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かおす先生を徹底的に理解したいのだ!!(大好きだから)|『こみっくがーるず』(1)

 こんにちは。傑作アニメを分析・研究する「未来世紀アニメスタディーズ」のお時間です。

 本日取り上げるのは……こちらの作品!




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※「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」で視聴可能です(19/07/01時点)。


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概要をチェック★


 「こみっくがーるず」……それは、高校生にしてプロマンガ家となった4人の少女の成長譚である。


 舞台は、出版社・文芳社の「女子まんが家寮」。若き女性マンガ家専用の寮だ(以下のツイート内の画像が寮)。



 物語は、春……主人公の萌田薫子が入寮するところから始まる!


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 本作は、「かわいい女の子たちを描いたギャグ作品」であり、同時に、「彼女たちの成長譚」でもある。

 1つ1つのギャグが愉快なので、視聴している内についつい成長譚であることを忘れそうになるのだが……油断してはいけない。

 特に8話、そして11~12話!

 彼女たちの努力する姿、そして成長っぷりに、思わず涙した視聴者も少なくないはずだ(例えば私とか)。


 なお、原作は「まんがタイムきららMAX」掲載の4コママンガであり、本作はいわゆる「きららアニメ」に該当する。

 「きららアニメ」で、かつ「お仕事もの」、加えて「成長譚」ということで、類似作は「NEW GAME!」と言えるだろう。



キャラの「複雑さ」に注目!


 本作は、ストーリー、ギャグ、OPやED、声優の演技、そして細かい演出など、いずれも目を見張るものがあるのだが……本特集では、特にキャラに注目したい


※以下のツイート内画像の左上が、主人公の萌田薫子(かわいい♥)。他の3人は、同じく寮に住むマンガ家たち。


 「こみっくがーるず」に登場するキャラは、じつに魅力的だ!

 寮に住む主要4人はもちろん、その周りの人物(寮母、編集者、高校の担任教師、家族)も一様に魅力的である。


 まったくもって魅力的!

 ……で、なぜこれほどに魅力的なのか?


 一言でいえば、それは「複雑さ」に由来するものだと思う。

 「複雑さ」、つまり「一見すると○○なヤツだが、じつは□□で、そうかと思えば△△なところもある。なぜなら××で……」という「深み」だ。


 思えば、私たち人間は「複雑」なものだ。

 あなただって、友だちの前ではおちゃらけているが、じつは心に闇を抱えているのではないか?

 一見温和に見えて、「みんな死んでしまえばいいのに……」なんて思うこともあるのではないか?


 つまり、「キャラが複雑である」というのは、「キャラにリアリティがある」ということなのだ。

 そしてリアリティがあるからこそ、私たちはそのキャラに感情移入したり、時にはその姿に涙を流したりする。

 そんな風に感情を揺さぶられた時に、私たちは思う……「このキャラはなんと魅力的なのか!」と。


※補足:それでは「複雑なキャラ」は総じて魅力的かと言えば、無論そんなことはない。整合性皆無のキャラほどクソなものはないだろう。ここではこれ以上深入りしないが、「複雑で、かつそこに一定の整合性があるキャラ」こそが魅力的なのだと思う。


「かおす」の構成要素


 ここからは、本作の主役・萌田薫子に注目しよう。

 ペンネームは「かおす」



※注:作中ではほとんどの場合、「かおす」「かおすちゃん」「かおす先生」と呼ばれているため、本記事でも「かおす」と称することにする。


 かおすはじつに魅力的なキャラだ!


 ……が!

 彼女の魅力を正しく理解するのは、容易なことではない。


 なぜならば、一筋縄ではいかない「複雑さ」を持ち合わせているのだから!

 そう!……「こみっくがーるず」に登場するキャラはじつに魅力的であり、その魅力は「複雑さ」に由来するものだろうと上述したが、最も「複雑」なのがかおすだと思うのだ(まさにカオス!)。


 もちろん、「オタクくさいところがいい」とか、「背が低いところがかわいい」とか、魅力的な「パーツ」を列挙するのは難しいことではない。

 しかし、「オタク」「背が低い」というのは、かおすを構成する要素のごく一部にすぎない

 例えば「オタクで背が低い」といえば、『らき☆すた』の泉こなたも該当するが、それでは、かおすとこなたはまったく同じキャラなのだろうか?

 ……そんなわけがない!

 似ているところもあるが、当然異なる部分もある。


 つまり、一部の要素だけに注目してしまっては、「かおす」というキャラを見誤るおそれがあるのだ。


 だから、もしもあなたがクリエイターで、かおすをリスペクトしたキャラを作りたいとお考えの場合には、「かおす」というキャラの構成要素をできる限り「丸ごと」理解する必要があるだろう。


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 そこで……本特集である!

 本特集の目標は、「かおす」というキャラをなるべく丸ごと理解すること


 そのためにまず、アニメを細かくチェックして、彼女のすべての言動をリスト化した。

 次いで、KJ法と呼ばれる手法で分析を行った。


 その結果が……こちら!



 上記のすべての要素を満たせば、「かおすをリスペクトしたキャラ」を作ることができるだろう


 以降、それぞれの要素と、要素ごとの結びつきについて、細かくご説明していこう!



続きはこちら★

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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

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