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オタク(≒アンチフェミニスト)の敗北

「第26回参議院議員通常選挙」の結果のまとめ

始めに

本日の記事では、2022年7月10日に投・開票の行われた「第26回参議院議員通常選挙」の結果について「フェミニスト(≒ツイフェミ) VS オタク(≒アンチフェミニスト)」の視点からまとめた記事を書こうと思う。

結論から言えば、「第26回参議院議員通常選挙」の結果は、「オタク(≒アンチフェミニスト)の敗北」と言わざるを得ない。

オタク(≒アンチフェミニスト)の敗北

今回の選挙で、オタク(≒アンチフェミニスト)は二つの点でフェミニスト(≒ツイフェミ)に敗北している
この敗北は「驕れるオタクの手抜き、背水の陣から一点突破で勝利を得たフェミニスト」と言える。

一つ目の敗北「社民党の政党構成要件を剥奪できなかった」

一つ目の敗北は「社民党の政党構成要件を剥奪できなかった」という事だ。
表現の自由系候補の当選よりも、今回の選挙でオタク(≒アンチフェミニスト)が重点を置くべきだった事は「社民党の政党構成要件を剥奪する事」だ。

先ず、当note主今年1月、いや、昨年秋からずっとこう言い続け(記事を書き続け)ていた。

「2022年7月に行われる「第26回参議院議員通常選挙」で、社民党(社会民主党)の政党構成要件を剥奪する事が、フェミニスト(≒ツイフェミ)達に最大のダメージを与える方法である」

と。

<参考>

今年1月に書いた記事

昨年秋に書いた記事

果たして、これらの記事をどれだけの人が読み、記憶に留めていただろうか?
当note主は弱小note主だし、Twitterを凍結されており、現在、Twitterにアカウントを所有していない
だが、そういう身なりに「フェミニスト VS アンチフェミニスト」の争いを見て来て重要な戦略を記事としてまとめている自負はある

下記の記事に書かれている様な情報を把握していたオタク(≒アンチフェミニスト)はどれだけいるだろうか?

東京都内のコンビニから、成人向けコーナーを撤去させた事を自慢するフェミニストの話

青識亜論さんが、ある参議院議員候補から恐れられているという話

全国フェミニスト議員連盟が参議院議員会館で記者会見を行ったのは社民党(社会民主党)の福島みずほの助力あっての事だったという話

2022年6月22日に選挙が始まってから7月9日までの選挙期間中、Twitterでワードを検索すると、表現の自由関係では、「表現の自由を守る」と主張している候補者達を推すツイートはオタク(≒アンチフェミニスト)達のツイートとして多数出て来たが、「社民党(社会民主党)から政党構成を剥奪しよう」という旨のツイートは殆どと言って良いほど出て来なかった

社民党(社会民主党)という、フェミニスト(≒ツイフェミ)達に活動資金、戦国時代で言えば兵糧・・・を供給している政党が、だ、政党構成要件剥奪の瀬戸際に瀕している
社民党(社会民主党)から政党構成要件を剥奪する事が出来れば、フェミニスト(≒ツイフェミ)達の活動資金の供給源の一つを断つことが出来る
この情報をオタク(≒アンチフェミニスト)達の間で、選挙期間中にこそ広めていくべき情報だったであろう。

しかし、この情報を広める事を怠り「表現の自由を守ると主張している候補者達を推すツイート」のみが多数流れている。
これは、「敵を知る」という事をせずに、「自分達は敵よりも圧倒的に数が多いのだから適当な戦い方をしても余裕で勝てるだろう」と手を抜く驕りと言わざるを得ない。

その結果が、社民党(社会民主党)の福島みずほの当選と、政党構成要件の維持だ。
フェミニスト(≒ツイフェミ)側は、兵糧の供給源が断たれそうな背水の陣から、兵糧の供給源を維持する一点突破戦略を行う事で勝利を得た

福島みずほが当選した事で社民党(社会民主党)は今後最低でも6年間(福島みずほの任期中)は、政党構成要件が剥奪されない状態となってしまった。
更に、3年後に行われる「第27回参議院議員選挙」とこれから6年の間に行われる事が確定している「第50回衆議院議員総選挙」の2回の選挙でそれぞれ1人以上、社民党(社会民主党)所属の候補者の当選が出てしまえばそのたびに政党構成要件が維持される期間が延長される事になる

「戸定梨香騒動」からも解る事だが、福島みずほの当選は、フェミ議連(全国フェミニスト議員連盟)にとって極めて有利な武器となる
どれだけオタク(≒アンチフェミニスト)から批判が来たとしても、福島みずほが国会に居れば、フェミ議連は自分達の主張の正当性を飾り立てた上で参議院議員会館から記者会見という形で発信できるのだから。

今回で、オタク(≒アンチフェミニスト)は意地でも社民党から政党構成要件を剥奪しなければならなかったと言わざるを得ない。

二つ目の敗北「赤松健以外の候補を当選させられなかった」

二つ目の敗北は、「赤松健以外の表現の自由系候補を(比例代表制で)当選させられなかった」だ。

3年前の「第25回参議院議員通常選挙」で、「表現の自由を守る」を政策に掲げて自民党から出馬し、比例代表制で54万票を獲得して当選した山田太郎議員。

それを受けてか、今回行われた「第26回参議院議員通常選挙」では、

  1. 山田太郎議員が補佐の立場も求めて自民党に紹介した赤松健候補

  2. 自民党所属で今回改選対象となった藤末健三候補

  3. 長年東京都議会議員として表現規制問題に取り組み、今回国政への出馬の決意を固めた、立憲民主党のくりした善行候補

  4. AV新法の成立に表現の自由の観点から慎重な議論を求めた、立憲民主党の要友紀子候補

その他にも数名「表現の自由を守る」を政策に打ち立てる候補が現れた。

しかし、「第25回参議院議員通常選挙」で山田太郎議員に投じられた54万票は、一体どういう人達が投じた票なのか?今回も同じだけの票が(山田太郎議員から紹介された)赤松健候補に確実に投じられるのか?が定かではない状態だった。

そうした中で、オタク(≒アンチフェミニスト)陣営は大きく分けると

  1. これだけ「表現の自由を守る」を政策に掲げている候補がいるけれど、赤松健候補に票を一本化して、確実に赤松健を当選させるべきだよね層

  2. 「表現の自由を守る」を政策に掲げている候補である程度票を分散させて、少なくとも赤松健と藤末健三の二人は当選させておくべきだよね層

  3. 「表現の自由を守る」を政策に掲げる候補は与党だけじゃなく野党にも(野党内ストッパーとして)必要だから、全員が当選できる様に票を分散させるべきだよね層

の大きく分けて3派に分かれていて、これらの3派の人達が(少なくともTwitter上で)他の2派の意見に合わせようとしたり妥協しようとしたりする気配は見受けられなかった

こういう具合に意見が分かれた状態に対して、インフルエンサー(この場合、表現の自由系インフルエンサー)の中の誰か一人が1~3のどの戦略で行くかを声高に主張すれば何とかなったかもしれない
しかし、表現の自由系インフルエンサーで有名な青識亜論は選挙期間中日和った様なツイートをするばかりで1~3のどの戦略で行くかを声高に主張する事は無く、その他の、準表現の自由系インフルエンサーと言える神崎ゆきや、手嶋海嶺等も、どの戦略で行くかを決める旗頭となる事は無かった。

結局、3派にわかれた状態で、それぞれがそれぞれに「表現の自由を守る」と主張している候補者の中で自分が推している候補者を持ち上げるツイートだけがオタク(≒アンチフェミニスト)達の間で流れてまとまらない形となった。

この状態をまとめきる事ができなかった結果
下記の通り、赤松健以外の候補者を一人も当選させる事ができないという結果になった。

https://twitter.com/koshian/status/1546305772375912448 より
https://twitter.com/koshian/status/1546305772375912448 より

なお、このツイートの人は気付いていない様だが、3年前の「第25回参議院議員通常選挙」の際「表現の自由を守る」を政策に入れていた候補者は山田太郎議員だけではない

他にも、立憲民主党の川田龍平という候補(当時)が「表現の自由を守る」を政策に入れていた(但し、この、川田龍平候補は「第25回参議院議員通常選挙」で当選した後、手の平返ししたのだが)

この川田龍平という候補に投じられた票数は約9万4000票だった。

山田太郎議員と川田龍平議員の得票数を合計すると
54万+9万4000=63万4000
となる。

そのほかにも数名「表現の自由を守る(又は重視する)と主張していた候補は存在しており、それらに投じられた票も合計すると、約70万票となる。
つまり、2019年に行われた「第25回参議院議員通常選挙」の時と、今回の「第26回参議院議員通常選挙」で、表現の自由系候補に投じられた票の数は大きく変化していない、3万票前後程度の差となる。
表現の自由系候補に投じられた票の総数は3年前と殆ど変わっていない、表現の自由票は全体で60万~70万票が上限である事が3年前と今回の2回の参議院議員選挙の結果判明したと捉えても良いと思う。

結果として言えば、このツイートの通り

https://twitter.com/sunrai0123/status/1546308898365517824 より

これだけ候補者が居て与党に1議席、しかもその1議席も藤末健三が元々持っていた1議席が赤松健に渡っただけという形なので、増えたのではなくプラスマイナス0というのは、実質的に敗北と言わざるを得ない。

https://twitter.com/sunrai0123/status/1546309797297156096 より

そう、3年後の参議院議員選挙では山田太郎議員が改選対象となるのだ。
当然、山田太郎議員を落選させるわけにはいかないから、山田太郎議員に票を集中させざるを得ない。
それも、2019年の「第25回参議院議員通常選挙」の時の山田太郎議員や、今回の「第26回参議院議員通常選挙」の赤松健議員の様に、50万票を超える票数での当選を維持しなければならない。
そうなると、3年後の参議院議員選挙では「表現の自由を守る」を政策に掲げる候補で自民党以外から出馬している候補に票を投じる余裕は無いと言える。
今回の参議院議員選挙に出馬した表現の自由系候補の内数名は、参議院から衆議院に鞍替えした方が戦略的には良いのではないかと考える。

票は無限に増やせるモノではない。
日本国民の数に限りが有る以上、票の数には上限が有る

https://twitter.com/kanenooto7248/status/1546264493218443264 より

表現の自由票の上限は60万~70万票であるという事が2019年と2022年、2回の参議院議員選挙を経て判明したと言える。
ならば、3年後の参議院議員選挙では、この上限を考慮して、どう票を分ければ効率良く表現の自由系候補を通せるかを考えるべきだろう。

二つの敗北を整理して言える事

二つの敗北を整理すると言える事だが、「赤松健候補が当選したから勝利だ」と思っている人が少なからずいて、オタク(≒アンチフェミニスト)陣営の多数派の部分ではフェミニスト(≒ツイフェミ)陣営に比べて政治意識が低い傾向がある事が今回見えた感がした。

赤松健を当選させるだけではだめだったと言わざるを得ない。
赤松健を当選させるを目的とするのではなく、第一目標を「社民党の政党構成要件を剥奪する」に置き、「”社民党の政党構成要件の剥奪”を達成した上で、赤松健や、その他の表現の自由系候補を複数名当選させる」という形にしてはじめて、今回の参議院議員選挙では勝利と言えたと言わざるを得ない。

https://twitter.com/aoi_mokei/status/1546265275779018752 より

この通りだ。

3年後の参議院議員選挙では

3年後の「第27回参議院議員通常選挙」では、社民党の政党構成要件の延長を阻止するために「社民党の候補は一人も当選させない」を達成する必要が有る
そして、それと同時に達成しなければいけないのが「山田太郎議員を落選させない」になる。

社民党は、福島みずほの当選と政党構成要件の維持を達成した事で、3年後の参議院議員選挙に対して少し余裕が持てている状態だろう。
しかし、余裕とは言っても3年後の参議院議員選挙で当選者を一名以上出さなければ再び政党構成要件剥奪の危機に陥るのが解っているから、今回の様に背水の陣の覚悟で一点突破を目指して来ることだろう。

これから3年の間にオタク(≒アンチフェミニスト)は、

  1. 社民党の候補を一人も当選させず

  2. 山田太郎議員を落選させず

  3. 山田太郎議員の票数は50万票前後にした上で、山田太郎議員以外の表現の自由系候補(特に自民党から出馬している候補)も当選させる

というアクロバティックに極めて近い事をやるための下準備をしなければならない。
そのために特に重要なのは、表現の自由系インフルエンサー(当note主が考える「表現の自由系インフルエンサー」は青識亜論神崎ゆき手嶋海嶺の三名である)の中から、選挙時に票の方向性を指示する旗頭を決めておく事
だと考えている。勿論、旗頭となった人には、選挙結果が敗北と言える物であった場合、相応の責任を取る義務が課せられて然るべきだが。

厳しい見方をするならば、今回の選挙で表現の自由系インフルエンサーが票の方向性を指示する動きを誰一人見せようとしなかったのは、指示して敗北した場合の責任を負うのが嫌だったから指示する動きを見せる事ができなかったのではないかとも思えてしまう。

2025年には・・・

「フェミニスト(≒ツイフェミ) VS オタク(≒アンチフェミニスト)」以外の側面で見ると、今回の「第26回参議院議員選挙」は自民党の圧勝であったとは言える。

衆議院でも参議院でも、自民党が多数派勢力である現状、衆議院が解散する事は無いだろう。

2021年の10月に衆議院議員選挙が行われたので、任期が全うされれば、次の衆議院議員選挙は2025年の10月~12月頃になる。

参議院議員選挙は3年に1度、近年は7月に行われているので、次の参議院議員選挙は2025年の7月頃になる。

つまり、2025年は、7月頃に参議院議員選挙、10月~12月頃に衆議院議員選挙という、二つの国政選挙が同年に行われる年になる可能性が有る。

二つの国政選挙、両方でより良い結果を出すために、オタク(≒アンチフェミニスト)も戦略的に「票を分散させる」「票を集中させる」等、票の動きを事前に計算した選挙を考える必要のある時期になっているのかもしれない。

最後に、一つ面白い記事を見付けたので貼っておく。

この記事に書かれている話が事実だとすればだが、今回の参議院議員選挙の結果は、山田太郎議員にとっては狙い通りの結果だったのではなかろうか?

だとすれば、だが、3年後の選挙の際に表現の自由票の動きを指示する、Twitter上などで旗頭となるインフルエンサーには、こういった山田太郎議員の意図を汲み取るために、これからの3年間で山田太郎議員とコネクション(繋がり)を持ち、山田太郎議員の参謀の末席に加わる世渡りのスキルが求められるのではないだろうか。
当note記事主は、その役目に最適なのは青識亜論さんだと見ている。
この点、異論がある人が有ればコメントで異論を述べて欲しい。

「フェミニスト VS オタク」以外の視点で

なお、「フェミニスト(≒ツイフェミ) VS オタク(≒アンチフェミニスト)」以外の視点で「第26回参議院議員選挙」に関して思ったことは下記の通りだ。

100人居れば、2人はイロモノを支持してしまう

今回、社民党(社会民主党)が政党構成要件剥奪の危機にあったが、同様に政党構成要件剥奪の危機にあった政党が有る。それが、N国党だ。
そして、今回の選挙で突如現れた過激な主張をしている政党、参政党
この3つの政党が全て、政党構成要件の維持、又は、政党構成要件の獲得を達成しているのだ。

政党構成要件の維持、又は、政党構成要件の獲得には、直近で行われた選挙で、その政党が獲得した票が、総投票数の2%を越えなければならない。

つまり、それぞれの政党が2%以上の票を獲得している。

100人いたら、その内2人は社民党を支持し、2人はN国党を支持し、2人は参政党を支持しているという事になる。

100人いたら2人はイロモノを支持してしまう、それが日本の国民性なんだろうと感じた。日本という国が平和だからそうなるのかも知れないが。

政党構成要件の「総得票数の2%を獲得」というハードル、低すぎませんかね?

同じ事は、れいわ新撰組の山本太郎、水道橋博士、ガーシーの当選にも言える100人いたら2人はイロモノを支持してしまう国民性が、泡沫政党が生き残る土壌になってしまっているのは如何ともしがたい。

「辻本清美」「蓮舫」等の当選

2021年10月に行われた「第49回衆議院議員総選挙」の大阪10区に出馬し落選した辻本清美が、衆議院議員から参議院議員に鞍替えし、今回の「第26回参議院議員通常選挙」では比例代表で出馬して当選した。
他にも、改選対象となっていた参議院議員の蓮舫が当選し、議席を維持した。

辻本清美と蓮舫を落選させる事ができなかったのは残念だと言わざるを得ない。

だが、その裏で白眞勲(はくしんくん)有田芳生(ありたよしふ)といった立憲民主党の中でも半島国家に利する事になりそうな言動や政策を掲げていた候補者が落選するという結果になっている。

当note記事主としては、これ(白眞勲有田芳生の落選)は良かったと言わざるを得ない。
当note記事主は、表現の自由問題も重要だと思うが、それ以上に「北朝鮮による日本人拉致問題」の早急な解決を政府に望んでいる
拉致被害者の家族達は高齢化してきて、明日をも知れない年齢の人も少なからずいる、その人達が亡くなるまでに拉致被害者を全員帰国させてほしいと思っている。
「表現の自由」か「拉致問題」、どちらかで投票先を選べと言われたら「拉致問題解決に最も効果を得られそうな人」に投票する
拉致問題の早急な解決につながるのであれば、憲法を改正して北朝鮮と日本が戦争になっても構わないとさえ思っている。

そういう立場の人間の視点で見ると白眞勲有田芳生が参議院議員として国会で政府に対して質問してた事は、拉致問題を解決しようとする政府の足を引っ張っていたと言わざるを得ない。
彼らが落選した事は、実に喜ばしい事だ。

当note記事主が自民党政権に望む事

なお、当note記事主は自民党政権に対して

  • 憲法改正早よやれ

  • 憲法改正の国民投票まだー?

と思っているぐらいに改憲支持なので、今回の選挙結果を見て

  • 「また自公で3分の2議席獲得できなかったか」(理想は自民党だけで両院の3分の2議席を獲得して欲しい)

  • これで、また憲法改正(及び、憲法改正のための国民投票)は3年遠のくのか、いつになったら憲法改正の国民投票は行われるのだろうか?

とがっかりしている。

当記事の最後に

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