にじいろ

不確かな言葉

にじいろ

不確かな言葉

記事一覧

好きな単語は?と聞かれたら

好きな単語は?と聞かれたら何と答えるか。 日本語か英語かにもよるかもしれない。 話せないけど、いつか聞いたどこかの言語の何とかいう単語が好き、 とかあるかもしれな…

にじいろ
7日前
1

かなしさこそ

かなしさこそが恋だと思う 一緒にいて楽しいなんて、 ある程度ものを知れば割と誰とでも楽しい  いない、いなくなる、ということを思った途端に 黒いインクがじわっと胸…

にじいろ
6か月前
1

流れついた川底で

みんなの抱えていることが どんぶらこ どんぶらこ、 私に流れ着いてしまって この数日は胃が重い。 幾筋ものかなしみの下流にある滝つぼの底で 硬く丸くなって沈んでいる…

にじいろ
1年前

ケンカして疲れてもまた会える
そんな日はいつまで続くかな

壁に貼りたい歌詞である

にじいろ
1年前

怒り

怒りはかなしい気持ち そうと言えないだけ だから自分は何がかなしいのか その人は何がかなしいのか 怒りになる前に 怒りだと受け取る前に それを考えることができたらい…

にじいろ
1年前
1

眠れない、人は固くて脆い、牛蒡はうまい

眠れなくなっちゃった。 日記書きます。抑揚のない普通の日記です。今日は久しぶりに昼まで寝た。 こんなに寝たら口内炎治ってるかも、って思ったけど 全然しっかりくっき…

にじいろ
2年前
1

すきなシーン

音楽を聴いている時、私は歌詞だけに注目するわけでもなければ、メロディや楽器の音だけに注目するわけでもない。 でも今までに出会った歌詞の中で、「これは特に心に残っ…

にじいろ
3年前
3

しあわせな瞬間は
まさにその時にもほろほろとこわれていき
だからこそ手の中に残る欠片を愛しくおもう

にじいろ
3年前
1

ああ、これで最後

壊れかけてはいたけど、だましだまし使ってきたヘアクリップ。ついにさっきネジが取れて真っ二つになってしまった。今度こそだめかー。ってとこから、なんとかネジをつけ直…

にじいろ
4年前
5

わくわくしたランチ

やばいカレー屋さんをみつけた。 会社から徒歩3分。カレーショップ 酒井。 まず、「カレーショップ」っていう名前。 そして、そばの神田のシンプルな看板の上で目立ちすぎ…

にじいろ
4年前
4

40年

#文芸リレー のタグをTwitterでもらったので、「また満開の桜の下に集まろう」の書き出し、140字以内で書きました。 また満開の桜の下に集まろう。そう言って母は本当に、…

にじいろ
4年前
3

風鈴草

角を曲がったところに、その小料理屋はあった。 ずっと前からあったような気もするが、僕には通学通勤の景色の一つになっていたし、その日まで余り気に留めた事はなかった…

にじいろ
4年前
3

未来のお食事チケット

コロナウイルスの影響であまり外にでられず飲食店でお食事もできず、寂しい毎日です。大好きなサイゼリヤに行けず、その間に期間限定の「レンズ豆とスペルト小麦のミネスト…

にじいろ
4年前
7

白/黒

にじいろさんには「届きそうで届かない何かがあった」で始まり、「君には届かない」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば13ツイート(1820字)以内でお願いします。 #書

にじいろ
4年前
2
好きな単語は?と聞かれたら

好きな単語は?と聞かれたら

好きな単語は?と聞かれたら何と答えるか。
日本語か英語かにもよるかもしれない。
話せないけど、いつか聞いたどこかの言語の何とかいう単語が好き、
とかあるかもしれない。

私の使える日本語・タイ語日常・英語少々
それぞれで言えば…

=====================
タイ語 【 ข้าวเหนียวมะม่วง 】
英語 【 physical 】
日本語 【 曖昧 】
==========

もっとみる
かなしさこそ

かなしさこそ

かなしさこそが恋だと思う
一緒にいて楽しいなんて、
ある程度ものを知れば割と誰とでも楽しい 

いない、いなくなる、ということを思った途端に
黒いインクがじわっと胸中に広がるような
そこから滲み出る苦味が耐え難いような

そういうものこそ

流れついた川底で

流れついた川底で

みんなの抱えていることが
どんぶらこ どんぶらこ、
私に流れ着いてしまって
この数日は胃が重い。

幾筋ものかなしみの下流にある滝つぼの底で
硬く丸くなって沈んでいるような気持ち

どうしてこんなことに、が
消えてはまた現れ
乗り越えてはまた思い出し

捉え方は人それぞれ。
かなしいと思えばかなしい、
あかるいと思えばあかるい。
そう思えないものもあるね

あるのは捉え方だけ。
わかってるんだけど

もっとみる

ケンカして疲れてもまた会える
そんな日はいつまで続くかな

壁に貼りたい歌詞である

怒り

怒り

怒りはかなしい気持ち
そうと言えないだけ

だから自分は何がかなしいのか
その人は何がかなしいのか

怒りになる前に
怒りだと受け取る前に
それを考えることができたらいいんだろうな

思えば私が怒ってる時は
かなしい、と思ってる時

物理的な迷惑以外か、
必要以上に人に怒ってる時は
欲しかった気持ちがもらえない時
自分の期待したその人の在り方ではない時

かなしいんだよね、って
自分の真ん中ではわ

もっとみる
眠れない、人は固くて脆い、牛蒡はうまい

眠れない、人は固くて脆い、牛蒡はうまい

眠れなくなっちゃった。
日記書きます。抑揚のない普通の日記です。今日は久しぶりに昼まで寝た。
こんなに寝たら口内炎治ってるかも、って思ったけど
全然しっかりくっきり口内炎のままだった。

インスタントの甘いカフェオレをいれて
お昼から副業をせっせとやった。
こたつに入ってやったから、のらのらとやった、とかの方が正しい。
毎度指示が適当乱雑なのでこっちも適当自由にやるが、
時給はやたら気前が良い。助

もっとみる
すきなシーン

すきなシーン

音楽を聴いている時、私は歌詞だけに注目するわけでもなければ、メロディや楽器の音だけに注目するわけでもない。

でも今までに出会った歌詞の中で、「これは特に心に残ったシーンだ」と思っているものについて書きたい。

「左に笑うあなたの頬の仕組みが乱れないように」
私生活 / 東京事変

あなたが笑顔でいられる、そのために必要な条件を邪魔してしまわないように。自分がその笑顔に関わりたいというエゴよりも、

もっとみる

しあわせな瞬間は
まさにその時にもほろほろとこわれていき
だからこそ手の中に残る欠片を愛しくおもう

ああ、これで最後

ああ、これで最後

壊れかけてはいたけど、だましだまし使ってきたヘアクリップ。ついにさっきネジが取れて真っ二つになってしまった。今度こそだめかー。ってとこから、なんとかネジをつけ直して、もう一度使えた〜!よかった!

それでなんとなく色んなストーリーが浮かんだので、ヘアクリップの話のまま、浮かんで来たストーリーと重ねて、書いてみた。 

キン、と金属の転がる音がした。ああ、これで最後かもしれない。今までも、この瞬間を

もっとみる
わくわくしたランチ

わくわくしたランチ

やばいカレー屋さんをみつけた。
会社から徒歩3分。カレーショップ 酒井。
まず、「カレーショップ」っていう名前。
そして、そばの神田のシンプルな看板の上で目立ちすぎている、黄色のテントみたいな看板。まるで八百屋のよう。メロンやスイカが描かれていようと違和感はない。

細い通りを入ると、二階の店に通じる階段がその道に降りていて、入口にはところ狭しとベタベタ貼られた、カレーの写真。写真によって劣化具合

もっとみる
40年

40年

#文芸リレー のタグをTwitterでもらったので、「また満開の桜の下に集まろう」の書き出し、140字以内で書きました。

また満開の桜の下に集まろう。そう言って母は本当に、庭に桜の木を植えた。同じ家に集まって暮らしているのに?小学生の私は思っていた。

今や立派に伸びた木の下。ピンク色のはなびらが風に散って、母の白髪や細い肩にふわりと乗った。触れたら何か崩れそうで、綺麗だね、とだけ言った。

風鈴草

風鈴草

角を曲がったところに、その小料理屋はあった。
ずっと前からあったような気もするが、僕には通学通勤の景色の一つになっていたし、その日まで余り気に留めた事はなかった。

7月の雨の日、白い猫を見た。
小さく古びた店の、花の模様が入ったガラス窓の向こう。猫は前足を揃え、外の様子を見ていた。

ようやくその時まじまじと見たその店に、そういえば看板はなかった。そこが小料理屋であるらしいと前から知っていたのは

もっとみる
未来のお食事チケット

未来のお食事チケット

コロナウイルスの影響であまり外にでられず飲食店でお食事もできず、寂しい毎日です。大好きなサイゼリヤに行けず、その間に期間限定の「レンズ豆とスペルト小麦のミネストローネ」が終了してしまうのかと思うと辛いです。早くサイゼリヤ行きたい。

私の実家は、小さな飲食店です。私が7歳の時から、色々な苦難を乗り越えて21年間お店を続けています。

この飲食店も、コロナウイルスの影響で4月は本当にほぼ予約がなく、

もっとみる
白/黒

白/黒

にじいろさんには「届きそうで届かない何かがあった」で始まり、「君には届かない」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば13ツイート(1820字)以内でお願いします。 #書き出しと終わり

届きそうで届かない何かがあった。

例えば僕が左足をあと一歩、前に進めれば。 涙でぐしゃぐしゃの顔を覆う彼女の右手ごとこの肩に引き受け、「スーツが汚れる」
なんて要らぬ文句を言うのかもしれない。

今日の君のハイ

もっとみる