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作業日誌 小説の役割について
おおげさなタイトルかもしれないが、これはきっと簡単である。小説の役割は読者を生かす/活かすことだ。自分が最も愛した小説のことを思えばわかる。読者それぞれのマイベスト、その作品がどれだけ勇気や活力を与えてくれたか。元気に、よりよく、新鮮な世界観や考え方によって、不安や恐怖のあるような明日を迎え撃つための力をくれるもの。それが小説だと思うし、どうせ書くならそういうものを目指さなければならない……ような気がする。
要するに元気とか勇気をくれるのがいい小説だって話。感動した、というのだったら何週間かはその作品を折にふれ思い出し、あれはよかったなあ、といって労働の疲れなり病苦の痛みなりからのひとときの解放を得る。最高級の小説は一生ものにさえなりうる。私にも読書した中でいくつもの小説が思い出としてあり、その多くはまだ本棚に置いてある。実に、まったく素晴らしいような小説は存在する。読む者それぞれにとっての多種多様なお宝だ。誰が何といおうと自分はこれが好きだ、と思えるなら、その本はあなたのためにあったのだ。
これ作業日誌だったな。作業のことを書こう。連日連夜の執筆であって、昨夜はコーヒーを立て続けに四杯飲んでの作業だった。胃が荒れているだろう。そうしたところへ妙に目が冴えて、徹夜明けだというのに眠れない。コーヒーのせいか作業興奮のせいか。脳の暴走。枕上にメモは溜まり。もう昼なんでさすがに寝ておかないと夜中の作業に差し支える。なんとかして寝てみる。
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