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2024年2月25日 18:43
東京駅。八重洲中央口を出て右手に、夜になると明るい照明で鮮やかに彩られる、大きな階段がある。人々はみな、なんの目的もなく、あるいははっきりとした意思を持って、この階段に座っている。とりわけ僕たちは、この子洒落た街を行き交う人々を見ながら、夜を無駄遣いするのが好きだった。毎週金曜日のバイト終わり、僕と俊介は決まってここで落ち合う。半年ほど前、お互いのバイト先の最寄り駅だったこともあり、家に
2024年3月14日 22:25
しょうもない時間だった。でも、どうしようもなく愛おしかった。彼と一緒にコンビニに入る。効いているような、いないような、体温に近い冷房が体にまとわりつく。火照りをとってもらいたいのに、本当に役立たず。「新発売だって」彼が立ち止まる。アイスキャンディーが目につく。「これ、味違うのふたつ買おう」私は小さく頷いて、彼からぶどう味のアイスキャンディーを受け取った。彼は