下準備が9割5分! 人物インタビューのルーティン
こんにちは、ミナミノマリコです。
前回は、カフェなどのお見せ取材のルーティンをお伝えしましたが、
そんなお仕事ルーティンの続編! 今回は、作家や著名人を対象にした
人物インタビューのルーティンをご紹介します。
ルーティンと言っても、人物取材の際に大事なのは、
当日にどうするかより、前日までの準備です。
相手も人、自分のことをきちんと理解してくれている
インタビュアーに、取材をされたいもの。
それに、準備がきちんとできていれば、
こちらも安心して取材にのぞめます。
私はかなり、緊張しやすいタイプなので、
準備は特に念入りに行います。
とはいえ、慣れないうちは、
何をどう準備すればよいのか、迷ってしまうもの。
今回は、小説家として活躍する人物への取材(撮影ナシ)を想定して、
インタビュー前までにすべきことをご説明します。
<1週間前まで>インタビューシートを提出
事前に相手に「質問内容を教えてほしい」と頼まれることもありますが
何も言われない場合でも、私は質問内容の要点をまとめた
インタビューシートを作成します。
相手が当日話すことを準備できるメリットもありますし、
こちらが、聞きたい要点を可視化して、頭を整理する狙いもあります。
Q1からQ9までなど、具体的に設問を設ける場合もありますが、
あらかじめ、テーマを3つ位に絞っておくと、
当日、大筋をとらえつつ、柔軟に対応できます。
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例)
当日は大まかに、下記の3点をテーマに考えております。
1 これまでのご自身のこと
デビューのきっかけ、幼少の思い出、影響を受けた作家 など…
2 新作に関するお話
主人公について、注目してほしい点、迷いやスランプはあったか など…
3 その他、今後のこと
この先挑戦したいジャンル、仕事以外で熱中していること など…
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これをコピーして当日に持参し、取材メモとしても使用します。
<2日前まで>ネットを中心にリサーチ、過去作品もチェック
観れるもの、読めるものは、なるべく多くチェックしておきます。
仕事に関連するものはもちろんですが、
「近年ハマっていること」など、日常にまつわる話も
ふとした話題変えの際に、箸休めとして意外と大切です。
●仕事に直結すること●
出身、学歴と経歴、他のインタビュー記事、売れ筋作品、新刊、業界の全体のこと…
●本業以外の活動●
家族構成、SNSの投稿、過去にコラボした作家や交友関係
こちらが知りたいことを聞くのはもちろん大切ですが、
「相手が何を話したいのか」に気づくことが、
良い取材をする上で、一番大切だったりします。
<1日前まで>頭だけ台本を用意する
リサーチを終えて、いよいよ前日を迎えたら、
具体的な当日の流れを確認します。
印象は初めの30秒が命です。
初対面の緊張をほぐして話やすい空気づくり、
またインタビュアーとして、信頼してもらえる空気づくりが大切です。
そのため、私はインタビューに入る頭の部分だけは、
自分が話すことを明記した、カンペのような台本を用意します。
毎回、同じような流れですが、
それでも、私はいざ当日を迎えるとテンパるので、
わざわざ、小さく書いて持って行きます。笑
「はじめまして、●●編集部の●●です。
はじめに、掲載する媒体について、少しお話させてください~~~~~」
※媒体の説明を入れる。
できれば、その作家に関連した過去の特集の話ができると尚よし。
「私が●●さんのお話を聞きたいと思った理由は~~~~です。」
※どうして、他の人ではなくあなたを取材したいのか。
相手のモチベーションがあがる言葉選びを。
掴みがうまくいくと、取材時の空気も柔らかくなり、
良い話をヒアリングすることができます。
<おまけ>当日は”お土産”を持って行く
前日までに、上記の準備ができていれば、
もう、当日にすることはありません。
強いて言えば、おいしいお土産を準備することでしょうか。
都内でも、一定の場所でしか買えない限定のお菓子など、
相手の雰囲気をイメージしながら、
できれば「ちょっと珍しいもの」を持って行くようにしています。
以上、人物インタビューのルーティンを紹介しました。
人物取材は、経験による慣れもありますが、
一番は、その瞬間だけでも相手の一番のファンになること。
「好きだから知りたい」に勝るエネルギーは、きっとありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます! 今後も、よい記事を出せるようにがんばります。