no.10-01

Am9:46 土曜日 【Kaisya】
忙しい。久々に。
その大元は、リコのところへ、今とっても有名なフリーのアナウンサーが、遊びに来る呈で、インタビューする。というTV番組を撮りに来たからだ。
菜詰 ミミ。生で見たけど可愛い。もう1人オッサンが居る。建築家の安東だ。こちらは気難しそう……に。装ってる。
何故解ったのか、人が集まっている。このメンツにしたら少な目で150人ほど。リコの家で撮るので、殆見えないのにね。パン売り切れ。珈琲も、水出しはもう無い。 これが出待ちってやつ?
「初めまして、菜詰ミミです。今日はお騒がせして申し訳ありません。こちらは安東さん。午前中で終らせたいけど、伸びたらすいません。」
外がざわついている。キリっとした表情で出て往き、
ニコニコしてる。ヒエーすげ~人の声。10分位経ったろうか、ザワザワの声に変わった。さっきより静かだ。
「んだよ!私のファンは手挙げな……半分かなぁさっきうるさかったけど、今は、そうでもない。やりゃ出来るんだから、私の手を煩わせない。!ここの人達に迷惑かけんなよ。静に待ってろ。」
あーい、わっかりました!みみい~
は~肝座ってるキレイな人だこと。話し会いそうだね、リコと。
このオッサンは?何でも無理矢理ミミについてきたそうだ。前からリコの住んでるや山の中が気になってたらしい。
「ハレ?安東さんは、リコのうち行かないんですか!」
「うむ。行かない。ここの、メインのプロデューサーは、?」
トキと山葉リョウジの二人を紹介した。
「うむ。ちょっとここを案内してくれないか。解説付きで。」
だったらリョウジだ。トキは、理念だけ言って、資金調達しているだけ。ここのことは、一手にリョウジが、やっている。例えトキから、どんな無茶ぶりされても……
お陰で、電検1・2・3種、電気工事士、コンクリート診断士、家屋調査士、1・2級建築士等々、建築関係の資格結構持っている。
「えーと、軽トラで良いですか?以外と広くなっちゃって。」
「あーあなたですか。レストアで有名な。良いですよ。」
ブルーに塗られたスバルサンバー…パートタイム4WDスーパチャージャー付きで。ホイールが、金色……好き者丸出しの軽トラで、何がなんだか解らないうちに、安東を案内することになった。
Pm12:26 土曜日 【Kaisya】
終わったらしい。みみさんとマネージャー、響家が、ランチを食べに来た。テレビクルーは、帰った。何でも、弱小製作会社なので、昼飯おごれないそうだ。ヘコヘコして帰りそうだったから、サンドイッチと珈琲人数分持たせてやった。
「ありがとうね。気使ってくれて。」
「いいえ、使ったのは、食材です。」
目を見合わせて、笑い会う。私とも気会いそうだ。
「じゃあ、1人1200円でランチお願い。」
まー、イヤらしい注文。それでは!
「かしこまりました。」
ちょうど良い。特性チーズバーガーいってみよう。自家製のプレーンヨーグルト、分けてフルーツ。自家製の野菜のサラダ出しといて……肉を焼く。
「げ。これ自家製?しかも牛だけじゃなくない?このヨーグルト。野菜が瑞々しくて、甘い!これだけでメイン張れそう!」
よくわかってますね。
「ヒューデカイ。パンもここで?ハーッ。これどうやって食べるの?」
「ナイフ適当に切って、挟んで食べて下さい。丸々挟むと、顎外れます。」
「はは、違いない。」
5人とも一口……顔見合わせて、一言も発せず完食。
「プハ~これダメエ~デブになりそう。」
それはそれは、嬉しい誉め言葉。
「これ10個限定なんです。パン焼いた時の、はじっこをバンズにしてるので。何ではじっこをって、何でも魅力的なんですかね~」
「そーね。、でもパンありきでこれ作ったんだ。若いのに出来るね!珈琲も、個性的。私は好きだ。」
ヤバイ、話が合う。
「ねー当たった!わたる、5000円!ホレ負けたんだから。」
夫婦で、子供の前で賭けするんじゃない!
「えー私より6つも下なの?何この落ち着き。」
私の経歴を話しているリコ。そうこしてると、軽トラが、
「だからね!あの位置は風水的に……」
妙に熱く語ってるのは、安東さんだ。リョウジと、いつの間にか居るトキが辟易してる。
「タマ、まだバーガ有るかな?このオッサン黙らせたい。」
ありゃ、トキにも手に終えない人っているのか。
「有るよ♪ちょうど、3つ」
食べ始めた黙って食べていた。小声で、ミミが、トキに問う。
「ゴメンね。めんどくさいオヤジだったかな?何があったの?」
トキの話によると、建物の場所、形、色……とにかく駄目だししてくるそうだ。病的に……
「うまかった。でな、トキ君。あの位置は……」
「まてまてオヤジ!世界的建築家にダメ出しされるのは光栄だが、同じこと言い過ぎ。
で、何がしたい?
窓口の公務員をなめるな!何かを言わせたいんだろ?俺は言わない。オヤジ素直になれよ。何を言わせたい?で、何したいんだ?」
安東さん、気まずいのか、挙動不審。いろんな人に助けを求めるように、回りを見てる。でも見られて私達は、救わない。だんだん小さくなる。
「…………………だよ。」
「ハッキリ言えよ!」
「あーそうです。私はここに住んで、ここプロデュースしたいんです。やりたいの~私の友達の環境科学の教授も、こういうのやりたいんだって。君達が、是非と言えば……」
「言わない。絶対に……でも、あなた方が是非と言えば考えなくも!」
又、挙動不審になってる初老のオヤジ……でも、目だけは少年のよう。
「安東さん、貴方の負けですよ。解ってるでしょ?素直に言わないと、チャンスの女神の後ろ髪、捕まえ損ねますよ。」
端的なご意見で……って、ミミのお言葉でした。
「はい……私もイッチョガミさせてください。金も出します!やりたいんだってば!どこ土地使って良い?住まいここにする。あー電話しなきゃ!これで何回目の引っ越しかな詳しい場所さえ証さなければ、取材も良いんだよね。特集だ。」
ポカーン……この言葉人生で何回目?誰も良いって、言ってないのに、話が…笑い出すトキとリョウジ。
「あ~あ。又変なのが増えた。なーリョウジここ始めた頃、こんなになるとは思わなかったよな。お前は、メカイジれれば、俺は田舎があれば良いと思っただけだしな。好きにして良いよ。でも皆の同意の元でね。」
トキ…田舎かー知らないんだもんね。
カランコロン、
「何?この豪華なメンツ。ソーダ、トキそっちの土地良い?コンビニ作ろうと思ってさ。家の系列の、便利になるぜ。国道沿いだし!」
今帰ってきた、まさし……マーシだ。この企業のベスト5に入る…世界のベスト30に入る会社の2代目社長だ。因みに創業者は、今や誰よりも山の民、ヘイゾウ君とサクラちゃんだ。
「あー五戸さん、私ご近所さんになりますよ。そのコンビニの、デザインもさせて下さい。」
「マネージャー、私の次は?……じゃあ、月曜日の、午後迎えに来て。どっかに泊まれるでしょ?いざとなればここでも良いし!ここみて回る。先帰って……帰んなさい!ねー誰か、服買いに行きたいの。ジャージがいいでしょここ。替えの下着いるしね。」
何?この熱は。 又変わって行くな。
Pm2:07 土曜日 【畑】
「ウソ本物だ!ミミだ。」
その声は、テツ以外の高校生達に、その母連。ヘイゾウ君、さやかにいつきにミキ達に駆け巡る。ピンクのジャージは派手に見える。
ニコニコ
7分は、黙って佇んだ後、おもむろに口を開く。
「さて落ち着いたところで、そうです。私が菜詰ミミです。ホレ……」
ツヨシの右手を取り右胸に……ムニ……あー鼻血出し倒れてる。ミミのオッパイって、言いながら……
「なー小さいけど胸あるし、足も手もある。普通の人間だ特別扱いはしないでくれ。ミミで良いよ。で何やるの?」
あっという間に場に和む。これも天性のものですかね。
Pm2:05 土曜日 【その頃のKaisya】
プハ~やっといつも道理…これはこれで経営的には不味いけど、最近これに慣れちゃって……有線から流れるBGMが、ハッキリ聴こえる。
カランコロン
「いらっしゃいませ。」
「あっ、イヤ、お客では。地元消防団です。寄付を募りにお伺いしました。えーと、ご主人様は……」
「私が店主ですが、寄付ってお金ですよね。一軒当りどれ位払ってるんですか?」
ねずみ色の作業着を、お揃いで着ている。この話している人が一番年上?でも、緊張しているようだ。
「イヤ、寄付ですのでいくらでも、嬉しいです。はい。」
「そんなこと言ってもね~じゃあ、この中8・9棟建物たってるからまとめて10万でどう?」
目を見合わせて驚いてる前の3人。他7人は店の中見ている。オシャレーとか、これでコーヒー入れるんだ等々言ってる。
「少ない?」
「いえいえ、とんでもございません。こちらにご署名を。」
「じゃあ後ろの家には行かないでね。」
「あれ?このバック……家の奴のだ。」
「これ、俺んちの……」
「あり?もしかして……貴方がタマさん?」
「はいそーですが。」
「そーイヤ家の馬鹿が、無駄にキレイな店主のいるサ店で世話になったって、今日もそこの畑手伝いに行ってくるって……へっここ?」
あの5人の内の、4人の父親がここにいる。おもいっきりお礼言われてしまった。こちらこそお世話になってます。たぶん一番年下の2人、ポヤーっと私を見てる。悪い気はしませんね。お客として今晩来ると予約していった。飲み会?だって。じゃあ、それようにそれように用意しましょう。お造りもよろしくユウジ!

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