見出し画像

すきなシーン

音楽を聴いている時、私は歌詞だけに注目するわけでもなければ、メロディや楽器の音だけに注目するわけでもない。

でも今までに出会った歌詞の中で、「これは特に心に残ったシーンだ」と思っているものについて書きたい。

「左に笑うあなたの頬の仕組みが乱れないように」
私生活 / 東京事変

あなたが笑顔でいられる、そのために必要な条件を邪魔してしまわないように。自分がその笑顔に関わりたいというエゴよりも、関わらない事で守りたいと言うような、その慎ましい愛に満ちたシーンに感じる。この曲の中でも特にすき。

「繰り返す過ちを 犯した罪さえも」
骨 / 天野月子

洗い流せる術をくれた人、と続く。
過ちや罪という強い言葉が、この曲で描かれてる愛の存在をより強めていて、一言で表せない時間や出来事を思わせ、幼い時の自分がなぜか頭の中に浮かぶ。

「ホントは全部ウソなんだけどね」
かわいい / 藤原さくら

あたしもっとワガママよ。
これはぐっとくる。私も嘘つきなので。

「窓の無い部屋に来てほしかった」
太陽 / BUMP OF CHICKEN

わかる人にはわかると思うし、わからない人もいるかもしれない。差し伸べられた手を取ることができなくて、明るい光は怖くて、いっそ暗闇のままが安心できて…と書くと中二病感がでるけども笑
相手に寄り添う事ってとても難しい。これまで抱えてきたものが違うし、今起きている事への捉え方も、違うし。見たいと思う未来も違うから。
外からこっちだと光を照らしても、出ては来てくれない気がする。私は出たくない派だから。窓の無い部屋に入ってそれから、一緒に出たい。

「きっと何にだってなれるはずの」
ナナナナナイロ / Perfume
「最大限界生きたいわ」
再生 / Perfume
「眩しい光を超えて いつかいつか跳べる?」
Challenger / Perfume

このどれを聴いても、わっと明るい涙が出るような気持ちになる。明るく明るく強く強く、まっすぐに力が溢れていると感じて、理屈じゃないんだと。窓の無い部屋にいる、なんだかやばいものを患ったような私さえ、カーン!と吹っ飛ばされるような、爽やかで強くて軽やかな色が浮かぶ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?