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短歌・詩

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2021年1月の記事一覧

バレンタインの詩#3

バレンタインの詩#3

人と比べるわけでもなく自分の心の純粋さに誇りを持てたらきっと自分を好きになれる。悲しい世界で何かを一人で背負ったとしても、背負わなかったとしても、けがれのない存在として自然に一体化していたい。わたしたちは性別としてではなく、命として生まれてきたはずだよ。物事を知らなくてもいい。狭い世界と言われてもいい。不自由でもいい。やっと見つけた不自由で大好きな場所。夜眠るときと朝起きるときに寂しさを感じなくて

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【詩】できるだけ綺麗な気持ちで、優しい気持ちで

【詩】できるだけ綺麗な気持ちで、優しい気持ちで

綺麗でありたい。優しくありたい。

誰かに対してでも、性的にでもなく。

自分が自分として綺麗でありたい。

世界に対して優しい気持ちを感じて、そのことを自分の喜びだと思っていたい。自分が優しい気持ちを感じることに対して、幸せを感じていたい。

誰かのことを悪く言ったり、評価をくだしたり、したくない。

わたしはすでに完成しているし、みんなもすでに完成している。

1つも欠けてない丸を、足りない、

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いつまでもこころのつながりを求めている

幸せか不幸せかにかかわらず、「何のために生きてるか」といえば、人とこころがつながる気持ちよさのために生きている。

心の底から「話が通じる」「気が合う」と感じる人には、いままで二人しか出会ったことがない。それは衝撃的な体験で、特定の関係にならなくとも、その衝撃をお互いに感じてしまう特別なものだった。

そのときの衝撃は本当に気持ちよくて、「わたしはこの衝撃のために生きてきたのだな」とすら感じる。世

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バレンタインの詩2

バレンタインの詩2

今世ですら結ばれなかった二人が「来世は一緒に暮らそうね」と約束するのは純愛でしょうか、それともくだらぬ戯れでしょうか。

気持ち以外のすべてがわずらわしい夜を抜け出して、許される場所を探しに行く。

月明かりだけがたよりの心許ない旅。

名前のない関係こそが本物だから強くいようね。

冬薔薇吹く頃、ふたりは静かに昼寝をしていた。

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バレンタインデーまでの1ヶ月間、恋愛

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バレンタインの詩

バレンタインの詩

恋をすると女としての嬉しさに心がとらわれてしまうから面倒なのです。好きといわれること、ご飯を作ってあげること、自分を犠牲にすることに心のエネルギーを使い果たしてしまうから厄介なのです。恋をすると今まで通りの人間ではいられなくなります。

男の人とも対等に生きてゆきたいのに、恋をするといつも、「誰かのためのわたし」に成り下がってしまうのです。そのことが悔しくもあり、本能的に気持ちよくもあり、頑張って

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