対談 ~国際オリンピック委員会 アスリート委員 太田雄貴氏~(後編)
黒住
フェンシングが貴族のものから大衆化したとのことですが、他にもいろいろと敷居が下がってきていることについてどのように考えられていますか。
太田氏
大衆化といっても、例えばウインブルドンはやはりとても格が高い。何でも大衆化するのは少し疑問ですね。格調高いものも全体を形作る一つだと思います。それも含めてダイバーシティ&インクルージョン(多様
性と受容。東京五輪のテーマ)。貴族的なものも大衆的なものも、それぞれの良さがあるのでバランスが大事です。時代の変化でパトロン的な存在が