見出し画像

国語の成績を上げたい!①~何のための勉強かということ~

小学四年生のおとうさまから
「最難関の私立中学に合格させたいのだが、国語の成績が悪い。他はできるので、どうにかして国語の成績を上げたい。」というご相談をいただきました。
その中学の問題では、難しい内容の長文を読んで作者の気持ちを踏まえ、自分の考えを記述させると言います。

はい、どんなご相談も受け付けております。
何でもお任せ下さい。

けれども、まずはお話しさせていただきます。
単純に「国語の成績を上げたい」に関してのご相談でしたら、お答えできますが、「最難関の私立中学に合格させたい」という目的に関しては、省略させていただきます…ということを。

中学受験をすることも、中でも、最難関の私立中学に合格させたいということも、短い時間しかなかったので、その志望理由を掘り下げてうかがうことはできませんでした。もしかしたら、特別に素敵なワケがあるのかもしれません。

しかし、それは、さておきます。
中学高校とも「公立に進むため」のノウハウを公開しているnoteですので。

第一に
すべての勉強は「自分のために」やるということ。

そのお子さんが、「自分のために」。
「2年後の受験に合格するため」ではなくて。

こと「国語」に関しては、一朝一夕の勉強で身につくものではありません。

まだ10歳のこどもが「小手先で偏差値を上げる方法」を知ることに意義は見いだせません。「国語の読解力・記述力を養う」ことに力を注ぐことは、いずれ血となり肉となります。日本語が身に染みると、生涯あらゆる場面で役立ちます。けれども、10歳の子が12歳までにできることではありません。

「受験に必要」ということであれば、どうでしょう、「18歳までに」と考えてみては。

「10歳の子が18歳までに国語力を身につける」。
これは、受験云々とは関係なく、とても大事なことです。

18歳からは成人です。
確かな日本語を身につけることができたなら、それはその人の財産となります。

勉強するということは、目先のことにとらわれることなく、長い視野で進めていかなければなりません。

10歳のお子さんがあと8年かけて「国語」を勉強していけば、それはそれは成績も大きく上がることでしょう。
2年後の受験に間に合わなくても、8年後の大学受験の時には得意科目となっているはずです。

「難関私立中学」を志望しているということであれば、恐らく「難関大学」を志望なさるのでしょう。その時に成績が上がっていればよいのでは、と考えます。「日本語を身に染み込ませる」ことが、「成績アップ」につながるのです。

「国語の成績を上げたい」
受験のためだけではなくて。
自分の「糧」とするために。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?