ミナミノマリコ(紙もの編集者)

紙媒体の30代編集者。編集者歴は10年を超えました。 出版社や編プロ6社をふらふらとわ…

ミナミノマリコ(紙もの編集者)

紙媒体の30代編集者。編集者歴は10年を超えました。 出版社や編プロ6社をふらふらとわたり歩き、今はとあるカルチャー誌を作っています。 書くこと、まとめることを仕事にしている方、これからしたい方に役立つかもしれない豆知識をお届けします。 フリーランスでお仕事もお引き受けします。

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【初投稿】紙もの編集者のキャリアを考える

初めまして。東京都在住のミナミノマリコといいます。 大学卒業から数えて約8年ちょっと、雑誌や実用書、海外ガイドブックの制作など、主に紙媒体の編集の仕事を続けています。向き・不向きはわからないけど、少なくともやりがいを感じていて、これからも続けていきたい仕事だと思っています。 実は私は、編集プロダクションや出版社など、同じ編集職で5回転職をしました。(年齢的に、この回数はかなり多いはず。笑) 転職の数は失敗の数だ、という考え方もあると思います。また、新卒で入った良い会社に

    • 原稿が上手にまとまらない人へ 打開のためのヒント

      こんにちは、ミナミノマリコです。 「書きたいことがあるのに、なかなか筆が進まない…」 「ワードファイルに、書いては消しての行ったり来たり…」 10年以上、編集・ライティングの仕事をしていても、 伝えたいことをうまくまとめられない もどかしさを感じる瞬間がたくさんあります。 文章というのは書き手によって変化するもので、 完全な100%の正解は存在しません。 しかし、読んでいて伝わる原稿・伝わらない原稿が 存在するのは確かなこと。 無計画にいきなり原稿を書こうとすると失敗し

      • 下準備が9割5分! 人物インタビューのルーティン

        こんにちは、ミナミノマリコです。 前回は、カフェなどのお見せ取材のルーティンをお伝えしましたが、 そんなお仕事ルーティンの続編! 今回は、作家や著名人を対象にした 人物インタビューのルーティンをご紹介します。 ルーティンと言っても、人物取材の際に大事なのは、 当日にどうするかより、前日までの準備です。 相手も人、自分のことをきちんと理解してくれている インタビュアーに、取材をされたいもの。 それに、準備がきちんとできていれば、 こちらも安心して取材にのぞめます。 私

        • 流れが分かれば心配無用! お店取材のルーティン

          こんにちは、ミナミノマリコです。 ひと口に編集者、ライターと言っても、 「旅行」「医療」「フード」「金融」…扱うコンテンツによって その仕事の進め方はさまざま。 私の場合は、雑誌や旅行ガイドなどを担当する機会が多く、 これまで数百件の店舗取材を経験してきました。 レストラン、洋菓子店、美容サロン、アパレル店など、 お店の形態によって多少の違いはありますが、 店舗の撮影取材には、ある程度決まったルーティンがあるように思います。 今回は、カメラマンと2名で行く60分のカフェ

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        【初投稿】紙もの編集者のキャリアを考える

          企画のネタに困ったら、このサイトで探せ!

          こんにちは、ミナミノマリコです。 編集・ライターはもちろん、メディア関連やメーカーの企画開発部など 新規企画を考えるお仕事についている方は多いことと思います。 その際に必須となるのが、最新トレンドのインプット。 何かを生み出す前に必要なのは、有益な情報の収集です。 今回は、編集会議のネタや特集記事の構成案を考えるうえで、 日々、私がチェックしているサイトをご紹介します。 食、旅、カルチャーなど、どんなジャンルにも共通して 便利なサイトを中心にまとめましたので、 編集・

          企画のネタに困ったら、このサイトで探せ!

          3年ぶりにnoteを再開しました

          ご無沙汰しております。 緊急事態宣言真っ只中の2020年春、 転職を5回経験した編集者・ライターの視点で、 お役に立つかもしれない情報をあれこれまとめ、 約20記事を投稿してから、長らく日が空いてしまいました。。 1年、2年、そして3年、、と月日が過ぎていってしまっても、 私の拙い記事にスキを下さる方、有料記事を購入してくださる方、 フォローをしてくださる約190人の方々の存在に、 時折ふとnoteを開きながら、感謝と喜びをいただいておりました。 少しでも読んでくださる

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          WEB編集者になるのを挫折した話

          こんにちは、ミナミノマリコです。 私は約8年半、紙媒体の編集者として働いてきました。しかし、ほんの少しの間ですが、WEB関連の会社に入社しWEBメディアの編集にチャレンジしたことがありました。 しかし、結果的にWEB編集の仕事が適応できず、たった2ヶ月で退職を決意するに至りました…。 どうして辞めるに至ったのか、自分に何が足りなかったのか。今回は、そんな私の「しくじり話」にお付き合いいただこうと思います。笑 どんな会社にいたの?入社したのは、都内にある約40名ほどのW

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          明日は撮影!背景資材はどこで買う?

          こんにちは、ミナミノマリコです。 編集の仕事をしていると、撮影資材を調達することも多くあります。これは、紙媒体に限らず、web編集でも同じではないでしょうか。 私が前にいた出版社は、自社スタジオを持っていて、1ヶ月に1回は必ず何かしらの撮影をしていました。自社スタジオといっても、社内の一室を撮影場所として使用していただけなのですが…。 予算が潤滑な仕事であれば、撮影時にカメラマンとは別に、撮影小物や背景をスタイリストがつくこともあります。ただ、私がいた小さな出版社には、

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          本の編集者だけど、特に本が好きなわけではない

          こんばんは、ミナミノマリコです。 仕事について質問されて「本の編集」と答えると、よく「読書が好きなんだね」と言われることがあります。 私はその度に、ちょっと申し訳ないような、居心地の悪いような気持ちが、多少なりともしてしまいます。 これは、ほかの編集者の方に非難される覚悟で言いますが、正直なところ、私は「特に本が好きなわけではない」からです。 もちろん、この仕事をする以上、日頃から本に触れる機会は多くありますし、日常的に書店に足を運びます。自然と、本という存在に愛着が

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          勉強ギライの私が、唯一続いた「ゆるゆる英語学習」

          こんにちは、ミナミノマリコです。 非常事態宣言が解かれたといっても、まだまだ油断できず、羽を伸ばせない日々が続いていますね…。旅好きの私としては、当分は海外旅行に行けなそうなことが、何よりも辛いです。。 そんな今、あえてゆる〜く英語を学ぶことを、おすすめしたいのです。 私自身は、決して英語が得意ではありません。しかし、海外取材や旅行をする上で、最低限のマナーは必要だよね…。そう思い、5年ほど前から英語を勉強するようになりました。 机に向かって勉強するのではなく、あくま

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          アフターコロナの編集・ライター、そして出版について考える

          こんにちは、ミナミノマリコです。 いよいよ47都道府県の緊急事態宣言が解除となりました。この2ヶ月間で、本当に必要なもの、そして不要なものに改めて気づかされた気がします。 私たちはもう、コロナ以前の時代に戻ることはできないと言われています。これは編集者、ライターの仕事にも大きく関係すると思います。 新しい時代の入り口に立つ今。アフターコロナを生き抜くための、編集や文章のスキルについて、私なりに考えたことをまとめてみました。 人間が目を持つ限り「文章」は世界から消えない

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          【ひとりごと③】自分の仕事ぶりが見せられること

          連日の退屈な引きこもり生活の中。中村倫也さんがYouTubeに投稿している「中村さんちの自宅から」が、すっかり日々の癒しになっている。(きっと今、日本中にそんな女たちがいるのでは…。笑) 毎回、ファンから届くさまざまな質問や悩みに、独特なゆる〜い口調で、やさしい話し言葉で答えてくれるのだが、説得力のある返しを聞くたびに「芯のある俳優さんだな」と思う。 「芸能人になってよかったことはなんですか?」という問いに対して。 「親が自分の仕事ぶりを見れることかな」と答えていたのが

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          5回の経験をもとに考える。編集・ライターの転職について

          こんにちは、ミナミノマリコです。 先の見えない転職活動は、時に不安になることもありますよね。私は転職活動を5回経験していますが、ワクワクと、不安が入り混じった複雑な気持ちを持ちながら、毎度面接に臨んでいました。 今回は、私の実体験をもとに、主に出版業界における編集・ライターの転職のしかたについてお話します。 いずれも、実際に私が経験した手段です。あくまで個人的な感想となりますが、おすすめ度もまとめてみました。

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          「旅を、仕事に」。編集・ライターの海外取材のしくみ

          こんにちは、ミナミノマリコです。 海外取材は、私がとくに好きな仕事のひとつでもあります。 もちろん、遊びではなく仕事として行くのだから、自由ではありませんし、業務をこなす上で責任は伴います。 でも、プライベート旅行では出会えない人と話ができたり、クローズドな場所を訪問させてもらえたりと、貴重な経験ができるのは海外取材の醍醐味だと思います。 ところで、ひと口に海外取材といっても、扱う媒体やクライアントによって、仕事の進め方が少し異なります。 今回はそんな紙媒体の海外取

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          「旅を、仕事に」。編集・ライターの海外取材のしくみ

          【ひとりごと②】叶わない未来のほうが、いつも美しい

          「好きな映画は?」と聞かれたら、『タイタニック』『レ・ミゼラブル』『ラ・ラ・ランド』と答える。どれも世界的にメジャーなヒット作で、我ながら「特に、もの珍しさもないラインナップだな」と思う。 3作品には共通点がある。いずれも、最後が回想シーンで終わるのだ。 それも、この回想で見せられるのは「叶わない未来」。ジャックとローズが再会する日は二度とこないし、フランス国旗を掲げて歌う青年たちは、既に息絶えている。互いに夢を叶えたミアとセブもまた、現実では別々の道を歩んでいく。 こ

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          「いい取材」をするための、私の偏愛アイテム7選

          こんにちは、ミナミノマリコです。 みなさまは内勤と外勤、どちらがお好きですか?私は、デスクワークも嫌いではありませんが、週に2〜3回は外に出たくなるので、どちらかというと外勤派です。なので、テレワークの今がちょっと苦痛でもあります…。 編集のお仕事で外勤といえば、打ち合わせに取材、撮影などがあります。外に出歩くときは忘れ物はNG、場所や目的に合わせた機能的なアイテム選びが大切ですよね。 前回、テレワークの時に便利な偏愛アイテムについて紹介しました。今日は私が普段、お店の

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