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給特法に関するニュースについて、思っていることをまとめました!


 給特法について思ったことをまとめました!

 こんにちは!たーぼうです。

 給特法について教職調整額が4%から10%に変更する方向で進んでいるというニュースが出ました。中原淳先生の私見についてもとても一読の価値があるので、ぜひそちらもお読みください。

 普段なら、一連のニュースまとめにしたいところですが、話題が大きいので、単体でまとめました。

 多少なりとも前進したと思うので、中教審の委員の方には頭が下がります。色々と批判があるとはいえ、メスが入らなかったところを改革したことには感謝しています。良い部分もあると思うのですが、やはり色々と思うところがあるので、感じていることを記録しておきたいと思います。

【1】:多少の改善にはなったが、
現場は変わらない可能性が高い



 この改革について思うのは、確かに良い部分があったとは思いますが、企業が現在やっているインフレに伴ったちょっとした賃上げと同価値くらいかなと思っています。上げて当然という認識に近いです。

 結局、1−2万程度では、インフレの物価高騰の中においては、実質負担はあんまり変わらないのではと思います。なので、やったぜ!!とはなかなか思えません。

 もちろん今回の改訂は、退職金の額にも関わるので、良いことだとは思いますが、劇的な改善につながらないと思います。 

 現在、労働時間については人事評価には、ほとんど反映されていないと思います。朝早く出勤する人、夜遅くまで頑張っている人の職場内での評価がなぜか高い雰囲気があると感じます。(私は時間単価が下がるので、朝早くもいかないし、夜遅くまでも必要がなければ帰ります。もちろん繁忙期などは残業が必要になりますし、昔は遅くまでやっていましたが。)

 一般企業などでは、労働時間と生産性をリンクさせて、評価がなされていますが、現在の学校の評価制度はそれができていない所の方が多いと思います。仕事を減らそうと管理する立場の人がいないんです。むしろ長時間勤務をしている人を「すごいですね!」と熱心な姿を讃えて、労う傾向があります。(気持ちはわかりますし、そうなんですが、よくよく考えてみると、これでいいのか!?と思います。)

 こういった現状に今回の改革はメスが入ることはないので、ほとんどが変わらないと思います。結局のところ、現場レベルでの業務削減の方が手取り早いと感じます。
 
 私が思うのは、高校の場合であれば、ネックとなっているのは土曜日授業と部活動です。

【2】:高校現場では
土曜日授業と部活動がネックになっている



 これは個人的な見解で、そんな感じでぜひ捉えてください。

 土曜日授業はカリキュラムに入っていても、振替がほとんど機能していません。振替をしないで勤務する人を止める人がいないからです。来ていたら、上記のように労う傾向にあります。聞くところによると、管理職提案で土曜日授業が誕生したケースもあります。授業確保という錦の御旗が掲げられ、そうなったそうです。

 部活動も一緒です。たくさんやっていることが労われる傾向にあります。また、部活動は残業を念頭に置いた仕組みとなっています。また施設の関係もあるので問題がややこしいです。例えば体育館部活などは練習場所のローテーションを組んでいるため、勤務時間外から部活動が割り振られるケースもあり、終わりは19時以降というケースも多いです。土日に大会もあります。部活動の大会は縮小される見通しもあまりないです。何よりも、部活動をかなりやっている人に対して、現在、ほとんど止める人はいません。上記と一緒で、労われる傾向にあります。(部活動は私も生徒の成長が見られるので、好きな気持ちはよくわかりますが、ほんと難しいなと思います。)

 今後、長時間労働を止める立場や仕組みが明確にならない限り、ほとんどのことは変わらないと思います。人が増えても、業務が減っても、そこまで変わらない気がします。 

 この立場や仕組みを作ることが、次の課題だと思います。教育は効率・成果・合理主義などとは距離をある程度おいた方が良いとも思います。管理職が止めるのもかなり現状の空気感では難しいだろうなと思います。

 それでも、長時間労働を止める立場や仕組みは作らなくては変えていく必要性があるでしょう。このどうしようもない連鎖を止めるためには、次にそこに着手する必要があるなと思いました。ぜひ中教審かどこかわかりませんが、2-3年スパンでもいいと思うので、長期的に改革の準備を進めて欲しいなと思います。

 まだまだ現場には改革の余地がたくさんあるので、私も何ができるのか考えたいと思います。

 まとまりませんが、現段階で思ったことは以上です。また私も考え続けたいと思います。

■参考記事


4/19 NHK
教員給与上乗せ 10%以上に引き上げの素案 中教審部会が提出

 

4/17 立教大学経営学部 中原淳先生ブログ
給特法、および、それにまつわる中教審審議に対する私見(中原淳)


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