マガジンのカバー画像

人生

196
運営しているクリエイター

2019年12月の記事一覧

短編小説「紫の龍」

短編小説「紫の龍」

授業が終わり、職員室に戻ったあともまだしばらく、わたしは考え込んでいた。

(よけいな言葉だったかな。あの子を傷つけてしまったかしら……。)

同じ後悔が何度も頭にせり上がってくる。わたしのあのひとことで、あの子が絵を嫌いになったらどうしよう。もう二度と絵は描かない。そんなふうにもし思われたら、わたしは何と言ってあの子を慰めたらいいのだろう。

「片岡先生」

名前を呼ばれてはっと顔を上げた。

もっとみる

たいこを たたく
つるを ふるわす
ふえを ふく
おどる

音楽はおとが たのしい と書く
きんちょうしてるけど
たのしくするよ

言葉にしない力

最近、note日記に父のガン(疑い?医師がなかなか言わない)関連で

オカンが神経質になりどうの、告知だどうのと垂れ流していました。

そして、2週間くらいたち、医師が家族に代わり告知をする、というのが今日でした。ちなみに親父は血糖がよくなり、元気です。お騒がせしてすみません。

で、医師なんですが、「1月7日に検査します」しか言わず、告知を止めていた母の小声のGOサインがあってはじめて、PET検

もっとみる
ゲームにダイブした幼い頃

ゲームにダイブした幼い頃

下の記事に出てくる、ICOはプレイしたが、ワンダと巨像はなぜか敬遠してしまっていた。その世界に下の記事で触れられた。

しかし、ぼくの感受性を揺さぶったモノ達は、スーパーファミコン時代である。2Dである(笑)

その頃実現できず、夢がかなってしまった(3DCGが思うがままになったり)時代の若者の記憶が、上の記事を書いている。

でも、ぼくの思春期にも名作が存在した。

樹帝戦記、レナス、懐かしい2

もっとみる