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【21年夏アニメ研究】「Sonny Boy」の分析1 ~第一印象の分析

※本記事では、2021年夏アニメ「Sonny Boy」の第1話を分析します。


本記事全体のまとめ


※本記事全体をレポート形式にまとめました。本記事後半の文章と同内容ですので、お好きな方でお読みくださいませ!


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第一印象の分析


本話を鑑賞した複数のアニメファンの第一印象を整理・類型化した。作品の雰囲気をざっくり把握するのにご利用ください。


▶ポジティブな評価

・<江口寿史さんが原案を務めたキャラデザ>や、<校舎が虚無の中を漂っているという絵面>、<キャラのモノローグがほとんどないところ>、<ED曲以外に劇伴が皆無なところ>、<説明的なセリフやシーンが少なく、何が起きているのかよくわからないところ>など、全体的にオシャレでアートな感じ。

・いわゆる意識が高い作品で、見る人を選ぶと思う。しかし私は好き。

・<何が起きているのかよくわからないところ>がいい。いろいろ考察できそうで楽しみ。最近の作品は過剰なほどわかりやすさを重視する傾向にあるので、たまにはこういう作品もいい。

・<劇伴が皆無>だからこそ、最後のED曲がインパクト大。空と海が広がり、そしてED曲が流れる……非常にカタルシスの強いエンディングで、次話を見たくなる。


▶ネガティブな評価

・<説明的なセリフやシーンが少なく、何が起きているのかよくわからない>のはいい。問題はそんな状況でも見続けたいと思えるフックが不足していること。フックがないから置いてきぼりにされていると感じる。

・例えばキャラが魅力的で、好感や愛着を感じたら、「このキャラはこれからどうなるのだろう?」と興味を持てる。しかし本作には、好感や愛着を感じるキャラがいない(≒ 鑑賞者が主人公らに好感や愛着を抱くきっかけとなるシーンや演出がない)。

・主人公らの目的が不明確なのも辛い。例えば「元の世界に戻りたい」といった明確な目的があれば、「戻れるのだろうか?」などと興味を持てる。しかし本話の場合、キャラの強い欲望・願望を感じない。だからどこに注目すればいいのかわからない。


▶その他

・<子どもたちが校舎と共に漂流する>というところから「漂流教室」を、<閉鎖空間における子ども同士の権力争い>というところから「無限のリヴァイアス」を想起した。

・<じつはキャラは既に全員死んでいる>という「Angel Beats!」風の世界観ではないかと感じた。


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(担当:三葉)

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