飛行亭着陸

作家 漫画原作 記事ライティング、さらには企画・編集など、業界歴だけは長めです。 現在…

飛行亭着陸

作家 漫画原作 記事ライティング、さらには企画・編集など、業界歴だけは長めです。 現在活動凍結中ですが、好きなものを書きたくて登録してみました。 更新頻度がどれぐらいになるかわかりませんが、よろしくお願いします。

最近の記事

欅坂を振り返る②~今泉佑唯という存在

今回のは、私個人の仮説である。まずはそのことを大前提として書く。 欅坂がスタートしたとき、私個人はダンスを得意とするパフォーマータイプの平手と、歌唱力の高い今泉、小林の「ゆいちゃんず」を交互に押し出すことを予想(期待といってもいい)していた。 ファーストシングルで「渋谷川」という曲をゆいちゃんずに与えたのは、おそらくはその布石だったと思う。 今泉佑唯は、過去にアイドルグループにも所属しており、握手会の神対応も評価が高く、バラエティでも頑張っていたメンバーだった。 しかし、「サ

    • 櫻坂をふりかえる①

      東京ドーム公演も大盛況で、今やパフォーマンスグループとしてはっきりした「色」を示している櫻坂46. この状態を、あるメディアは「どん底からの復活」「大逆転劇」と紹介していたが、古いファンからみたら違和感もあったのではないだろうか? 今回は、そのへんのことを振り返ってみたい。 ご存じのように、櫻坂の前身は「欅坂46」である。 確かに、欅坂がデビュー曲「サイレントマジョリティ」で華々しくデビューし、平手友梨奈という天才パフォーマーを完全に軸に固定してスタートダッシュを決めたあと

      • 乃木坂6期生募集にまつわる杞憂

        というわけで、あくまでも「杞憂」で終わってほしいと思いながら、不安を少し書き連ねてみる。 その前に、日本という国が……というより、日本企業がここまで衰退している現状の遠因として、社内における人材育成を放棄(?)したことがあげられる。 どういうことかというと、終身雇用制が崩れたことで、営利団体である企業は、せっかく育成した人材が転職、あるいはヘッドハンティングされる可能性を考えると、人材育成に力を入れることはメリットが薄いと判断したのである。 かつては、入社一年目は様々な部署

        • 考える力~2023年を振り返る

          ジャニーズ、宝塚、そして吉本……AKBもかな。 とにかく、いろいろな意味で、長い間、トップに君臨してきた大きな組織が大スキャンダルや不祥事によって、かつてないダメージを被った2023年。 来年は、そういう意味では「日本再生」の年にしなければならない。 これまで許されてきた「常識」が通用しなくなり、あらたな価値観と枠組みで進んでいかなければならないときに必要になるのは、なによりも「自分の頭で考え、自分の価値観を共有・発信していく力だろう。 ただ、ここ十数年、日本人全体が「考

        欅坂を振り返る②~今泉佑唯という存在

          『SpicySessions』から起きる改革?

          前回触れた『SpicySessions』(CS TBSチャンネル)の放送が終わり、その反響がかなり大きなものになっている。 番組の詳細はここでは割愛するが、とにかく、超一流のミュージシャンだけが存在を許される空間に、2年目のアイドルが入って、その音楽センスを絶賛されるということはなかなかないだろう。 だが、今日触れたいのはそのことではない。 おりしもこの番組の放送時、代々木第一体育館で行われた『超乃木坂スター誕生LIVE』の内容だ。 ちょうど昨年末にも行われたLIVEなの

          『SpicySessions』から起きる改革?

          乃木坂、一つの到達点

          乃木坂46の中西アルノが、TBS1で放送される『SpicySessions』という番組で副MCとして起用され、第一回目の収録を終えた。 その記事で、MCのゴスペラーズ黒沢薫さんの口から、今回の中西アルノの起用が、黒沢さん自身のご指名だという話をされていたことに、感慨を禁じ得ない。 AKB48の公式ライバルとして、「正統派アイドル」として売り出された乃木坂だったが、2~3年目には、AKBのライバルではなく、独自路線で勝負していかざるを得ない状況に陥った。 運営はメンバーに「乃

          乃木坂、一つの到達点

          深川麻衣は本当に「いい人」だったのか?

          本日(6月21日)放送の『モストバリュアブル芸能人』(日本テレビ)で、女優で元乃木坂の深川麻衣が紹介されるという。 サポーター(紹介者)は土田晃之、証言者として川後陽菜という形で、深川に「聖母」の名をつけた川後とのメディア上での再会は、オールドファンにとっては嬉しい限りだ。 さて、そこで、深川麻衣の人柄やエピソードなどは、おそらく番組で紹介されるだろうから割愛するが、ここで改めて、深川麻衣は「いい人だったのか?」ということを話していきたい。 「いい人」って何だろう? 他人

          深川麻衣は本当に「いい人」だったのか?

          乃木坂ステージ演出家の問題について

          昨日、5月21日のNHKらじらーにおいて、メンバーの早川聖来さんが、ステージ演出をされている演出家について、かなり踏み込んだ苦言、いや、パワハラのことについて発言しました。 彼女は、その演出家の名前を出し、「〇ね、ぶ〇」といった暴言、さらに昨年、舞台から落下して重傷を負った掛橋さんの名前を出し、あの事故の責任はメンバーにあるということまで言ったようです。 こういう内部告発に関しては、ツイッターやブログ、あるいはショールームなどの個人発信ツールではままあることですが、公共の

          乃木坂ステージ演出家の問題について

          友達ができない人

          「友達ができない」と悩んでいる子、全てではないのだが、多くのパターンとして、自己主張がないどころか、自分の意見や趣味趣向を出さない、持たない人が多い。 おそらくは長い物に巻かれていたい子なんだと思う。  というか、少子化や空気がそうしているのだが、雉も鳴かずば撃たれまい、自己主張はリスクであり、みんなと同じであることが、何よりも無難という考えがあるのだ。  だから、「○○はどう思う?」ときくと、誰々と同じ、とか、どっちでもいいと答える。 とても「いい子」だ。 だが、その子のキ

          友達ができない人

          偉大なる凡人 秋元真夏

           乃木坂46、最後の1期生である秋元真夏の卒業コンサートが行われている。  まだ終わっていないのだが、その興奮のままどうしても書き留めておきたくなったことがある。 それは、彼女が「世代交代に成功することができた」とこぼした一言である。  私は、ライターとして、またファンとして、乃木坂に関しては何度も世代交代をテーマに文章を書いてきた。  世代交代に成功するかもしれない、あるいは成功しつつある、成功しかけている……何度も何度も、このフレーズを使った。  だが、今わかった。

          偉大なる凡人 秋元真夏

          貧すれば鈍するというけれど

          今日は、アイドルの話ではありません。いや、多少は関係してくるのかな? ま、とにかく、最近の風潮に関して感じていること。 私は、LGBDQだとか、ジェンダーだとか、表現の自由だとかいう界隈からは、少し距離を置いているのですが、男女平等・同権ではあるべきだし、貧困や障害、メンタル関係のあれこれなど、いわゆる弱者には寛容な社会であってほしいと思っています。 ということを大前提として……。 なんかねー、少数派・弱者クレームが最近過激化しているように感じているんですよ。 例えば企業

          貧すれば鈍するというけれど

          韓流アイドルと日本のアイドルを比べてもなぁ

           というわけで、Twitterにも少し書きましたけど、著名な評論家や音楽関係者が、韓流アイドルと日本のアイドルを比べて、人によっては「秋元アイドルのせいで日本の音楽は世界に評価されない」なんてなことまで言いだしていた矢先に、BTSのグループ活動休止ですわ。まあ、今頃どんな顔をしているのか知りませんが、簡単に比較するのは辞めておくべきですね。発言に責任が重くなる評論家であるならなおさらね。  ま、他人をバカにするのが目的ではないので、先に進めますが、某ニュース番組でBTSの件

          韓流アイドルと日本のアイドルを比べてもなぁ

          ライブは誰のもの?

          ひさしぶりに、少し機嫌が悪いままブログを書き散らしてみる。 乃木坂の10周年記念ライブがこの土日に行われた。 日産スタジアムという大きな箱で、観客をフルに入れて……という意欲的なライブであり、注目すべきポイントは多かった。 初の大規模ライブに出演する5期生のこと。 直前にコロナの濃厚接触が発覚し、初日を休むことが発表された与田祐希のこと。 顔ぶれがかなりフレッシュになった新生乃木坂のライブの出来。 個人的には北野日奈子卒業後、名曲「日常」はどうなるのか。 そして、一とん挫

          ライブは誰のもの?

          乃木坂の方向性は変わるのか?

          5月2日の「新乃木坂スター誕生」において、乃木坂の5期生はお披露目直後ではあるものの、かなりハイレベルな歌唱力を持つタレント(才能)が集められているのが明確になった。 ゴズペラーズと共演した井上和は、低音から中高音まで、アイドル離れした安定感と声量を見せ、奥田いろはもまっすぐな、こちらはアイドルらしい軽やかな声を響かせた。「糸」を歌った五百城のソロも年齢離れした切なさや暖かみを感じる素晴らしい歌唱だった。ここに、魂を揺さぶるような個性的な歌唱力を持つ中西アルノが加わるのだか

          乃木坂の方向性は変わるのか?

          推し変とさだまさし(グレープ)と

           古い話ではあるのだが、グレープの曲に『殺風景』というのがある。 ♪あなたが嫌いになった わけではありません あなたより好きな人が できただけのことです それは私が悪いのでなく あなたのせいでもない しいて言うならばそれは 何かの間違いでしょう。  今見ると、なんともドライな歌詞なのだが、一面において真理だし、「何かの間違い」ではあっても、それを糧として正していくことができればいいじゃないかという気もする。  というより、実はこの歌詞のような心境になれない、もしくはそれ

          推し変とさだまさし(グレープ)と

          乃木坂5期生事件への考察②

          さて、今回は、秋元康氏の存在について考えてみる。 今回の件も、中西アルノをゴリ押ししたのは秋元氏であるとか、平手友梨奈の影を追ったのだろうとか、ネットではいろいろ言われている。良くも悪くも、そしてファンもアンチも、秋元氏に対する感情は強いことが伺えるが、果たしてそうだろうか? NGT48における、山口さん暴行事件とその後の運営の記者会見において、秋元康氏のAKBグループにおける影響力はかなり縮小され、楽曲の提供に限定されていることがはっきり報じられた。山口さん事件において

          乃木坂5期生事件への考察②