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科学的に幸せになれる脳磨き 人生の豊かさを決める島皮質の鍛え方

脳科学にはまっています。おもしろい。
自分の理性とかじゃないな、と最近感じます。

脳の使い方を変えると、
「思いがけない力」が発揮されます。
特定の脳の使い方を続けていくことで、脳は磨かれていきます。
その方法を本書では「脳磨き」としてご紹介します。

じつは最新研究から、脳の中でも「島皮質」という部位を鍛え、
脳全体をバランスよく協調的に働かせることが、
その人の人生を豊かに幸せにするとわかってきました。
つまり「脳磨き」とは、この島皮質を鍛え、
脳全体をバランスよく協調的に働かせる「脳の使い方」なのです。

Amazonより引用




学歴と経済力

IQ,学力、記憶力など、学力テストで測定できる能力=認知能力
意志力、あきらめない力、情熱、自尊心、社交性、自制心、協調性などの学力テストでは測れない能力=非認知能力
非認知能力の度合いが1から3に上がると給与が1.5倍になるのに対して、認知能力が1から3に上がると、給与はわずか1.07倍にとどまることもわかっています。

48ページより引用

学歴×経済力は関連があると思いますが、学歴というより「受験でねばった力」とかが関係しているように思います。
学校生活って何かを粘り強く頑張り成果を出すことって大事だと思うんですよね。成果は自分の中で見れれば、客観的じゃなくてもいいと思います。人に説得力を持って説明したいなら数字は必要ですが。
勉強した内容(教養)ももちろんですが、教養を身に着けることで得られるものってあるんですよね。深く物事を洞察できる力とか。
歴史なんて顕著ですよね、なんでこんな行動をしたんだろう?って考えることで人への理解が深まるから、歴史って文学部なんですよね。
昔から存在して淘汰されないもの、歴史とか数学とかって絶対それ自体に意味があるから残存してるんですよね。自分の好みでやるやらないを決めるともったいなさを感じます。


ネガティブにもなるありがとう

恩恵的感謝(Doingの感謝)
ポジティブな成果を得たから感謝するというもの。自分にいいことがあったと解釈できるときに感謝する。所為(Doing)による。
普遍的感謝(Beingの感謝)
感謝の気持ちをいつも感じている心の在り方(Being)のこと。その効果として、生きていることに感謝、家族や仲間が存在してくれることや一緒にいられることに感謝」など、あらゆるものに感謝することができるようになるのです。ここには、恩恵的感謝も含まれます。
感謝するとき、多くの人がイメージするのは恩恵的感謝のほうかもしれません。しかし、この研究では「恩恵的感謝」だけをしていると、エゴが強くなり、次第に気持ちが暗くなり、長期的には鬱傾向を強くするという結果が出ています。

77ページより引用

手伝ってくれてありがとう、など伝えることは非常に重要だと思います。マナーとして。
この文章を読んで驚いたのは、今自分の置かれている環境に感謝するということが重要という点でした。
たしかに、友人にも仕事にも恵まれ、趣味も謳歌し、いい人生を歩んでいるな~と思います。
そうすると自動的に周囲の人に感謝もするから、これがBeing的感謝なのかなと感じます。
なんというか、伝えづらいというか、伝えるとこっぱずかしいほうの感謝。でも常に心にあるよ!ってのが大事なんでしょうね。
ちなみに感謝してると免疫も上がるらしいです。だから今のが体を壊しにくいのか。昔は全然感謝してなかったもん。

ポジティブ感情と学習効果

ポジティブな感情は、学習効果や収入、また仕事のパフォーマンスを高めることもわかっています。喜び、希望、誇りなどのポジティブな感情を覚えているときに学習への興味、学習努力などが高まりました。
このようなポジティブな感情を覚えているときには、集中力が維持でき、自制心も高まっていきました。さらに、実際に成績も高くなることがわかりました。

116ページより引用

ポジティブというか自己肯定感というか。自分を受け入れていると、余計なことを考えなくてすみます。
今後自分ってどうなっちゃうんだろう・・・みたいなことを考えている時間ってまあまあ無駄というか。杞憂に終わることも多いぞ!って感じです。
可能な限り、いいことを思い出して生きていきたいですよね。もちろん臥薪嘗胆の精神で自己を高めていくのも大事ですが。
ちなみに前向きは以下のような定義らしいです。

喜び、愛、感謝、感嘆、高揚、畏敬、平静、興味を持つ、希望、誇り、楽しみ、ひらめき、謙虚

122ページより引用

英単語の和訳だから馴染みにくい概念もありますが、謙虚とか平静があるのは驚きですね。

幸福感の要は「人に何かをしてあげること」

「人に何かをしてもらったとき」と「人に何かをしてあげたとき」、このどちらもが幸せを感じることが実験からわかりました。
ところが、「人に何かをしてもらったとき」の幸福感は、プレッシャーやストレスに簡単に打ち消されてしまうことがわかりました。
一方、「人に何かをしてあげたとき」の幸福感はたとえプレッシャーやストレスを感じることがあってもなくならないのです。
つまり、人に何かをしてあげること、人の幸せを思いやることというのは、自分の幸福感を長続きさせる効果があることがわかってきました。
さらに、幸福を感じている脳は、脳のアクセルが活性化して脳機能全体が高まることがわかっています。

236ページより引用

利他的なものの極みって、営利企業じゃない場所でのお仕事だと思うんですよね。
旅行会社で働いていたときは、何より企業利益が大事でした。ノルマを設定されて、達成しないと怒られる。入社1年目の誰もツテがない状態で5万の商品券を売れってノルマがあって、意味わからないなって思いました。
そのとき、友人のお兄さんの結婚式があって、ちょっと営業しちゃったんですよね。弊社の商品どうですか~みたいな。そのときすごいしんどくて。
友情をダシにして自分の会社の製品売ろうとしてる・・・こんな自分は全然好きじゃない・・・ってなって、働いている自分を嫌いになりそうでした。

今の仕事はとても好きです。成長を間近に見ることができて。
自分の努力が生徒の成長につながると信じながらいろいろなことに着手できるのは、この仕事の魅力的なところだな~と思います。
自分の幸福度が高いのって、生徒がいてくれるからなんだろうなあ。

そんないい感じの締めで終わります。脳科学の本はおもしろいですね。

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