原稿が上手にまとまらない人へ 打開のためのヒント
こんにちは、ミナミノマリコです。
「書きたいことがあるのに、なかなか筆が進まない…」
「ワードファイルに、書いては消しての行ったり来たり…」
10年以上、編集・ライティングの仕事をしていても、
伝えたいことをうまくまとめられない
もどかしさを感じる瞬間がたくさんあります。
文章というのは書き手によって変化するもので、
完全な100%の正解は存在しません。
しかし、読んでいて伝わる原稿・伝わらない原稿が
存在するのは確かなこと。
無計画にいきなり原稿を書こうとすると失敗しますし、
たいがいクライアントに見破られます。
今回は、取材を終えてから(取材がない場合は情報を受け取ってから)
私が原稿を書くときのルーティンをご紹介します。
1 テープ起こしは人に頼まない
インタビューであれば、まずテープ起こし(文字起こし)から。
個人的には、テープ起こしは人に頼まない方がいいと思っています。
テープ起こし自体は非常に単調な作業なので、
過去にはアルバイトや外部に発注するケースもありました。
しかし、テープを聴き直すことで、
取材時に気づかなかった相手のテンションの起伏に気づいたり
自分の取材の仕方の反省・ふりかえりができるからです。
とはいえ、忙しい中でテープ起こしに時間を割くのも大変なこと。
2~3年前はすべて自分で打ち込んでいましたが、
最近は、「CLOVA Note」という無料でも使えるアプリを活用しています。
こちらで大まかに文字化された生原稿をもとに、
自分でもテープを聴き直して、より精度の高い生原稿にしていきます。
2 書く前に文章の流れを決める
まずは、文章の流れを整理することから。
生原稿はそのまま本原稿には使いません。
あくまで資料という認識で、
別の原稿(ワードなど)を用意してください。
原稿は、頭からいきなり書きはじめようとすると、
方向性を見失って、一体読者に何を伝えたいのか
分からない状態になる恐れがあります。
まずは要点を整理して、
導入→本編1→本編2→本編3→締め
といった文章の流れをつくります。
同じ内容のインタビューでも、
何の話題からスタートするのか、何の話題で結ぶのかによって、
まったく文章の印象が変わります。
文章の着地点が明確になると、
自分自身が書きやすく仕事がしやすくなり、
また読者にも伝わりやすいものになります。
3 筆がのる場所から「ブロック書き」
2で文章の流れが決まったら、
頭から書き進める必要がなくなります。
私は、筆がのる場所から書くことをおすすめします。
そんな、筆がのるカテゴリをブロックごとに仕上げていき、
小さいブロックを適宜結合して、徐々に大きいブロックにしていきます。
今話題のスイカゲームのようなイメージで…!
最終的に1つの大きいスイカを目指します。
字数制限がある場合は都度、文字カウントにも気を配ります。
4 いきなり完成させず一晩は寝かせる
大きな1ブロックの原稿にまとめたら、
私はひとまず推敲しすぎない状態で寝かせることにしています。
書き上げた原稿は、いきなり納品しないこと。
一度、別のことをして時間を空けてから、
読み返す時間をつくります。
クールダウンした状態で読み直すと、
書き上げたときには勢いもあって気づかなかった
文章やテンションの違和感に気づくことができます。
この推敲が、文章力をぐっと引き上げてくれます。
良い文章が書けると、不思議と充実感があって
自分で何度も読み返したくなるものです。
読者のための原稿ですが、同時に自分の心を満たせるような
そんな良い仕事ができると良いですね。
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