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ゲームにダイブした幼い頃

下の記事に出てくる、ICOはプレイしたが、ワンダと巨像はなぜか敬遠してしまっていた。その世界に下の記事で触れられた。

しかし、ぼくの感受性を揺さぶったモノ達は、スーパーファミコン時代である。2Dである(笑)

その頃実現できず、夢がかなってしまった(3DCGが思うがままになったり)時代の若者の記憶が、上の記事を書いている。

でも、ぼくの思春期にも名作が存在した。

樹帝戦記、レナス、懐かしい2Dのマイナーゲーム達。

樹帝戦記

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レナスは特に名作だ。人生の夭折まで描かれていて、高校生の頃やったが、その後のツラい時期を優しい幻想で包んでくれていた気がする。

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主人公は魔法学校の優等生。しかし、入ってはいけないと言われている上の絵の青い塔に、ライバルにけしかけられて入り、作動させたらこの星は終わり、と言われていた、壊すこともできない古代機械を作動させてしまう。

その星の住人は、塔に入ることも、古代機械を作動させることも不可能なはずなのに、主人公チェズニは作動させてしまえた。ここに重大な秘密が隠れている。

そして、塔を守るように作られていた魔法学校と町は壊滅。

惑星の逆の半球にいる帝国の長がいち早くそれを察知し、自分の半球にもある古代機械を作動させて、惑星を焦土と化そうと兵隊を送ってきた。

主人公チェズニはそれもしらず、生き残った学校の校長に旅に出るように言われる。

惑星には10種類くらいの部族があり、得意な魔法や体力、特技が異なる。

さまざまな部族の傭兵を雇い、古代機械を止める旅に出る。


火山とモグラのような部族、森林と鳥のような部族、カラスのような帝国の兵隊。金次第で敵にも味方にもなる、という大変おとななシステムもある。

また、魔法は体力を消費して使うのもリアルだ。

大自然と、オーバーテクノロジーの眠る広大な遺跡。

機械文明への皮肉と、栄光のすたれた世界が描かれていた。

その中で力強く生きる人々。哀れな壊れたロボット。

すべてにひざまづかれる病床の英雄と、心よせる女史、そして、優秀ながら嫉妬して凶行に走る(いまわしい古代機械を作る)天才。

隠された秘密。

悲嘆と哀愁に埋もれていく中で、一人一人がしっかり道を歩いていく。

罪と罰のような作品だ。

2Dのドット絵のキャラクターは生々しくなく、想像力を駆り立てる。

この作品は深々と刺さった剣のようなものかもしれない。

その剣を抜いて、大人となった私はいまを歩いていく。


この頃に夢見た強い大人であり続けている人は、習近平ぐらいかもしれない。(笑)スティーブジョブスは僧侶だな。(笑)

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