! 読者の秋、芸術の秋!ということで、私の一押し哲学者である山口周さんが、楠木健さんと対談形式で仕事ができるについて語っている本について紹介します。 スキルとセンスの違い センスがいいって褒め言葉ですが、スキルがいいってあんまり言わないですよね。何ででしょう。 本書ではスキルとセンスについて以下のように定義しています。 以前センスを磨くタイプの本を読みましたが、センスってすごくもやっとした言葉ですよね。 尺度がないものってす

          📖仕事ができるとはどういうことか?

          ✨📖他人に振り回されない自信の作り方

          齋藤孝さんの本は読みやすいんですよね。本も多く出版されている方ですし、今までにも何冊か拝読させていただきました。 拝読させていただきましたって過剰な謙譲語ですね。拝読しました。 ということで、今回は他人に振り回されない自信の作り方という本を読みました。 高校生って特に自信のない時期だと思います。周りに同調しようという傾向が強くなるため、自分の尖った能力に対して自信がつくというよりも、杭を打ってしまうような印象があります。 全く同じなんてあり得ないんですけどね。目立たなくなる

          ✨📖他人に振り回されない自信の作り方