乃木坂ステージ演出家の問題について

昨日、5月21日のNHKらじらーにおいて、メンバーの早川聖来さんが、ステージ演出をされている演出家について、かなり踏み込んだ苦言、いや、パワハラのことについて発言しました。

彼女は、その演出家の名前を出し、「〇ね、ぶ〇」といった暴言、さらに昨年、舞台から落下して重傷を負った掛橋さんの名前を出し、あの事故の責任はメンバーにあるということまで言ったようです。

こういう内部告発に関しては、ツイッターやブログ、あるいはショールームなどの個人発信ツールではままあることですが、公共の、しかもNHKの電波を使ってのものというところに、問題の深刻さ、そして早川聖来さんの覚悟を感じます。
この放送の前、早川さんはブログで、「理不尽は嫌い」と、「誰のせいにもできないから、自分のせいと無理やり納得することでやり過ごそうとすることが深刻な負担になる」という内容の文章をつづっており、このときから、自分たちの理不尽な状況についての告発を決めていたのかもしれません。

この演出家は、いわば業界の第一人者であり、これまでAKBやHKT、そして乃木坂のライブには初期から責任者としてかかわっており、おそらく秋元康氏とも昵懇。実績も十分すぎるほどある存在で、そういう意味では、乃木坂10年の歴史の一翼を担う仲間であったともいえます。
その一方で、非常に厳しいことでも知られ、これまでも名前は出されなくとも、メンバーから「怖い」という発言はされており、メンバーが萎縮してしまい、モチベが下がってしまったAKBなどは彼を切っているようです(ネットの書き込みなので、実際はわかりませんが)。

ということで、ここからが本編です。
現在、一般的に内部告発というものは、かなりリスクが高いです。
土佐市のカフェの件でも、気が付くと問題とは無関係の小学校に爆破予告がされたり、告発者が攻撃されたりと、歪んだ正義感が暴走して共倒れになるケースもありますし、NGT事件の告発者であった山口真帆さんも、いまだに一部の粘着質なアンチによって連日攻撃されていますし、問題を起こした運営の人間が逃げた後、残されたメンバーが攻撃されていることも目にします。
私は今回の件を、そのような「醜い泥試合」にしたくはありません。
そのためには、何よりもまず、ファンが冷静であること。
怒るなというのではありません。私だってむかついています。
ですが、怒って感情的になって、暴言を書き込んだところで、事態を悪化させるだけなことは、過去の例から明らかです。

なんらかの問題が起き、告発がなされたとき、まずすべきことは、事態を正確に把握することです。
告発は、とりあえず片方の目線でのものですから、当然された側の言い分もあるとみて、その双方を突き合わせて、誤解の部分は解き、問題に関してはしかるべき対応することをしないと先に進まないでしょう。
これは、ネットの炎上やネットリンチで解決できることではありません。

私が驚き、そして安堵したのは、乃木坂ファンの多くが、この件で単純に騒ぎ立てて炎上に走るのではなく、運営に対し、真摯な対応を求めるメッセージを、HP上のきちんとした窓口から送っていることです。
もう少し事態を見守りつつ、運営の対応をみつつ、場合によっては続報を書きたいと思います。
問題が、できるかぎり平和に解決することを祈ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?