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なぜトレーニングを休むと、パフォーマンスが向上するのか?|「バトルもの」に関するアイデアメモ(2)

「異能力バトル」「魔法少女」「戦隊ヒーロー」「ロボットもの」などなど……本記事では、広義の「バトルもの」に関するアイデアをご紹介します。

▶ 前回(アイデア1~3 → ヒーローの「価値」は、「希少性」で決まる!!|「バトルもの」に関するアイデアメモ(1)


※すべてのアイデアは、ご自由にお使いいただいて結構です。みなさんの作品のお役に立てれば幸いです😸

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【アイデア4】敵との戦いによって培われた「ノウハウ」や「テクノロジー」を売る


「怪獣(ゴジラなど)は、なぜ執拗に日本ばかりを狙うのか?」という疑問を抱いたことがある方は少なくないと思いますが……さて、敵(怪獣、悪の組織など)の出現場所が特定の国・地域に偏っている場合、それは大きなビジネスチャンスになり得るでしょう。


何しろ、敵がたびたび出現するわけですからね。それだけ「敵との戦い方」や「住民避難」に関するノウハウが溜まっていく。

また、官民一体となって武器や装備の開発が進むでしょう。税金だってじゃぶじゃぶ投入される。世界中から優秀な研究者やエンジニアが集まってくる。「DARPA(国防高等研究計画局)」のような研究機関が誕生し、世界を変える発明・発見が為される。さらに「軍産複合体」が形成される。


……で、その結果何が起こるのか?

ズバリ敵が他の国・地域にも出現するようになった暁には、ノウハウやテクノロジーが飛ぶように売れるでしょう。


人道的な見地から安価で提供し、世界中から賞賛を集めるという筋書きでもいいでしょう。

あるいは、「吉里吉里人」に登場する吉里吉里国や、「五分後の世界」に登場するUGを見習って、シビアな条件で取引するというストーリーも面白そうです。


もしくは、怪獣対策用に生み出された武器・装備を、世界中の独裁国家やテロリストにこっそり販売するという物語も考えられます。

といっても、主人公らがダークサイドに堕ちるわけではありません。怪獣と戦うには莫大な金がいる。その金を工面すべく武器・装備を闇に流すのです。「自国民の生命と財産を守るためなら何でもする」というわけで、ある意味ではじつに頼り甲斐のあるヒーローと言えるかもしれません。


【アイデア5】なぜトレーニングを休むと、パフォーマンスが向上するのか?


以下の記事を読みました。


ざっくり整理すると、【コロナ禍 → 高校の野球部の練習時間が減少 → 部員のパフォーマンス低下が懸念された → ところが実際には向上しているケースが見られた】とのこと。

これはあくまでも「そういうケースもある」という話であって、統計的に裏付けられた事実ではありません。その点に注意が必要です……が、なかなか興味深い現象ですよね!


はて、一体なぜそんなことが起こるのか?

著者は言います。

まだ全国の統計があるわけではないが、近年は「多すぎる練習量が子供たちの成長を阻害しているのではないか」という説も広がり始めている。
高校野球は、試合の日程も練習も過密だ。
朝練があり、授業を受けた後もすぐに練習が始まる。そこから夕食を挟んで夜遅くまで練習が続く。連戦連投や深夜までの練習が「美談」とされる雰囲気は今もある。明らかに練習過多なのだが、その状況でも体を大きくするために「食トレーニング」と称して多くの食事を詰め込むことも一般的になっている。


つまり、【普段の練習量に問題があり、パフォーマンスが低下していた → 練習量が減ったことで、パフォーマンスが回復(向上)した】という仮説です。

なるほどー!説得力がありますね。


しかし、ここではもう少し詳しく考えてみましょう。

以下の図をご覧ください。

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著者の仮説は、上図の【A】に該当します。すなわち、【練習の量が多すぎて、肉体的なダメージがあった】。


しかしこれ以外にも、【B~F】の5つの仮説が考え得るでしょう。

例えば【B】は、【練習の量が多すぎて、精神的なダメージがあった】という仮説です。オーバーワークが原因で野球を楽しめなくなり、選手たちは嫌々プレーをしていた。当然パフォーマンスは低下する。ところがコロナ禍のせいで、しばらく野球から離れることになった。そして久々にバットやボールを握ってみて……「オレ、やっぱり野球が好きだ!」と再確認。プレーにもキレが出たという次第です。

また、「量」だけではなく、「質」にも問題があるかもしれません(【E】と【F】)。高校の部活動において、顧問・コーチ・トレーナーの知識や経験が不足しているというのは、以前から少なからず指摘されていたことです。


……とまぁ長々と高校野球について見てきましたが、これ、丸ごと「バトルもの」にも応用できると思うんですよね。

つまり、「何らかの理由で、主人公が長期間トレーニングを離れる → 誰もがパフォーマンスの低下を心配する → ところが復帰後、彼はかつてないほどのハイパフォーマンスを発揮 → 普段のトレーニングの問題点が浮き彫りになる」というわけです。


【アイデア6】メンタルヘルスケア対策


現場戦闘員(戦場にて、敵と直接相対する人)は、日々戦いに身を投じています。ゆえに、非常に強いストレスを抱えるはずです。

つまり正義の組織(地球防衛軍、NERVなど)には、「現場戦闘員のメンタルヘルスケア対策」が求められることになるでしょう。


例えば……

▶ 現場戦闘員には、「メンタルヘルス値(とでも呼ぶべきか?)」の測定が義務付けられる。

▶ 万一基準値を下回った場合には、治療が施される。最悪の場合、戦闘員としての資格を剥奪されることになる。……と考えると、この「メンタルヘルス値」というのは、「新世紀エヴァンゲリオン」のシンクロ率のようなものになりそうですね。


▶ 少しでもストレスを緩和すべく、様々なセラピーが用いられる。例えば「アニマルセラピー」。基地内に動物と触れ合うスペースが用意される。あるいは、現場戦闘員にはペットを飼うことが義務付けられる(「魔女の宅急便」のジジや「美少女戦士セーラームーン」のルナのようなパートナーになり得るかもしれません)。


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(担当:三葉)

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