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あの日、選ばれなかった君へ

よく成功経験の話って聞きますよね。合格体験談とか。
不合格体験談とかも必要だと思うんです。なんちゃって合格はあるけど、なんちゃって不合格はないから。
今回はコピーライターさんの自伝的なお話です。

受験に落ちた、就活に失敗した、失恋した、試合に出られなかった、コンペに負けた…

人生は「選ばれない」ことの連続かもしれない。

でも、そこから新しい一歩が始まっている。

AMAZON紹介ページより引用



第一章 孤独は、人生の起点になる

 孤独って、学生の中で、マイナスのイメージが大きいものだと思います。現に、私も大学生くらいの頃までは、とっても孤独が嫌いでした。
一人と一人ぼっちの違いがわからなかったんです。SNSを見たら、みんながなんだか楽しそうにしていて、自分が終電で帰った後の楽しい飲み会の写真とか動画とかは大嫌いでした。
2時間かけて、電車で学校まで通って、残ったのは中途半端な楽しさと孤独感でした。

あの頃、君はひとりでいることを選んでいた。
君は、君自身とたくさん話していた。
自問と苦悩を繰り返す日々だったかもしれない。
それでも自分を知る必要な時間だったと思う。

P.42より引用

一人でいる時って話し相手は自分なんですよね。
自分自身と会話をして、自分自身と向き合って。その会話をたくさんしてきたから、今の自分があるように思います。
思えば、通学が長い人生でした。小学生の頃も通学に徒歩で30分かかって、中学生の時は40分もかかりました。自転車OKにしろよって思ってました。
でも、その中で色々考えていたことが自分を作ってきたし。当時は寂しいと思っていたあの感情が、今の強さを生み出してくれるって考えると、人生って連面と繋がっている感じがします。


第5章 この仕事向いてないかもと言われたら

私は、大学卒業後に就職した会社を1年で挫折しました。絶対無理だって理解しました。
一つ目は、労働環境についてです。修学旅行の添乗業務を月五回くらい行っていたんですが(計15日くらい)、朝5:00に起きて夜1:00に寝るみたいな生活が続いたんです。
一重に人間がする仕事じゃないかなって思いました。収入としては、すごく高かったんですが健康を犠牲にするってどうなんだろうって疑問だったんです。
二つ目は、社内風土です。今でも覚えてるのは配属から一週間経った時に、上司から性体験の話をしつこく聞かれたことです。
普通に気持ち悪いなって思いました。好きなんでしょうね、そういう話。でも、同僚って友達じゃないから、そういう話をする相手じゃないし。友達にすらしない話をなんでお前にしなきゃいけないんだよって思ってました。
ちなみに、その40代のおっさんは毎週のように風俗に誘ってきて、本当に気持ち悪いなって思いました。こういう課長としてのさばってる会社にいるっていうのは、自分の人生とマッチしないんだろうなって思いました。他にもやべえやつがいっぱいいた。


この仕事にはさ、タブーなんてないんだよ、当たり前のことを当たり前に書いていたら、お前が書いている意味がない、お前はもっと人を傷つけた方がいい。


部長からのとどめを刺す言葉だった、その言葉は、あまりに衝撃的で、その時は受け止めることができなかった。

150ページより引用

筆者は、コピーライターという仕事に就くんですが、 人の心を動かすということは大きく人を傷つける経験も必要だということらしいです。
私もコピーライターに憧れていたんですが大きく人を傷つけた経験が求められるなら、そんな仕事にならなくて良かったなって個人的に思いました。
感想としては、電通っぽいなっていう感じです。

君たち、漫画から漫画の勉強をするのはやめなさい。一流の映画を見ろ、一流の音楽を聴け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め、そして、それから自分の世界を作れ。
手塚治虫さんの残したこの言葉は、自らの志す道の勉強した上で、それ以外の世界からも、大いに刺激を受けなさいということだと君は思った。

160ページより引用

インスタグラムとか、ティックトックってかなり危険だと思うんです。
というのも全然一流じゃないから。昔のギャル、雑誌とかあったけど、あれはたくさんの人が編纂してるじゃないですか。
でも、インスタとかティックトックは個人の主観で作ってるから、全然プロフェッショナルじゃない。YOUTUBERとかもしかりですね。
だから、なんだろう、おしゃべり相手がいっぱいいるだけみたいな。もちろん娯楽として機能はしてると思うんですけど、枠から飛び出たりはできないんだろうな。と思います。


面白い部分は少々あったけれど、なんとなく武勇伝みたいに感じちゃいました。
結局、慶応行って電通行った人のお話でしょみたいな感じ……挫折したっていうけど、どこら辺に大きな挫折かっていうのが読み取りきれなかったというか。
最大の欠点は、コピーライターの本なのに、キャッチーじゃないっていうか、そこまで心が動かされないの、それでいいのかなって思いました。

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