📖✨ 30代を無駄に生きるな

30代になって、2年経ちました。気づけばあと4ヶ月も経たないうちに33歳になるんだなと思うと時の流れの早さに驚きます。
いわゆるジャネーの法則というやつですね。時間の速度の体感は、年齢に反比例するという。
ということで、30代に向けた本を読んでみました。

この10年をどう生きるかで、人生は9割決まる！　あなたは、30代という、人生でもっとも大切な時期をどう過ごしますか？　30代は、起業、独立、転職、結婚、出産、家の購入……など、大きな決断を迫られる機会の多い年齢です。そして同時に、気力、体力がまだまだ衰えておらず、人生経験も重ね、最も精力的に活動できるのもまた、30代ならでは。それは、身軽に動ける最後の年齢だとも言えます。20代ではまだまだ人生の選択をする判断が難しいですし、先延ばしにしてもどうにかなる時間が十分にありました。40代では自分自身の在り方も、周囲の環境も固まってきて、動きづらさが否めません。つまり30代をどう生きるかは、これからの人生を考える上で、とても大切なのです。悩めるこの時期の指針として、そして人生を大きく変えるきっかけとして、本書では30代をよりよく過ごすために、身につけるべきことをお伝えします。

Amazonより引用

30代のうちに礼節を身につけよ

評判とは、あなたのことを細かく知らない、外部のものよりも、あなたといつも一緒にいる内部の方がパワーがある。
逆を言えば、少々外部から誤解されるようなことがあっても、内部がしっかりとあなたを支えていればやがて、その現象は、台風のように消えていくことになる。
礼儀こそ、社会人としての最低限のマナーであり、どんなシーンにおいても、礼儀なくして、信頼関係は築けない。

96ページより引用

教員として働く上で、大切にしていることの一つに「礼節」があります。
具体的に言うと、まず挨拶ですね。挨拶がしっかりできるクラスは、授業の雰囲気が良くなります。
引き算にならない努力という表現をよくしますが、これは絶対に若年層で身につけておきたい技術ですね。
生徒に対して、それをきちんと述べられるように、自分自身も挨拶は、かなりしっかりするようにしています。挨拶をしなくてもいい社会を作りたいみたいな人もいらっしゃいましたが、挨拶をするって、あなたの敵ではないよっていう表現だと思うので、かなり重要度は高いように思います。
生徒と先生という関係であれど(若年層から挨拶をすべきだと固く主張する人もいます)、自分から挨拶をし続けていこうと思います。

30代は大切なものをとことん大切に

人生は嫌いな人に時間を使うほど長くはない。ただでさえ多忙な30代という時期を無理をしてまで、苦手な人に意識を向けることに使う必要はないと思っている。
その人がいくらその場にいなかったとしても、そうして相手のことを考えているということは、相手に自分の時間をくれてやっているようなものだ。
何より人が抱く強い不快感や嫌悪感は思った以上にパワーがあり、多大なエネルギーロスをしてしまう。それでは、あなたの時間がもったいない。

79ページより引用

私は、しばしば生徒に伝えるのですが「自分のことを嫌いな人間に時間は割かない」と主張しています。
これは、先生というより、一個人としてのモットーですね。無駄だと思ってます。
教員なんだから、自分のことを嫌いな生徒も大切にしなきゃいけないっていう主張もあるかもしれませんが、私はそれって甘やかしだと思います。先生のことは嫌いだけど、大切にしてほしいな、っていうのがまかり通るのは、教育現場としても良くないと思います。
私は、私のことを嫌いな人は好きではありませんし、時間もかけたくありません。だって、その人に割く時間もエネルギーももったいないですもん。
思うのは自由だと感じますが、それを表現したら「相手にも嫌われるリスク」をとったとみなしてよいと思います。
もちろん情報提供など必要最低限のことはしますが、自分の陰口や悪口を言っている生徒を応援しようとは、決して思わないです。きっとそういう生徒には違う相性の良い先生がいて、その先生に時間を割いてもらうみたいな形が学校全体としてもいいんじゃないかなって思います。

30代こそ本を読め

読書とは、読者と著者との1-1で作り上げる人生の創造作業だ。本ほどダイレクトに人の心や人生、そして、未来を作っていくきっかけをくれるツールは、他にはない。本には必ず学びがある。その学びを得たいと思った人のためだけに語られるため、ダイレクトに心に届きやすい。

205ページより引用

本を読むって本当に大事だと思うんですよね。自分が必要としている情報(というより、知識という言葉を使った方が適切)を、手に入れることができるし。
なんにせよ、その分野に精通している人が、時間をかけて記して、たくさんの人が精査して完成した本には、思いがたくさん詰まってると思うんです。
だから、私はYoutuberとかTiktokerってあんま好きじゃなくて、内容を精査してる人がいないんじゃないですか。主観で作られた面白いというか、内輪ネタな感じが強いというか。
アイドルが事務所に入っても持ってもらうのと同じような感じですかね。やっぱり会社みたいなものを通すことにより、安全性とか、確実性みたいなものが担保されて根拠のある知識を身につけることができると思います。
そこに生徒達が気づくのは、あと10年くらいかかるんじゃないかなと思うんです……このデジタルで信憑性のない情報が跋扈する時代、本を読んでリテラシー能力を高めていくっていう習慣をつけてもらえたら嬉しいなと思いますし、そのためには、私が読書の有用性というものを理解してなければいけないと思います。

この本が上手だなと思ったのは、30代と書いてあったけど、人生で大事なことがたくさん書いてありました。
でも、30代のうちにって書かれると、今読まなきゃなって思っちゃうじゃないですか。当事者性が芽生えるというか。バーナム効果みたいなもんですね。Mbti診断で16に分けられるから、自分に当てはまるって勘違いしちゃう。
でも、この夏休み前のタイミングで読了できたのは良かったと思います。きちんと仕事で成し遂げたいことプライベートでやりたいことの分別をつけて、夏休みに挑みたいです！