no.10-04

Am8:47 火曜日 【議員宿舎】
まあ、時間止めちゃえば、こーやって堂々と入り込める。ここね……
「失礼しまーす。何てな!」
立派な机だ事……これくらい立派な政治家っているのかな?収支報告書……コピーしよう。で、通帳何枚有るんだよ!これもコピー。どれがヤバいのか解んないしね。
「リョウジ~これ開けて!」
そうそう、今日はこんなことも有ろうかと、ヘルプした。
「なあ、トキ……俺ら銀行強盗……イヤ、銀行から奪えるよな。どうして、イヤ何だろう。……だって、誰も傷着けない……銀行の店長は、飛ばされかもしれないけど。」
……何か嫌なんだよな。仕事して報酬を得る。アングラでも。これが気持ち良いんだ。
カシン…
「はー、これで市民のため!!とかほざいてるんだよな。億はあるよ現金で。本当に、シラケる。どーやったこんなに稼げるのさ!ボクなんか、年収一番多くても、2000万位だぜ!」
私は、新米公務員だから、年収350万有れば良い方だ。本当に、アホらしい。あるもの全部コピー。手間かかってます。
「ボクかえって良い?……へ?」
Am9:56 水曜日 【第2秘書】
「はい。一流所を見繕って……先生がちゃんと揉み消してくれれば……はい、それでは」
良い腕してる。2日しかなかったのに、グーの音も出ない完璧調査で、週刊紙に載ってる。後は、あんな小さいサ店とすくない人数。口封じも楽だ。今日で先生の思い道理話しは進むだろう。私の信用もプラスされるだろう。
あいつ……今の第1秘書……あれも大汚い道歩いて来たみたいだが、今回のこのミッション、奴には出来なかったろう。何時までも下の世話してろっつーの。私は、政策の裏方をやるんだ。フフフ 一度足を踏み外せば、後は何にも感じなくなるんだろうな。今は、手が震えてる。別に自分の手は直接汚してないそう言い聞かせている。ここに居るものは、誰でも通ってきた道だ。私の使えている先生だって、秘書の頃は、………
初めは、高い理想があった。しかし……それをなすなら、こんなこと位できないと。覚悟だ金稼ぐ……イヤ、言いたいこといえ言える様になるため……オレハナニガシタカッタ?
まあ、良い……今は、第1秘書を蹴落とせれば……オレハナニニナリタイ?
Pm9:56 水曜日 【山茶花】
ロック風の麦茶。呑みたいのにな。イツキも隣で、わざとらしい笑顔してる。ホントに下手。そろそろ何か動きがあるはず。私とここを、襲うはず。ホーラ来た。
「マスター破損したもの書き出しておきな。ちゃんと請求するから。全く、ああいう人達は考えること一緒だね。」
防弾ガラスに銃弾の後。弾幕が終わると入ってくるんだ。街には似合わない戦闘服で。パターン同じ……ほら来た。これが又攻撃すれば良いものを……
「君に恨みはないが、始末させて貰う。この店も、消す。」
まだ振り向きもしない。
「ふーヤダヤダあなた達みたいの。パターン仝なんだもん。マナブ?捕まえた?」
トランシーバーからの音声。
「ハーイ!運動にもなりゃしね~ズボン下ろして縛ってあるぞ。これから連れてく。」
目を白黒させている、戦闘服の4人。
「前に強襲してきた奴らと同じなんだな。」
「それがどーした!4つの銃口はお前達を……」
話が終わる前に、私たちの体に隠れて、エアーガンを持っていたマスターが弾幕を張る。リョウジチューンのエアーガン。痛いんだ…あれ…0.5秒ほどひるんだすきに、2人床に転がす。と、そのとき
「ガラス変えたの?マスター綺麗ね。ねーイツ……」
もう一人私が転がしたが、最後……多分、リーダーだろう奴が、突然現れたミミを、人質にとる。
「イツキ……なによこれ~ヤダヤダ臭いこの男。何日風呂入ってないのよ、放して……オエ~これが本物の銃なの?へ~オモチャみたい。え?私、人質?キャーはじめての体験。でも臭い!オエ~」
「こいつがどうなっても良いのか?……どういう緊張感?変なの捕まえた?3日入ってない。同じ服だ。」
悪いやつなんだけど、妙に律儀なやつだ。イツキが、私を腕で制して、二人に正体して静かに構える。眼は男の目を見据えたまま…マジ顔だ。
「キミ……イヤおまえ。俺の強さは見ただろ。もし、その人に少しでも傷つけてみろ…何処までも追って、おまえの息の根を止める。どうする?素直に捕まるか?永遠の旅に出るか?お前選べ。1分待ってやる。」
男はビビって、ミミはポヤーンとしてる。顔真っ赤……
「どーする?」
ミミを、解放して、武器を手離した。立ち尽くすミミに、素早く駆け寄るイツキ。
「どーした?ミミ。」
「良く出来ました。カッコ良過ぎでしょう。愛されてるッテ感じた。ズルいぞキミ。こんな短い期間に惚れ直させるなんて。」
と、イツキの胸に顔埋めるミミ。
「はあまあ……何であんなこと噛まずに言えたかな?ボク…ちょハズい。」
必死だったんでしょ?すげー迫力ダッタナー。あの状態のイツキとやってみたい。
マナブが連れてきた男、本当にズボン下ろしタンだ~ミミがきつい一言、"ソマツ"あーあれは、立ち上がれない……
「これさ、依頼人に渡して。誰か解ってるんだから。2度は来るなよ。ここに。次は」
いつの間にかバットをもつイツキと、厚い板を持つマナブ。目にも止まらぬ……イヤ、写らぬ速さで、2つを破壊する。
「手加減しないし、マスターのエアーガンを本物で、相手するぞ。いいな♪」
Pm10:13 水曜日 【第2秘書と議員】
「全く、ああいう役立たずが1流だと?どこに目付けているのかな?ふーっ……手を引こう今回は。こんなのリークされたくないしな。いってこいじゃないかこれでは。馬鹿者が!悔しいが、言い値を振り込んでおけ。!お前にも退職金振り込んでやる。」
メモリースティックの中には、うちの先生の裏帳簿のコピー。不動産関係の書類のコピー、愛人のデータ、等々証拠が……もう"うち"とは言わない。この代議士元々最低だしね……来週楽しみに。喩え私が誰ぞに消されても来週の週刊紙には、この代議士の噂が飛んでるだろう。
しかし、細かい請求書だ。紙ナプキンからコースターとか……あー高いんだ、水出しコーヒーのガラス器具。特殊防弾ガラスもめっちゃ高い。今日中に振り込み手続き終わらせとこう。その先は、……ここを離れなければ。
「こんばんは。初めて御目にかかります。元依頼人さん。あのデータ、公表は避けてください。貴方自由です。誰にも狙われませんよ。あのブタ脅しておきました。もし、貴方のコピー渡してくれれば、300万振り込みます。振り向くな!お互い顔知らない方が、もしかしたら、将来良い友達になれるかも知れない。でも今晩中に、ここは離れた方がいいです。信じて下さい。これに口座番号を……」
良いのか?信じて……確かに、声は聞き覚えが、
「何で、私を?」
「ああいうの多分、は初めてでしょ?声こわばってた。もしかしたら、いい人なのかもと思ったもので。人に戻れるチャンスですね。もし、そうなら少し手伝ってあげようかと。」
涙が……
「戻れますかね」
「貴方次第でしょ」
Pm6:58 木曜日 【山茶花】
「トキってお人好し?命狙ってた相手に普通優しくする?」
ちょっと遅れ気味のイツキを待つミミ。
「違う違う。あれ公表されちゃうと、うちらの切り札無くなるでしょ。政治家たちとは喧嘩したくない。陰湿でしつこいんだもの。あの人だって殺された方がもしかしたら、楽で幸せかもしれないし……あの年で、秘書しかしてなくて、生きていくには大分自変えないと。」
何ていってみたり…ミミに、裏の仕事ばれちゃった。まあ、男前なこと言ってくれましたよ。
"良いんじゃない?マスコミや偉い人が常識語るのだけが全て正しいとは思えないし。イツキとトキが誰かに傷つけられそうもないし。又見せてね、本物の銃"
は~とことん私の回りの女性人は変わってる。臭いフェチのミミさん。
カランコロン
「こいつのせいこいつが悪い。イツキはなんだって取り調べ遅いんだよ。年寄りの俺が何でオメーの担当の取り調べ…オメーの倍やってんだ?」
「ボクはイヤなんです!ベルコンみたいに人を見るのは!チャンと気づいて欲しいんです。自分がしたアホらしい罪のこととか。」
「それやるの裁判官又は検事。俺らは見つけて、捕まえて、事実を並べて、書類にするそれが仕事なの!イヤなら辞めて探偵にでもなるか?司法試験受けて弁護士?刑事は只の書類書きで良いの。気になる人年に1~3人だったら、のめり込むの良いけど、全部は無理だ。」
うそ!この二人が真面目な話で言い争ってる。珍しい光景だ。
「やったこと有るんですか?無かったら言わないで下さい。新米だって、やりたいこと有るし、安っぽいかもしれないけど、信念だって有る。曲げたくない!」
「アホ!みんな通る道だ。おまえの分の仕事な俺が出来ないと、うちのチームの誰かの負担になる。お前人間的に可愛いからみんな我慢してたんだぞ。まずは今のベーシック覚えて出来るようになってから、文句いってくれ。」
この二人いつもは年食ったボケと、天然のツッコミで、年の離れすぎた兄弟のように仲良いのにね。
「私のダー、勝手に叱るな!私を通しなさい。」
訳の解んないミミの理論で話は終わった。プーっと尖らしふて腐れ膝枕されてる。子供か!
「ハイハイ、どちらも間違ってないし、正解でもないよ自分だけの正解なんて、いつも代わるし。イツキはイツキのやりたいように……こんな風に先輩に怒ってもらえるうちは、まだヤンチャ出来るからねー。 ねーマナブさん!」
ふて腐れてるイツキの背中をポンポンと叩いてる、。顔はお腹に、腕は腰に回して抱きついてる。ってか、190-2cmの男がそれやってるとね~
「ふて腐れたいのはこっちだよ~仕事管理する俺の鬼のような忙しさ……怒ってないけど、微笑ましく見てる他の刑事から、ソロソロ教えてやれって言われたりよ!バーボン何でもショットで」
私からみるに、お二人様刑事にしておくの勿体ない。弁護士?探偵?の方が向いてそう。法律の正義、振りかざさないし。優しいし。こんなケンカ?すぐ仲直りしそうだ。





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