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【21年夏アニメ研究】「ぼくたちのリメイク」の分析2 ~構成の分析

※引き続き、2021年夏アニメ「ぼくたちのリメイク」の第1話を分析します。まずは【分析1(第一印象の分析)】をご覧になることをオススメします。


本記事全体のまとめ


※本記事全体をレポート形式にまとめました。本記事後半の文章と同内容ですので、お好きな方でお読みくださいませ!


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第1話全体のストーリー/各パートの概要


▶第1話全体のストーリー

恭也は28歳。彼は弱小ゲームメーカーに就職したものの会社が倒産。仕事もなく、金もない。人生のどん底にいた。だがそんなある日、恭也は10年前にタイムスリップ!恭也は芸大に進学し、シェアハウスに引っ越す。そして素晴らしい仲間と出会った。自分がしたいこと、できることを見つけて、今度こそ素晴らしい人生を送ってみせるぞ!


▶各パートの概要

・第1幕(0-13分):2016年。恭也、28歳。彼は夢を追ってゲーム業界に就職したが、会社が倒産。仕事もなく、金もない。彼は失意のどん底にいた。同世代の有名クリエイターたちの活躍を横目に、恭也は考えざるを得ない「もしも芸大に進学していたら僕の人生は変わっていたのだろうか?」。

・第2幕前半(13-25分):恭也はどうにか再就職を果たす。だが運悪く、すぐまた失職。いよいよ絶望した。ところがそんなある日、彼は10年前、芸大合格直後の世界にタイムスリップを果たした。恭也は「今度こそは!」と芸大に進学を決める。そして、学校傍のシェアハウスに引っ越した。

・第2幕後半(25-37分):恭也はシェアハウスで、素晴らしい仲間と出会った。そして、やがて大学の授業開始。恭也は張り切る。この中に、後の有名クリエイターがいるかもしれないんだ!僕も頑張るぞ!

・第3幕(37-49分):しかしすぐに恭也は頭を抱えた。皆、優秀だ。僕は勝てるのだろうか?そんな時、シノアキが言った「皆、自分にできることを探して必死にもがいているんだよ」。さらに恭也は、シノアキが後の一流イラストレーターであること、そしてそんな彼女も夜な夜な絵の練習をしていることを知る。僕も自分がしたいこと、できることを探そう!


各パートの出来事


▶第1幕

・2016年、恭也は28歳。彼は大学卒業後、一般企業に就職した。だがゲーム業界への憧れを捨てられず、弱小ゲームメーカーに転職。様々な雑用を経験する。しかし会社が倒産。仕事もなく、金もない。かくしていま、彼は失意のどん底にいた。

・同じ頃、大手ゲームメーカー「サクシードソフト」が、創立30周年特別企画を発表した。スタッフには「プラチナ世代」(川越京一、N@Na、秋島シノ)が名を連ねている。恭也は興奮する。だがすぐに真顔になる。僕には関係ないことだ……。

・10年前、高3の冬。恭也は芸大に合格した。しかしクリエイターになる自信がなく、結局一般私大の経済学部に進学したのだった。もしも芸大に進んでいたら、僕もプラチナ世代と共に活躍していたのだろうか?

・しばらく後、恭也は就活を開始。そして、ひょんなことからサクシードソフトの部長・英子と知り合う。かくして恭也は契約社員としてサクシードソフトで働き始めた。彼は持ち前の人当たりのよさや調整能力を活かして活躍。正社員登用も時間の問題と思われた。


▶第2幕前半

・恭也は新しい日々に充実感を覚えていた。ところが……創立30周年特別企画が凍結になったそうで、そのあおりを食って恭也は失職してしまう。

・恭也は実家に戻った。彼は絶望していた。僕の人生、どこで間違えたんだろう……。もしも芸大に進学していたら、仲間と切磋琢磨して、僕だってプラチナ世代と共に……いや、もうすべては手遅れだ!

・ところが、である。次に目を覚ました時、恭也は10年前(2006年)、芸大合格直後の世界にいた。恭也は仰天する。だが信じるしかない。僕はタイムスリップしたんだ!

・恭也は思う。かつて、僕は自分の可能性を信じられなかった。その結果、とても悔しい思いをすることになった。だから今度こそは……!恭也は芸大に進学することに決めた。

・そして春。恭也は学校傍の「シェアハウスきたやま」(2階建ての木造住宅)に引っ越した。恭也は張り切る。もしかしたらプラチナ世代と一緒に何か作れるかもしれない!今度こそやるぞ!


▶第2幕後半

・間もなく、恭也はシェアハウスの住人たちと顔を合わせた。貫之(不真面目そうなノリのいい男子)、奈々子(ギャルっぽい女子)、シノアキ(小柄でおっとりな女子)。全員映像学科の1年生で、いい奴そうだ。

・4人はすぐに仲良くなる。恭也は素敵な仲間と出会い、楽しそうだ。

・やがて新入生ガイダンスの日。教員が言った「志望する仕事に就けるのは、卒業生の1割未満にすぎない」。恭也は嘆息する。そうだった、この業界は狭き門なのだ。頑張らないと!

・その後、恭也は同じ学科に英子がいると知る。そう、サクシードソフトの部長だ!直後、恭也はハッとした。そうだ!この中にプラチナ世代の3人がいるかもしれないんだ!彼は笑顔になる。よーし、頑張るぞ!こうして恭也の大学生活が始まった。

・恭也は熱心に授業に取り組む。しかし……すぐに彼は不安に駆られる。果たして僕はプラチナ世代に追いつけるのだろうか?恭也は、いつもマイペースな貫之、奈々子、シノアキを見て心を落ち着かせるのだった。


▶第3幕

・ところが、ある日の授業。貫之が驚くほどの知識を披露した。

・恭也は今度こそ愕然とした。恭也には「僕にはエンタメの現場にいた経験がある。皆に負けるはずがない」という思いがあった。だが、いまわかった。僕には圧倒的に基礎力が足りない!生半可な経験だけでは、知識や才能を持つ皆には勝てない!

・しばらく後、恭也はシノアキに打ち明けた「皆を見ていると、自分がいかに何もできないか思い知らされて苦しい」。シノアキは微笑んだ「一見すごい人だって、自分にできることを探して必死にもがいているんだと思うよ」。恭也はその言葉に励まされる。

・さらにその後。夜、恭也はシノアキが自室で絵を描いているのを見かける。その絵を見て恭也は驚愕した。間違いない。それはプラチナ世代の秋島シノの絵だ。そう、シノアキは後の秋島シノだったのである。恭也は思う。後の一流イラストレーターだって夜な夜な絵の練習をしていたんだ。僕も自分がしたいこと、そしてできることを探そう!


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(担当:三葉)

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