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宗教でも自己啓発書でもない、美学のこと
見えない道を歩く。太陽も草木も薄汚れた看板もコーラの空き缶も見えない。広がるのは真っ白な空間。あるいは深く深く広がる暗闇。僕らの人生そのものだ。昨日から続いている今日がどうなるかなって誰もわかりはしない。なのに「将来の夢に向かって計画を立てろ」と大人は忠告する。それって本当に必要なのか。計画通りに物事は進むのか。計画通りに進んだ人生は楽しいんだろうか。甚だ疑問でしかない。
と思っていたけれど、計
書くことはもっと自由でいい
誰に向けた言葉でもいい。カフェで目の前に座ってスマホのオンライン学習に励む女子高生にむけて息抜きの言葉を投げてもいいし、隣に座るメガネ姿の親子に芸術の尊さを述べてもいい。
それは自分に向けた言葉でもいい。フリーライターとしてバリバリ頑張っていた1年前の自分でもいい、高校3年生の時に鬱屈とする受験勉強をしつづけた俺に慰めの言葉をかけてもいい。
とにかく、書きたいという衝動に身を預ければいい。その
まわり道か、まっすぐな道か。
順当にいけば正解なのか、遠回りしたら不正解なのか。
舗装された高速道路を進むのか、泥濘んだ険しい山道を進むのか。
ぼくはいま、どちらを歩いているのか。わからないけど、昨日より進んでいる。
#詩
「誰もお前のことを見てない」悲しいけれども、希望だ。
「お前はつまらない人間だ」
いつもそんなことを、周りから、そして自分から、言われているような気がする。いつから自分は「面白いやつでいなくてはいけない」という呪いにかかってしまったんだろうか。なんて、自分を小さい世界に閉じ込めてしまう呪いか。自分の言葉や考えを萎縮させる呪いのことか。苦しいんだ。
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それはふとしたきっかけだと思う。参加した会社の飲み会で愛想笑いしかできずに終わったとき。自
火星には、Dカップ以上の女子しかいけない
人類はいつか火星に住むのだという。くわしい話はしらないが、いつか地球は人で溢れかえって、土地がたりなくなってしまうようだ。たりないと人口密度は大きく跳ね上がる。地元のまちが朝の満員電車のようにぎゅうぎゅうするのはゴメンだ。まだ混むだけならマシだ。それが原因で悪口を言いあったり、殴りあったり、銃を持ちだしたりするかもしれない。土地が足りないから、知らない人と、友人と、親戚と殺しあう未来があるのかもし
もっとみる文章は、ぼくを勇者にしてくれる
恨みつらみを、手加減なしにぶつけられるのが文章だ。
リアルのコミュニケーションとはちがい、文章には制限がおおい。文章が笑いだすこともないし、怒ることも、身振り手振りをすることもない。基本的に、色もトーンも終始一定だ。黒い記号だけで、自分の思いや考えを相手に伝える。言葉だけでは伝わりにくいことも多いだろう。LINEですれ違って恋人同士にならなかった男女がなんと多いことか。誤解のタネを生みやすいのも
「聖域」をなくす女の子、つくる女の子
学生時代、好きな文章をかく女の子がいた。その子の趣向や感情がポップに反映された文章で、主観まみれだけど、とても読みやすい文章で。その子自身の明るいキャラと客観的にわかりやすい文章力がうまく両立されていた。文豪のような文章力ではなく、多くのファンを生み出すような、素敵な文章を書いていた。
そして、彼女は新卒で編集プロダクションに入社した。そこでは多くの編プロと同様、多くのライターの文章を削ぎ落とし
「何者かになりたい」と、なぜこんなにも、激しく思うのか。
なぜ、「何者かになりたい」と強く願う人が、こんなにも多いのだろうか。例外なく、僕もその思いを、心がちぎれそうになるほどいだく一人だ。おそらく、というか90%以上の確率で、その人は今の自分を「ただの人」だと認識している。他の同僚とくらべても平均的な売り上げしか叩きだせない営業マン、変わった職業には就いたがそれといって現実は変わらない絵師、夢を追いかけるがバイト暮らしから抜け出せないバンドマン。
目
SNSなんてどうでもいいから、俺をみてくれ
「PV数を稼ぐなら、あの○○(有名ライター)にお願いしましょう」
そういった声が編集者から聞こえてきた。あるカフェでの一幕。おそらくクライアントと次の記事について話をしているんだろう。そしてクライアントは多くの人に見てもらいたい商品やサービスがある。だから多くのPVを獲得できる人を編集者に要請している。そして出てきた答えが、Twitterのフォロワー数がおおい“あの人”なのだ。
もちろん僕には
Twitterのフォローを外した人へ。
あなたは、誰を見返してやりたいですか?
自分をふった高校の初恋の人。
渾身の作品にたいして「お前は才能がない」と吐き捨てた編集者。
Twitterのフォローを外していた友人。
自己紹介をつまらなさそうに聞く飲み会で出会ったブス。
俺のことをつまらないとレッテルづけた人々へ。あなたたちは10年後、後悔することでしょう。表舞台で活躍する俺をみて「あーこの人どっかで見たことある。確かあの時にみ