女子大生に騙される!!|『ホステル』(2)
テーマ発表!!
前回に引き続き、映画「ホステル」をベースに新しい物語を妄想します。
※「ホステル」のストーリーなどについては、前回の記事をご参照ください。
妄想開始!
嘉村 それではまいりましょう!
三葉 はい。
嘉村 「ホステル」は、「おいしい話(性的な意味で)」に釣られてとある場所にやってきた若者たちがひどい目に遭う物語ですが、「設定を思いっきり変えても面白くなるのでは?」ということで……さて!どんな物語にしましょうか?
案①
三葉 まずは、「ホステル」風の物語を作る時に注意すべきポイントを確認しておきましょう。
三葉 ……ですね(より詳しくは前回の記事で)。
嘉村 ふむふむ。
三葉 以上を踏まえて「案①」は……ズバリ!「『ホステル』 ~『女子大生に騙される』編」です。
嘉村 女子大生!
三葉 「日本を舞台にした『ホステル』風物語」を作るなら、どんなストーリーにすると面白くなるかなぁと考えてみたんですよ。そこで思いついたのが、この「案①」です。
嘉村 ほぉ。
三葉 すなわち……主人公は男子大学生です。「ホステル」同様、主人公やその友人は、遊ぶことしか考えていないアホな連中。
嘉村 ふむ。
三葉 そんな彼らが、ある時「おいしい話」を耳にします。曰く、「A女子大のテニスサークルは、ヤリマン揃いだぞ。仲よくなれば女子寮に招かれ、乱交を楽しめるとか♡」。
嘉村 ははぁ……。
三葉 主人公らは呆然とします。と言うのも、「A女子大」といえば有名なお嬢様学校。それがヤッ、ヤリマンだと……!その上、らっ、乱交!!だらり。思わずヨダレが垂れる。
嘉村 ふむふむ。
三葉 かくして、主人公らは決意した「石に齧りついてでもお近づきになるのだ!」。彼らはあらゆる人脈を辿り、ツテを探す。
嘉村 なるほど。
三葉 また、相手がテニスサークルとなれば、「テニスなぞ興味はありません」というわけにはいかぬ。慌ててラケットを握る。「ベイビーステップ」や「テニスの王子様」を片手に、見よう見まねで素振りをしてみる。
三葉 とまぁそんな努力の末に……やったぜ!彼らは、A女子大テニスサークルにアプローチ。見事、「来週の土曜日、一緒にテニスをしませんか?」と誘いを受けた。主人公らは、早くも夢心地です。
嘉村 ほぉ。
三葉 で、当日。一同昼頃に集まり、まずはテニスをプレイする。A女子大の面々は……嗚呼、美女揃い!すらりとした四肢。揺れる胸。スコートの下のアンダーパンツ。主人公らは、テニスどころではない!しかし下心を悟られぬよう、精一杯爽やかな表情を浮かべてみせる。
嘉村 ふむ。
三葉 そして夕方。主人公らは女子寮に案内されました。嗚呼、噂は本当だったのだ!そして、どうやらオレたちはお眼鏡にかなったらしいぞ!主人公らの胸が早鐘を打つ。
嘉村 ふむふむ。
三葉 主人公らは広間に案内される。そして、20人ほどの美女と共に食事をとる。無論、酒だって飲む。アルコールが回れば、グッと距離は縮まるものです。次第にボディタッチが増えてくる。女性陣のガードが甘くなり、パンツやらブラやらがチラチラ覗く。たっ、たまらん!主人公はひっくり返りそうになる。
嘉村 ええ。
三葉 さらに時間が経つと……おや。主人公の友人が1人、2人と部屋を出ていく。さては別室で、意気投合した子と性交に及んでいるに違いない!そしていよいよ……主人公の番です。主人公の耳元で、セクシー美女が囁いた「ねぇ、別室でいいことをしようよ♡」。嗚呼、お母さん、産んでくれてありがとう!主人公は別室に移動した。
嘉村 ふむふむ。
三葉 ところが……。
嘉村 乱交どころか、拷問が待っていたわけですね?
三葉 そうですね。ここでは「ホステル」の設定をそのまま流用させていただきましょう。ズバリ、「じつはそこは会員制の秘密クラブだった」というオチです。
嘉村 ふむ。
三葉 すなわち、女性陣は秘密クラブの従業員で、「獲物 = 主人公ら」を呼び寄せる係だった。彼女らは、拷問・処刑を楽しみたい「客」から大金を受け取り、「獲物」を提供していたのです。
嘉村 ふむ。
三葉 さて、別室に移動した主人公は性器を怒張させ、ドキドキワクワクしていたのですが……椅子に腰かけるや否や、彼は手足を拘束された。さらに、ボールギャグを咥えさせられる。
三葉 また、よく見ると、部屋の隅には手術道具やら工具やらが並んでいるではないか。「……あれ?」。スーッと酔いが醒める。「何だこれ。SMか?」。するとそこへ見知らぬオッサンがやってきました。「えっ?誰この人。どういうこと?」。主人公は戸惑う。しかし、すぐに答えが出た。オッサンが鋭利なハサミを手に取り、主人公の足の指を……パチン。切断したのです。主人公が絶叫する。
嘉村 ふむふむ。
三葉 その後、主人公は一瞬の隙をついてオッサンを殺害。彼は女子寮の中を逃げ回り、時に女性陣に追いつめられつつも、どうにか脱出に成功した。……で、物語は幕を閉じます。
嘉村 なるほど。
案②
嘉村 続いて、「案②」にまいりましょう。
三葉 はい。「ホステル」にしろ「案①」にしろ、物語の舞台は「現代」です。しかし「ホステル」のストーリー構造は、「過去」や「未来」を舞台にした物語にも適用可能でしょう。
嘉村 ほぉ。
三葉 ということで「案②」は……「『ホステル』 ~『江戸時代』編」です。
嘉村 江戸時代!
三葉 ストーリーをご紹介しましょう。主人公は江戸の商人です。金持ちの家に生まれたボンボン。落語の世界ではお馴染みの「道楽者の若旦那」ってヤツですね。
嘉村 ふむふむ。
三葉 その日も、彼は仲間と連れ立って銭湯に行き、「朝から風呂に入って酒を飲む。最高だねぇ」なんて遊び惚けていました。親の金でまったくいい気なものですが……しかしその一方で、彼らには彼らなりの悩みがありました。
嘉村 ほぉ。
三葉 「しかしアレだねぇ。刺激ってものが足りないねぇ」「刺激?」「最近、何をしてもピンと来ないんだよ」「なるほど。言われてみればその通り。遊郭で遊ぶのも、ご馳走を食べるのも、何だか飽きちまったね」。
嘉村 うーむ。贅沢な悩みだ。
三葉 とまぁそんな時に……主人公らは、とある噂を耳にします。曰く、「○○藩の□□村には、大人の遊び場があるそうだ。ありふれた道楽にはもう満足できぬ玄人好みの店だ」。
嘉村 ふむ。
三葉 主人公らは俄然興味を抱きます「うーむ!『玄人好み』ってのがいいね!」。かくして彼らは□□村へ旅立った。
嘉村 なるほど。
三葉 そして、やがて噂の村にたどり着くわけですが……。
嘉村 「ホステル」同様、「村ぐるみで『商売』をしていた。そう、主人公らは『獲物』で、まんまと『罠』にハマってしまったのだ!」というわけですね。
三葉 ええ、その通りです。
嘉村 ふむ。
三葉 主人公の仲間は激しい拷問を受け、「痛いでござる」「死にそうでござる」「死んだでござる」と悲鳴を上げます。
嘉村 時代劇だからといって、「ござる」を付ければいいってものではないと思いますが……。
三葉 一方の主人公。彼もまた拷問を受ける。しかし、彼は少しばかり運がよかった。一瞬の隙を突いて逃げ出したのです。その後村人から追い回されるものの、どうにか村を脱出することに成功した。……で、物語は幕を閉じます。
嘉村 なるほど。
三葉 ところで……せっかくの江戸時代ですからね。江戸時代ならではの「何か」を取り入れると、一段と面白くなると思うんですよ。
嘉村 ほぉ……と言うと?
三葉 例えば、山田風太郎さんの「忍法帖」シリーズばりの奇想天外な拷問が登場したり。
嘉村 あー、いいですね!
三葉 または、脱走した主人公を追いかけてくるのが忍者軍団だったり。
嘉村 ふむふむ。
三葉 あるいは、諸国漫遊中の水戸光圀公が村にやってくるなんて展開もいいですよね!読者・視聴者は「おっ、水戸黄門じゃん!なるほどね。主人公はこの爺さんに助けられるってわけか!」なんてホッとするでしょうが……嗚呼、哀しきは男の性!先の副将軍と言えども性欲には勝てず、コロリと騙され、拷問の末に殺されてしまう。で、読者・視聴者はびっくり。……みたいな。
嘉村 なるほど。
三葉 以上、「『ホステル』をリスペクトした物語」のアイデアをご紹介しました!
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(担当:三葉)
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