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パワハラおやじにならないために、怒りっぽい僕が気を付けたこと/しくじりマネジメント

こんにちは。
皆さん、後輩社員にイライラしたことありませんか?
怒ったらパワハラと言われるかも。でも、言わないと直らないし・・・様々な思いが頭を巡るのではないでしょうか。
  
特に組織のリーダーをしていると、思うようにいかないこと、たくさんありますよね。ミスや失敗をしたメンバーに対して、どのように関わればよいかまとめてみたいと思います。


そして、みんな不幸になる

ある新商品プロジェクトで営業チームの責任者をすることになりました。
セミナー参加 → 商談 → 受注・・・という営業プロセスで、営業チームは商談~受注を担い、セミナーの企画・集客・運営は別チームが行う、という業務分担でした。

プロジェクトメンバーのAくんは営業歴も長く、リーダー的な存在でした。
あるとき、商談数が減っており、調べてみるとセミナーからの商談化数が鈍化していることがわかりました。

Aくんに「セミナーのフォロー、進んでる?」と聞くと、

「ごめんなさい、ちょっと忙しくて、できてないです…」


はぁ??


ふざけんな、という感じです。
セミナーを作ってくれた企画者がいて、苦労してセミナーの呼び込みをしてくれたチームがいて、運営をしてくれたスタッフがいる。
にもかかわらず、お前が忙しいから放置してましたって?こっちが確認するまで報告もしませんでしたって?何考えてんの?

と思い、ほぼそのまま感情に任せて、上記を伝えました。
Aくんはただただ謝罪をするだけだったのですが、腹の虫がおさまらず、職場で罵声を浴びせ続けてしまったのです。


そして起こったことは
・Aくんとの関係の悪化
・そのやり取りを聞いていた後輩メンバーの萎縮
・営業推進もさらに鈍化

その3年後くらいにAくんとは別に一緒に仕事をする機会があり、関係は修復しましたが、ほんと「やってしまった…」という感じです。


怒るのではなく、叱る。更に諭すという方法

まず、メンバーを怒ってしまうこと。これは止めましょう。
感情に任せても、ロクなことはありません。誰も嬉しくなることはないのです。
しいて言うなら、自分のストレス発散でしょうか?でも、瞬間的にスッキリするくらいでしかありません。後味も悪いです。

「いや、あいつは怒らないと分からないんだ!」

そんな声も聞こえてきそうです。
確かに相手が「自分が悪かった」と認識していない場合、強い言葉を浴びせないと分からないと思ってしまうのも無理はありません。

ですが、今やるべきは「自分が悪かったと認識させ、今後の行動を変える」ことですよね。
であれば、ここは合理的に考えましょう。
大きな声で強い言葉で怒鳴りつけるよりも、「自分の行動がどんな影響を及ぼすのか」を教えてあげる方が、目的が達成される可能性は高いです。

・君の行動によって、●●なことが起きているんだよ
・協働者にとって、君の行動は●●なように感じられるよ
・それは、今後あなたにとっても●●なデメリットにつながるよ
みたいな感じです。

そして、「そういう影響を与えてしまうことは、嬉しいことなの?本意なの?」と聞いてみましょう。これを怒るのではなく、叱るといいます。
冷静に事実を伝えて、状況を客観視できるようにするのです。

さらに・・・メンバーによっては叱ることも不要なこともあります。
それはメンバーが十二分に反省しているときです。

メンバーは、上司が思うよりもよく考えています。間違いや失敗を後悔しているメンバーも多いでしょう。
あくまでも僕の個人的な経験上ではありますが、そんなときは、追い打ちをかけるように叱るのではなく、「今回の行動はまずかったね。今後は気をつけようね」と諭し、励ます方が、「次は絶対に気を付けよう」と本気で受け止めてくれるメンバーが多いと思います。


ミスへの叱責は”今ではないでしょ”

メンバーがミスをしたら、ミスをした要因を明らかにしようとしますよね。
確かに間違っていません。大事なことです。

ですが、それは本当に“今”やるべきことでしょうか?

僕の周りで起きた実話をもとに、考えてみてください。

お客様から、メンバーのAさんが提出した資料のデータが間違っている、と問合せが入りました。調べてみると、確かにミスがあることが発覚。
お客様からは相当なお叱りをいただき、急ぎ修正対応しないといけない状況です。

Aさんはすぐ上司に報告・相談。
すると、「なんでそんなミスが起きたんだ?」と叱責を受けたのです。
そしてまず、このミスが起きた要因は何か、原因を究明するよう求められました。

Aさんは、正しい報告書作りをしつつ、上司の質問にまで回答せざるを得なくなりました。対応しないといけないことが2つに増えてしまったのです…

バカみたいな話に思えますが、本当にあった話です(しかも1回とかじゃありません)確かに原因究明は再発防止のために必要ですし、お客様への経緯説明が必要なこともあります。
でもまずは、そのミスにより生じた問題の解決が先です。

そして、ミスを怒りたい(叱りたい)気持ちもあるとは思いますが、その瞬間に叱ったとしても意味がありません。
なぜなら、メンバーの頭は正しい報告書を出すためにどうするかでいっぱいなので、今叱られても頭に入らないからです。ただただ、気持ちを追い詰めるだけです。
それこそ、言葉が凶器になり、メンバーを傷つけてしまうことにもなりかねません。

叱るにはタイミングが重要です。

冷静に状況を理解できる気持ちや時間の余裕ができた後に、改めて振り返るのが良いと思います。


終わりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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