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教員を目指す僕の"きっかけ"

学年ビリレベルの友達が部活で副キャプテンになって進路希望の高校に合格した話


教員を目指す僕には、いくつものストーリーと多くの出会いの積み重ねがあります。


小学生の頃から、毎日一緒にバスケをしていた幼馴染の友達(T 君)は、中学に入学した際に、新しい学校(中学)の環境や部活という組織に馴染めず、次第に学校はサボりがち、部活も来ないようになりました。

そして

勉強は学年最下位
ことあるごとに先生に怒られる

そんな生徒へと変化していきました

そんな、彼は実は学校に行かず、毎日のように公園に来ては一人でバスケの練習をしていました。そして僕は部活後、毎日のように公園に行っては一人でバスケをしている彼と遊んでいました。

それを知った顧問兼担任であった僕らの先生は
「バスケが好きならバスケだけしに学校においで」
そう言って、彼のありのままの姿を、まず受け止め 『 信頼 』 しようとしていました。

しかし、彼は学校に来てもノートや筆箱は持って来ず、授業中は睡眠
部活だけ参加するような生活でした。

「T君だけずるい!」と周囲からの批判の声が多く上がることもあれば
彼を未熟な存在として支えようと過保護になる先生もいました。

その中、O 先生だけは彼に対等に向き合い、人として関わろうとしていていたのです。

次第にT 君は部活を目的に学校にも継続的に来るようになり、毎朝誰よりも学校に早く来て自主練をしている姿や、誰よりも声を出し、バスケを通してチームメイトともコミュニケーションを積極的にとる彼の姿勢を周囲の先生や生徒は自然と認めるようになりした。

彼はやがて副キャプテンにもチームから推薦され、立場が変わります。
人の前に立つことを経験していくことで、勉学にも励むようになった彼は、学年最下位の学力から希望の進学先へ合格を果たしていました

彼の人生が変わる瞬間はいくつかあったと思います。

しかし、一番大きな分岐点は、O 先生と T 君の出会いであり、O 先生が T 君を生徒と教師の関係性以上に"人として向き合ったこと"だと僕は思っています。

人の人生を変わる瞬間を目の当たりにした僕は
「この人みたいな存在に成りたい!」
という想いが芽生え、教師という職業に強い「憧れ」を抱きました。

生徒を『 信頼 』 し、人として生徒と等身大で関ることで、子どもの見えない根っこの部分の可能性を開放していく。

そんな教師の存在が他のどんな職業よりも輝いていて魅力的な的だったのです。

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