その人の記録

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あなたの弱り切った顔を見せてくれてもいいのにね。

大体の年末は決まった友人と過ごしている。どうやら去年は違ったのだけれど、ここ五年ぐらいはずっと同じ友人の家でごろごろとしている。

去年が何で違ったかも思い出せないし、そもそもつい最近向こうから言われるまで私は一昨年の話を去年の話だと思っていた。私は趣味の宝塚が再燃していたし、向こうはインフルエンザだったという結果論しか分からない。約束をしていないのは単純に忙しかったからなのだろう。

それでも年

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私とその人の約束はいつも私が待ちぼうけ。

返事一つで浮かれてしまうのはかっこ悪くて、情けないけど、やっぱり心があったかいからそれでいいような気がしてきてしまう。

今日の話は昨日の続き。

朝から働いてくたくたに疲れて、帰ってきてカップラーメンを食べた。5分待たずに食べるスナック菓子と麺の中間みたいなカップうどんがけっこう好き。そうやって固い麺と甘い油揚げを口に入れて、ぼーっと自分のことを考えていたら、返信が来た。

いつもみたいに。

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9

寂しさと憂鬱をさらけ出す

私が年内最後に取っている楽しみを、リマインドしたのに返信がない。

たったそれだけのことなのに私の全部にもやがかかったみたいになるの、本当は私も嫌なんだ。

その人から返事がないのも、それに動揺してしまう自分もすごく嫌い。

嫌いだから根っこごと無くせばいいって、「大切な人」ごと無くそうとしてしまうのが私だったりもする。流石に年を取って少しは人間らしくなったから、そんなことそうそういきなりしないけ

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また、不可思議で不安な夢を見た

夢はほとんど見ない。

幼い頃はよく夢と現実の境界に悩まされて、怖くて仕方なかった。大人になるにつれて、消化しきれないものがある時や体調が悪い時など、何か普通じゃない時に夢を見るようになった。

ちなみに昨日以外で最近見た夢は大きな黒い犬を打ち付ける夢。少し遡ると「昨日見た夢」と私の夢の奇妙なメカニズムが書いてある。

私の中に深い記憶を残した人ほど出てきやすくて、それは期間とかじゃなく、印象的な

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怖い夢をみた、私と彼の話。

大きな黒い赤い首輪をした犬が三頭繋がれていた。間には何の応答もしない人がそれぞれ三人立たされていた。私はその犬を一頭ずつ順番に殴っていった。

目のところだけを執拗に繰り返し。黒い犬たちは何も言わない。灰色の大きな石を持ち上げて落としたりもした。黒い犬たちはやはり騒ぎもしない。声帯がないのか鳴き声すらあげない。咬みもしないのは麻酔か何かなのだろうか。眼球が濁っていく。それでも黒い犬たちは焦点の合わ

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伝え方の難しさと隠し事

人は一つ隠し事をしていると、そこを守ることに必死になりすぎて、他の類似カテゴライズがあけすけになる気がする。

少なくとも私はそうで、あんまり嘘をつくのが得意ではない。話さなくてもいいことの境目もまあまあ不器用なところがあって、絶対にどんな人にも話さないことはともかく、どっちでもいいかなあというもののラインは滅茶苦茶曖昧になっていくような気がする。

わたしにとってはどっちでもいいのラインの上にあ

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「どん底を知っている人は優しくなれるよ」という友人の言葉に救われ続けている話

「何でこんな環境で働けるの?」「メンタル強すぎ」

ここ三年、何度も何度も言われた。前の職場は私と同じ立場で働いていた人は長くて一年しか持たなかった。私以外。みんなすぐに疲弊して、しまいには家から出て来なくなったりして、去って行ってしまう。
私が悪いとも彼らが悪いとも思わない。一般的な賃金としては低すぎる訳じゃないとは思ったけれど、その額に対して求められる能力が高すぎるのはうすうす感じていた。勿論

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秋の空は一瞬にして暗くなる、そんな一日の話

秋の空の切れ目は、濁った水色の奥に広がっていく。嗅いだことのないようなお洒落な柔軟剤の香りが私の周りをふわふわと漂っていた。何枚ものYシャツたちはお湯にひたされて、私はじっとそれを見ていた。

家主はせかせかと洗濯機から洗濯物を取り出してはハンガーにかけていた。白と黒とそれから灰色。あまり色彩の感じられない取り合わせ。

真下の八百屋と魚屋は珍しくお休み。それは私が珍しく日曜日に来たからかもしれな

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秋の夜長に季節の移り変わりと思い出の中の寂しさを反芻する話

季節が変わっていく。

私の夏と秋はとある人の顔が私の真ん中を占めていたようにも思う。事あるごとに思い出して反芻していたのかもしれない。忘れられないではなく、忘れたくないという意志が働いているようにも思える。この人を忘れてしまったら、私の人生はすごく寂しい。

一緒に写真を撮ってしまったから顔がはっきりと私にわかってしまったのがいけなかった。スマホの中で気軽に見返せてしまうというのが多分よくなかっ

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オレンジジュースは要りますか?

私を語る上で、めちゃくちゃ重要な登場人物を私はこのnoteに出していなかった。私は現在進行形の人間関係を書くのは結構戸惑うのだ。

私の電話帳から気軽に連絡が取れる人間の中では、一番付き合いが長い。誤差レベルの人も中にはいるけど、それでも一番付き合いが長いことには変わりない。

今でこそ私の友達にこんな考え方で生きている人がいるんだけどね、かっこいいでしょ!!と出会う人出会う人に謎の宣伝をしている

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