対話空間創造社

対話をしながらたくさんの新しい・気づかなかったこと・癖を探しています。 20代の若者が…

対話空間創造社

対話をしながらたくさんの新しい・気づかなかったこと・癖を探しています。 20代の若者が集まってゆっくりじっくり向き合うことを目標にしている団体の記録です。 https://instagram.com/taiwa.kukan.sozosha?igshid=YmMyMTA2M2Y=

最近の記事

【哲学対話の記録】人間とは何か?

私達は人間です。 生物学上ではヒトと呼ばれ、 動物界・脊椎動物門・哺乳網・霊長目・ヒト科・ヒト属・ヒトと分類されます。 人間は動物です。紛れもない事実です。 では、その事実を取り除いて考えてみましょう。 動物であるという事実がなくなったら、 人間とは一体何なのでしょうか。 はじめに 常に誰かと直接会える、話せるという環境が当たり前だったのが一転、小さな画面での交流が主流となった2年前に比べて、最近は画面の中で誰かと繋がることにも慣れてきたなあと感じます。 元よりオ

    • 【哲学対話の記録】考えることはどういうことか?

      はじめに 自転車を漕いでいた。今日も初めて会う人と「哲学対話」をする。そのために私は自転車を漕いでいる。向かい風に煽られながら、なかなかに進まない自転車のペダルを踏みこみながら、6カケ4のマス目に並べられた漢字24個とその下に書かれた「『正月』の間を読み4文字の答えを導け!」という謎の指令に向き合っていた。  今回、一緒に対話を行うのは、謎解き研究会【DetEQtive】の皆さん。日々謎解き問題を作成したり、実際に解いたり、謎解きイベントを開催したりしている。謎解きイベント

      • 【哲学対話の記録】ありのままって何だろう?

        ありのままの自分でいたい。 ありのままで生きていきたい。 そんな考えが頭をよぎったことはありませんか? ちなみに、私の答えはイエスです。 ありのままのあなたが素敵よ。 なんて、無責任に自分を肯定されることもあるけれど、 ちょっと「何を分かっているの?」なんて言ってしまいたくなる時もあって。 ありのままってちょっと優しくないときもあります。 では、皆さんにもう一つお聞きします。 『ありのまま』のあなたとは何ですか? はじめに忙しかったイベントも無事に終了し、ホッとした

        • 対話を経験して

          はじめに 今回はこれまで活動を行ってきて、考えたこと・私たち自身の変化についてお伝えしようと思います。 私たちが実験的に行ってきた、真剣に他者と向き合うことについて振り返ってみます。 少々お付き合いいただけたら嬉しいです。 哲学対話という手法を用いて、毎週行ってきた対話。 いつの間にか、両手の指を合わせても足りないほど行ってきました。 哲学や倫理等に全く触れてこなかった人間がこの対話を経験して考えたことを、お伝えしようと思います。 実感①『会話』ではないということ

        【哲学対話の記録】人間とは何か?

          【哲学対話の記録】なぜ私達は平等を求めるのか

          あの子は持っているのに私は持っていない! こんな風に、小さい頃、 お父さんやお母さんに言ったことはありませんか? さあ、この言葉。 小さい子どものわがままと捉えるでしょうか。 それとも、平等を求めている、と捉えるでしょうか。 はじめに 空腹を刺激する美味しそうな匂い。 多くの人の談笑する声。 温かなオレンジ色の明かり。 今日の対話はいつもの場所を抜け出して、 対話空間創造社のメンバー3人だけで。 付き合い的には3年前から、 より深く関わり合ったのは昨年末から。

          【哲学対話の記録】なぜ私達は平等を求めるのか

          【哲学対話の記録】「価値」とは何かー良いところは価値か。

          はじめに「はじめまして」 今回は、一人の自己紹介から始まりました。 私たちは現段階では、決まったメンバーで定期的に対話を行っているけれど、今回はいつものメンバーとは違う参加者がいました。そして、年齢も少し上で経験もいつものメンバーとは異なる。 私は、新たな皆の一面を垣間見えるのではないか、と期待しつつ、少し不安もあった。本当は普段出会えない人と出会い、真剣に向き合うことが私たちの目標なのだけれど。 メンバーの明らかな戸惑いの表情。誰、という視線が私に向けられる。 「えっ

          【哲学対話の記録】「価値」とは何かー良いところは価値か。

          【哲学対話の記録】無関心の向く先は

          誰もが自分を見ていない世界。 視線という視線が自分という存在を通り抜けていく世界。 自分という存在が希釈されたような、 はたまた存在していないような。 そんな世界に今、あなたがいたとしたら、 どんな思いで、どんな気持ちで、 自分の横を過ぎ去る人々を見ているのでしょうか。 はじめに 薄桃色に埋め尽くされていた景色が、段々と鮮やかな緑色に変わっている今日この頃。 時が流れるのはあっという間だと考えながら、教室へ向かい足早に歩きます。 今日で対面での対話は2回目。 やっ

          【哲学対話の記録】無関心の向く先は

          【哲学対話の記録】感情は理屈になる?

          はじめに雨が降っていた。私は傘を忘れて、小雨に濡れながら川沿いを歩いて皆に会いに行く。 今回は初めて対面で対話を行いました。 オンラインの画面で、名前だけ見えていたあの子が今、目の前にいる、「初めまして」と言うべきか、「おつかれさま」と言うべきか。この葛藤は二年も前から私を困らせている。 私は、正直名前と顔が一致していない中で、名前を聞いていく。 マスクは外しちゃいけないし、お菓子もない。丸く円になって椅子に座り、皆の声がランダムに聞こえてくる。名前の表記もないし、リアル

          【哲学対話の記録】感情は理屈になる?

          【哲学対話の記録】どうして嘘って思うの?

          昔々、ある村に、羊飼いの少年がいました。 毎日同じ仕事ばかり。 退屈した少年は、ひとつのいたずらを思いつきました。 「大変だ! オオカミが現れたぞ!!」 "オオカミ少年"は有名な童話ですよね。 嘘ばかりついていると、本当のことを伝えても信じてもらうことが出来ない。 そんな教訓が書かれた童話です。 しかし、人間誰しも嘘をつきます。 いたずらの嘘、身を守るための嘘、誰かを貶めるための嘘。 嘘をついたことがない人の方が珍しいと私は思います。 今日はそんな"

          【哲学対話の記録】どうして嘘って思うの?

          【哲学対話の記録】気持ちは測ってばかり

          私はとても嬉しい気分なの。 なぜかって? それは良いことがあったからよ。 大きく見たら悪いことなんだけど、 私にとっては良いことだったのよ。 不謹慎と言うかしら。良かったねと言うかしら。 ねえ、 みんなはそう考えることをどう思う? はじめに 休日が終わり、今日からまた1週間が始まります。 憂鬱な月曜日の朝。 でも今日はちょっと気合を入れないと。 今週と来週は諸事情によりファシリテーターを副代表の私が担当します。 前回の反省を活かせるかなという

          【哲学対話の記録】気持ちは測ってばかり

          【哲学対話の記録】私は「大人」を着込んだ子ども

           自分に対して「もう大人なんだから、」と言うことが増えた。もう大人なんだから、自分の機嫌は自分でとれるでしょ。もう大人なんだから、時間を守れて当然でしょ。もう大人なんだから。  「大人」ってなんだよ。私は21歳だから法律的には「成人」で、つまり大人で。だけど、お酒は好きじゃないし、煙草も吸わない。夜更かしは好きじゃないし、むしろ朝型人間。昔の私から今の私を見たら、きっと大人なのは、化粧と料理とパソコンと朝の珈琲一杯。  ねぇ、私は「大人」かな、と昔の私に問い掛けたい。

          【哲学対話の記録】私は「大人」を着込んだ子ども

          言葉つかいのわたしたち

          悲しいこと、辛いこと、耐え難いこと… 誰かのそのような体験を聞いたとき、皆さんは何を思うでしょうか。 そしてどのような言葉をかけるでしょうか。 その言葉には、どのような意味が含まれていますか? はじめに 私達の住まう地域に、どこか春めいた香りが漂い始めました。 進学や受験、就職活動など、新しい何かに向かって走り出す季節がまた、 寒さを乗り越えやってきたのだと感じます。 さて、今回の対話も、前回同様、テーマを準備して対話を行うことになりました。 前回は「

          言葉つかいのわたしたち

          「怖い」が空中分解して、私を覆いつくした。

           胸の少し下、おへその少し上がつっーと冷たくなって、心拍数が上がる。いつの間にか唇も口の中でさえ乾いて目を閉じてしまう。私はこれを「怖い」という言葉で表す。何かを前にして、何かを考えて、何かの状況に置かれて、私はこのおそらく「怖い」と呼ばれる感情を体験してきた。私は何に対して「怖い」と感じるだろう?どうして「怖い」と感じるのだろう?そもそも「怖い」とは何なのだろうか?  今回はそんな身近な感情、「怖い」について対話をしました。 はじめに  夕方、西日が照らして眩しそうな

          「怖い」が空中分解して、私を覆いつくした。

          頑張りました。

          限りある時間の中で、互いの話を深め合うこと。 簡単そうで、簡単じゃない。 単純そうで、単純じゃない。 忙しい日々の中で、深め合うことに使える時間はこんなにも短く、 忙しい日々と”深め合うこと”の両立はこんなにも難しい。 今回の対話で、改めてそう感じました。 はじめに 2回目の哲学対話。 今回のテーマは "日常” でした。 今回は対話を行う時間が短く、問いだしの段階で時間が来てしまいました。 なんとか広げよう深めようとしたものの… なかなか思うよう

          頑張りました。

          「対話空間創造社」とは何か。

          今回は私たちについて知ってもらうための投稿です。 私たちのビジョン・やりたいこと・そのために行うこと・考えていることについてお話するので、是非ご一読いただけますと嬉しいです。 団体紹介 はじめまして。 私たちは、「対話空間創造社」と申します。 昨年12月に活動を開始した半人前の任意団体です。 ビジョン  私たちは、「誰かと真剣に向き合うことをいとわない時間を創る」をビジョンに掲げて活動していこうと考えています。  効率性や生産性、あなたのこの時間はなんの役に立

          「対話空間創造社」とは何か。

          初めまして。と考えたいこと

          最近、誰かの意見を聞きました。 最近、誰かに自分の意見を伝えました。 誰かと話しているとき、 同じ考えだなぁ とか、それは違うと思う とか、よく分からない とか、 様々な気持ちになると思います。 自分の考え以外を吸収するのはかなり難しいと思います。 実際、私も苦手です。 この世の中、いつでもどこでも誰でも簡単に意見を世界に伝えられて、 今まで埋もれていた、たくさんの考えが どんどん話されるようになってきました。 その反面、どんどん世の中は声であふれか

          初めまして。と考えたいこと