見出し画像

絶望!洞窟で迷ってヤバい!!|『アポロ13』(2)

画像1


テーマ発表!!


 前回に引き続き、映画「アポロ13」をベースに新しい物語を妄想します。

※「アポロ13」のストーリーなどについては、前回の記事をご参照ください。


妄想開始!


嘉村 それではまいりましょう!

三葉 はい。

嘉村 「アポロ13」は、突如絶望的な状況に置かれた主人公が、仲間と協力して様々なトラブルを乗り越え、無事帰還するまでの物語ですが、「設定を思いっきり変えても面白くなるのでは?」ということで……さて!どんな物語にしましょうか?


案①


三葉 まずは、「アポロ13」風の物語を作る時に注意すべきポイントを確認しておきましょう。

※以下、「Point 2」のみ掲載しています。「Point 1」はボリュームがあるため、ここでは割愛しました。興味をお持ちの方は、前回の記事にてご覧ください。


画像2


三葉 ……ですね(より詳しくは前回の記事で)。

嘉村 ふむふむ。

三葉 さて……舞台は宇宙。宇宙飛行士の主人公が、突如絶体絶命の危機に置かれる。しかし、彼は仲間と協力して様々なトラブルを乗り越え、どうにか地球に生還するに至る。これが「アポロ13」です。

嘉村 ふむ。

三葉 しかし、「『アポロ13』のストーリー構造」は、宇宙以外の場所を舞台とした物語にも適用可能でしょう。

嘉村 ほぉ。

三葉 まず、「海」を舞台にしてみましょう。すなわち、「航海中に突如絶望的な状況に置かれた主人公が、仲間と協力して様々なトラブルを乗り越え、やがて生還するに至る物語」。あるいは、「ひょんなことから無人島に取り残された主人公が、サバイバルする物語」。

嘉村 なるほど。

三葉 また、舞台を「山」にすると、「登山中に突如絶望的な状況に置かれた主人公が、仲間と協力して様々なトラブルを乗り越え、無事生還するに至る物語」。もしくは、「洞窟探検中に遭難してしまった主人公が、仲間と協力して無事生還するに至る物語」。

嘉村 ふむふむ。

三葉 このように様々なストーリーが考えられますが……本記事では、上述の「主人公が洞窟で遭難する物語」を詳しく検討してみましょう!


画像3


三葉 主人公は、探検隊の隊長です。大学のケイビング部の部長でも、趣味のケイビングサークルの会長でもいいのですが……。


三葉 彼は、ある日仲間と共に洞窟探検に出発しました。主人公ら数人が洞窟に入り、残りの数人は洞窟の外で待機している。

嘉村 ふむ。

三葉 主人公らはベテランです。素人ではない。装備だってバッチリ……のはずが、突如絶体絶命の危機に陥る!

嘉村 ほぉ。

三葉 すなわち、探検中に地震が発生したのです。天井部分が崩れ落ち、仲間の1人の頭に岩が命中した。彼は昏倒する。急いで洞窟を抜け出し、病院に運び込まねばなりません。

嘉村 ふむふむ。

三葉 ところが……嗚呼!地震による崩落のせいで、多くのルートが塞がれてしまった。帰り道がわからぬ!

嘉村 なるほど。

三葉 また、装備の一部が土砂に埋もれ、失われてしまった。懐中電灯の電池や水、食糧はごく僅かしかない。

嘉村 ふむ。

三葉 主人公らは、どうにか新しいルートを見つけようと歩き回ってみるものの……ダメだ!あっちは行き止まり。こっちは、道が無数に枝分かれしている。こんな状況です。主人公らが絶望するのも無理ないでしょう。嗚呼、オレたちはここで死んでしまうのだろうか……。

嘉村 うーむ。

三葉 と、その時。ザザァ……ノイズが聞こえてきた。トランシーバーだ!

嘉村 ほぉ。

三葉 洞窟の中では、トランシーバーは基本的に役に立ちません。電波が壁に反射してしまうためです。しかし、運よく通じる場所もある。トランシーバーから、洞窟の外にいる仲間の声が聞こえてきました「おーい、聞こえるか?」「大丈夫かー!」「返事をしろー!」。

嘉村 なるほど。

三葉 洞窟外の仲間は地図を広げ、主人公に状況を問うた。彼らは主人公の話をもとに、洞窟のどの部分が崩落し、どのルートが使えなくなっているのか確認する。そして、どのルートを辿れば無事脱出できそうか予測し、主人公に伝えた。主人公らは彼らの指示に従って行動し、「このルートはいけそうだぞ」「いや、こっちはダメだ」とフィードバックする。

嘉村 ふむふむ。

三葉 このように、主人公は洞窟外の仲間のサポートを得つつ、そして洞窟内の仲間と励まし合いながら出口を目指します。とはいえ、その後も立て続けにトラブルが起こる。まずは……懐中電灯の電池が切れそうになる。

嘉村 ふむ。

三葉 この先、何が待ち受けているかわかりません。また、脱出まで何時間かかるかもわからない。電池をいま使いきるわけにはいかぬ。主人公らは懐中電灯を消し、壁に手を当てて進むことにします。分かれ道など、ここぞというところでさっと点灯し、状況を確認し次第すぐに消灯する。その繰り返しです。

嘉村 なるほど。

三葉 また、水や食糧も余裕はありません。主人公らは、飢えや渇きに悩まされる。

嘉村 ええ。

三葉 さらに、途中大きな地底湖にぶつかる。地底湖に潜らねば、出口には近づけないようです。主人公らは戸惑う。水が冷たい。透明度が低く、先がまったく見えない。何が棲んでいるか知れたものではない。怖い。恐ろしい。だが、進まねばならぬ!

嘉村 ふむふむ。

三葉 さらに……季節を冬にして、寒さに苦しむ描写があってもいいでしょう。逆に夏にして、暑さに苦しんでもいい。

嘉村 ふむ。

三葉 主人公らは、かくの如きトラブルを乗り越え、やがて脱出に成功します。で、物語は幕を閉じる。

嘉村 なるほど。

三葉 以上、「洞窟版『アポロ13』」でした!いかがでしょうか?

嘉村 「アポロ13」のように、転倒宇宙でトラブルに遭遇するのは大変恐ろしいことですが……迷路のような洞窟で遭難するのも、相当の恐怖ですよね。想像するだけで身の毛がよだつ。

三葉 まったくね!私は幼い頃に「謎のズッコケ海賊島」を読み、「一生洞窟には入るまい」と決意したのですが……。


三葉 「案①」も、そんな「鑑賞者・読者にトラウマを与える作品」になり得ると思うのです。

嘉村 確かに。

三葉 なお「案①」は……最初はあまりのことに衝撃を受け、悲観的になっていた主人公が、やがて「絶対に生きて帰るんだ!」と決意し、様々なトラブルに敢然と立ち向かっていく。そんな「主人公の成長譚」でもあります。

嘉村 ふむ。

三葉 以上、「『アポロ13』をリスペクトした物語」のアイデアをご紹介しました!


続きはこちら!!

---🌞---

関連

---🌞---

最新情報はTwitterで!

---🌞---

 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!