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no. 01から10

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又、一話目から。頭の中で動き回るキャラの会話の間に、説明付けただけなので、小説じゃ無いな。
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記事一覧

no.10-05(end)

Am6:46 土曜日 【Kaisya】
落ち着く。とうとうこの店も馴染みつつあるようだ。
カウンターの向こうには、タマ。60°右を見ると、ユウジが白い割烹着で、和食の準備してる。
ユウジと、山茶花のマスターは、繋がりがある。同じ料亭で修行したそうだ。歳は離れてるけど、1年マスターの方が先輩になるらしい。
「あっしの甥っ子…って感じだねタマは。この子の包さばき見てるとさ、基本はあの料

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no.10-04

Am8:47 火曜日 【議員宿舎】
まあ、時間止めちゃえば、こーやって堂々と入り込める。ここね……
「失礼しまーす。何てな!」
立派な机だ事……これくらい立派な政治家っているのかな?収支報告書……コピーしよう。で、通帳何枚有るんだよ!これもコピー。どれがヤバいのか解んないしね。
「リョウジ~これ開けて!」
そうそう、今日はこんなことも有ろうかと、ヘルプした。
「なあ、トキ

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no.10-03

Pm6:45 日曜日 【Kaisya】
「えーもう街に帰るの~やだ!イツキ~………ほらボーッとしない。反応せい!」
我に帰るイツキ。その前までミミに見とれてボーッとしていた。この半日イツキは、まるで5㎝地面から浮いてる様にポヤーっとしていた。無理もない、自分がファンだった人から、一方的に言い寄られて彼氏という新しい肩書き貰ったのだから。
「ん~ああ.街でも時間作れば逢えるでしょう

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no.10-02

Am7:46 日曜日 【Kaisya】
イヤー盛り上がった。結局終ったの2時位だっけ。左足にアザ有るんだけど……覚えてない。
「オハヨータマ。良いよね?年下だし」
今日もピンクのジャージだ ミミ。カウンターの下で静かにストップウォッチを押す。
「どうぞ。どう呼ばれても良いですよ。私はミミで良いですか?先輩!」
「歳、思い出すから、先輩は止めて!どうせ知らない人でも呼び捨てだ

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no.10-01

Am9:46 土曜日 【Kaisya】
忙しい。久々に。
その大元は、リコのところへ、今とっても有名なフリーのアナウンサーが、遊びに来る呈で、インタビューする。というTV番組を撮りに来たからだ。
菜詰 ミミ。生で見たけど可愛い。もう1人オッサンが居る。建築家の安東だ。こちらは気難しそう……に。装ってる。
何故解ったのか、人が集まっている。このメンツにしたら少な目で150人ほど。リコの

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no.09-06(end)

Am8:33 土曜日 【コース】
ここに来るために、5:30から準備していて、以外と眠い。メインはカオリの今度出るレースのバイクのセッティング。別のチームがもう先に来ていた。小さいって………つくばじゃん。
「カオリが走ってないときに、俺走る!半分は、俺ら金出したんだ!」
ハイハイ。1日借りたのかと思ってたら。半日分のスポンサーって訳ですか。
「ドーゾドーゾ。旦那さんは、ここのサ

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no.09-05

Am6:38 木曜日 【Kaisya】
「何難しい顔して、メシ食ってんだ?」
最近余裕が出てきて、回りの物がよく見える様になったんだ。店主のタマとは5つぐらいしか、年が変わらないこと。ここのコーヒーは、雑味がなく、苦味と酸味とが、バランスがとれて美味しいこと。このガラスのタワーは、コーヒーメーカーで、時間がその回りだけ、のんびしてること。僕らもよく知ってる女優も暮らしていること。ここ

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no.09-04

Am6:46 水曜日 【Kaisya】
まあ、朝だ。この時間にも慣れた。ってか腹が減る。で起きる。朝のワンプレートと汁物、サラダに保温ジャーのご飯。今日は、ジャーの中空になった。
「おー結構結構。早起きにも慣れてきたか?顔色も良くなってきたし。明日ご飯増やすか?」
「そうしてくれるなら。お願い致します。」
すごく小さな声で、勇気を振り絞ってうつ向いて答える。見て見ぬふりしてるんだろ

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no.09-03

Am6:38 火曜日 【Kaisya】
柔軟体操しとけばよかった。筋肉痛が、体のそこら中で、……
「グーモーニン!ベーベちゃん!今日も元気で頑張ろう!」
ボコ 勢い良く背中はたかれる。コンノヤロー痛いんだってば!って目付きで睨んだら……
「おーソーリー。筋肉いたい?やんなかったの?まーイーけど。」
スキップしながら店を出て行く。本当にノー天気なヤツ。今日もワンプレート。野菜

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no.09-02

Pm7:02 日曜日 【Kaisya】
「なーいった通りだろう!カウンターの中だよ中!美人だ!」
「年上だろ?ババーじゃねーか」
「ババーのわりに、胸なくてロリ系?」
「きっと、化粧に3時間ぐらいかけてるんだよ。」
等々、勝手なこと言いながら、ドヤドヤ入ってきてボックス席を占領している。カウンターの、親方と弟子が立ち上がるのを制して、5つのグラスをソーサーにのせ、私はボッ

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no.09-01

Am7:08 土曜日 【Kaisya】
はーここだけ時間が止まってるみたいだ。目の前を近所の中学生の自転車の集団が、走り去って行く。まあ、田舎だしお客がすぐつくとは思ってないし、大々的に宣伝した訳じゃないしどないし、……今要るのは、山のメンバー……朝御飯だ。当然お金はとってるけど、身内の行ってこい何だよな~
「んなため息つくな!まだ2週間だろ?」
こんな事言ってるのは、土曜日だから

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no.08-05(end)

Am9:46 日曜日 【ミヤ】
「アンダーウォーカー又は、アンダーアンクルってさ、知ってる?」
唐突に、キミエがみんなに聞いてる。はて?と思っていると、あゆむがいつのまにかいて、ボソッと、
「英国の貴族専門の人身売買請負人。子供拐ってきて、相続人のいない家に売る人。」
どうも当たりらしい。へーアユム博学~
「小説の題材になったりしてるもんね。実は、今も存在するのよ。」

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no.08-04

Am7:43 土曜日 【山にて】
「出来たんだってば。こんなオレにも。そりゃいろんな人に手を貸して貰ったけど。この家もそうだけど、CR-X出来たんだってば。♪」
こーふん状態のマナブ。左右両脇で左右の肩を叩かれている。カオリとローズだ。誰が一番の年長者なんだかね。
「やっと出来たね。良い音っぽいけど、アイドリングが、不安定かなぁ」
腕組みしてこの一部始終を見てるのは、私とイツキ

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no.08-03

Am7:36 土曜日 【山の会社にて】
あらータマがはしゃいでる。
今週は、土日休業して山に来たオヤジとみゆきさん、とその服の裾に引っ付いてる…ミヤ……
山に来たのはこれだけではない。
「御主人、何処に設置しましょう。」
「ネーネートキ!マスター!何処にする?どこが良い?嘘みたい!」
ドードー落ち着け。山茶花にある、あの科学工場のような形の硝子細工…水出しコーヒー機具だ。設置

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